BGGの2025年ソロボドゲランキング

BGGでソロプレイヤーギルドのKevin氏が毎年主催しているソロボドゲランキング、今年も無事発表されました(オリジナルのランキング記事(英語)はこちら)。

今年は心身ともに不調気味で、ほとんどボドゲが遊べていなかったので投票は見送りましたが、ランキングの紹介はしていこうと思います。

2024年2023年2022年2021年2020年2019年の過去紹介記事)

いつものごとく、1位からの紹介です。


1位:Spirit Island

Mage Knightを下して以来不動の1位を維持し続けているSpirit Island。
この重量級ゲームがトップを守っているというところが良くも悪くもBGGのユーザー層を表していますね。
1位の座を明け渡すような新星が現れるのはいつのことか……。
紹介記事

2位:Mage Knight Board Game

Spirit Islandには後れを取ったものの、それでも2位を堅持し続けるMage Knight。
そして遊べる機会は訪れるのか……?

3位:Marvel Champions: The Card Game

3位も変わらずMarvel Champions。
拡張パック出まくっていてもう手が出ないですが、最近はどんな展開になってるんだろう?
紹介記事

4位:Arkham Horror: The Card Game

4位も同じくArkham Horror。この四天王の牙城を崩すのが新作の目標となるでしょうか。
しかしこれ、9年前の作品なのに本国では今年も新シナリオ出てるんですね。すごい。
紹介記事

5位:The Lord of the Rings: The Card Game – Revised Core Set

コアセットの新版効果か、去年の6位から1ランクアップで5位。
デジタル版もありますが、確かボドゲとはちょっと内容が違うんでしたっけ?
忠実なバージョンもやってみたい。

6位:Final Girl

去年の7位から1ランクアップの6位。
2021年のリリース当初はHostage Negotiatorのマイナーチェンジ版という感じでそこまでメジャー感はなかったですが、今はシーズン3まで出ていて来年はシーズン4を予定ということで、大きな流れが来ている印象があります。
紹介記事

7位:Imperium: Classics

9位から2ランクアップの7位。
基本セットだと参照が面倒でプレイが煩雑に感じましたが、Horizonsの出来がだいぶいいらしいですね。
日本語版は出ないのかな?
紹介記事

8位:Too Many Bones

マイベストのToo Many Bonesは5位から3ランク落として8位。
シナリオの進行の仕方などは個人製作ボドゲにも影響を受けてます。
紹介記事

9位:Dune: Imperium

1ランクダウンの9位。
デジタル版を何度かやって、ちょっとルールが分かりづらいところはありつつ結構楽しく遊べました。

10位:Ark Nova

アークノヴァは変わらず10位。
これは物理版、BGA、PCのデジタル版と媒体を変えて結構な回数遊びました。
膨大な枚数のカードをシャッフルするのが大変なので、割とデジタルの利点が大きい印象。
紹介記事

11位:Lost Ruins of Arnak

16位から5ランクアップの11位。ビッグボックス効果でしょうか。
セットアップと片付けがちょっと大変なので遊ぶ敷居が高いですが、デジタル版が開発中とのことで期待してます。
リリースはいつかな?
紹介記事

12位:Voidfall

24位から大幅アップの12位。
プレイフィール的にはSprit Islandに近いものがあるとのこと。
ただセットアップもルールの複雑さもテーブル専有面積もヘビー級らしいのでなかなか手が出せなさそうかも……。

13位:Gloomhaven

去年からは2ランクダウンの13位。
いまだにこのゲームは遊び方がよく分かっておらず、釈然としないままじり貧になってしまうイメージがある。
先人のプレイを見て学ぶ必要があるかもしれない。
紹介記事

14位:Robinson Crusoe: Adventures on the Cursed Island

去年から2ランクダウンで14位。
かなりの運ゲーなのだけど、「予告してましたよね?」という顔をしてくるのでグヌヌとなるゲーム。
これも自作ボドゲに影響を与えたゲームの一つ。
紹介記事

15位:Aeon’s End

これまた2ランクダウンの15位。まあアルナックとヴォイドフォールにきれいに押し出された感はあるかも。
個人的には単発のものよりもレガシーやニューエイジのようなシナリオ形式のほうが好き。
紹介記事

16位:Terraforming Mars

1位ダウンの16位。
重量級ファンタジーバトルゲー全盛の中、健闘しているユーロ勢の古参と言っていいかも。
紹介記事

17位:Cascadia

そのユーロ勢の中では若手のカスカディアは3ランクダウンの17位。
デジタル版をやってみた感じ、ちょっとパズル感が強くアブストラクト寄りなのかなという印象が強かった。
(悪い意味ではなく)

18位:Slay the Spire: The Board Game

ビデオゲームのボドゲ移植。
先日日本語版を遊ぶ機会がありましたが、確かに原作の要素をうまく再現してるなという感じでした。
多人数よりソロのほうがより原作に近い感覚になるかも。

19位:Gaia Project

2ランクダウンの19位。
テラミスティカは一度プレイしたことがありましたが、これは盤面がより抽象的な感じで難しそう! というイメージがあります。
実際のところはどうなんでしょうか(多分難しい)。

20位:Obsession

1ランクダウンの20位。
これはかなりテーマ性が強くて(しかもそのテーマも独特)、ある程度ゲーム性を犠牲にしているとまで言っているゲームですが、それが20位前後を維持してるのはけっこうすごいことなのでは。
あまりプレイできてなくて紹介記事書けてないですが、いつかちゃんと紹介したいゲームです。
そしてBGAにもソロが来てほしい……。


20位までは以上のような感じ。以下100位までは知ってるタイトルのみ言及というスタイルで。

21位:The Elder Scrolls: Betrayal of the Second Era(実質新)
Too Many BonesのChip Theory Gamesの作品。
気にはなりますが言語依存と値段がすごい高そう。

22位:Earthborne Rangers
海外向けのKSで参加してそろそろ届きそうな気配。
ただ去年から今年にかけてボドゲ積みまくってるので、いつ遊べるかは未知数……。

23位:Under Falling Skies
やはりリテール版は縦に長くて遊びづらいのが難点。
PnP版紹介記事

24位:A Feast for Odin
オーディンの祝祭は拡張やインサートなど買うくらいにはハマって、慣れてからはBGAでも結構遊んだ。
紹介記事

25位:Vantage(新)

26位:For Northwood! A Solo Trick-Taking Game
日本語版が出て買ってはあるけど未プレイ。箱が小さくてちょっと驚いた。

27位:The Lord of the Rings: Fate of the Fellowship(新)
今年の新作。指輪物語のボドゲは注目度が毎度高い気がする。内容は協力型アドベンチャーとのこと。サウロンの塔型ダイスタワーが目を引きますね。

28位:Star Trek: Captain’s Chair(新)
これも新作。IPものですが評価が高い。ただ艦隊戦を期待すると肩透かしかも、とのこと。

29位:Nusfjord
BIGBOXが出たので購入。これは珍しく結構遊びましたが、まだ紹介記事は書いてません……。

30位:Hadrian’s Wall

31位:Unstoppable(新)

32位:Sprawlopolis
息の長いミニマルなカード配置パズル。シンプルさ、拡張性の高さが受けてるんでしょうね。
(紹介記事)

33位:Heat: Pedal to the Metal

34位:Harmonies

35位:Hoplomachus: Victorum

36位:20 Strong
20個のダイスとカードで遊ぶChip Theory Gamesの準新作。
個人的には言語依存性の高さとルール適用の曖昧さでイマイチ合わなかったけど、高評価を維持してるので一時的なものではなさそう。(あと拡張で出たTangleWoodがいいらしい)
紹介記事

37位:Legacy of Yu
㝢王の治水工事をテーマにしたカードゲーム。
去年買ってちょっとだけ遊んだけど紹介記事は書いてません……。

38位:Cloudspire
Chip Theory Gamesのタワーディフェンス風ボドゲ。
処理もコンポーネントも非常に重いけど面白くはある。
紹介記事

39位:Wingspan
スパン系はそれぞれ別途集計のようだけど、原点のこれが最上位という結果。
紹介記事

40位:Sleeping Gods: Distant Skies
スリーピングゴッズ全体での集計とのこと。
これはソロでの評価なのかなあ。個人的にはキャラ管理が煩雑すぎて厳しい気がするけど……。
多人数でもやったけど、リソース管理と戦闘がきつすぎて冒険感が薄いのがちょっと気になるところ。
紹介記事

41位:Civolution(新?)

42位:Eldritch Horror

43位:The Castles of Burgundy: Special Edition

44位:Bullet♡
弾幕ボドゲとの触れ込みだけど、どっちかというと落ち物パズルの印象が強い。
テーマはいいけどコンポーネントがちょっとチープなのでひと工夫が必要かも。
紹介記事

45位:Nemo’s War (Second Edition)
ネモ船長の動機によって得点計算方法が異なるのが面白いシステム。
ただ計算がかなり煩雑なので、有志作成の計算アプリや計算シートを使用するのがおすすめ。
紹介記事

46位:Kingdom Legacy: Feudal Kingdom

47位:Marvel United

48位:The White Castle
少ない手番で連鎖してアクションができるのがユニークなダイスプレイスメント。
ただソロは理不尽レベルの激ムズなので、ソロランキングについてはやや疑問。
どうやら有志作成のオートマがいいらしい……?
紹介記事

49位:Cthulhu: Death May Die

50位:SETI: Search for Extraterrestrial Intelligence(実質新)
去年のランキングでフライングランクインしてましたが、実質今年の新作。
日本語版の再販で入手しましたが、積んでます……。

51位:Warp’s Edge
再評価しないとなと思いつつ新作も遊べてないので果たせてません……。
紹介記事

52位:Pax Pamir: Second Edition

53位:Anachrony

54位:Orchard: 9 card solitaire game
果樹園ダイス配置パズル。Grove、Forageとまとめての集計とのこと。
紹介記事

55位:It’s a Wonderful World

56位:Scythe

57位:Friday
貫禄の古参タイトル。さすがに少々ランクダウン。
紹介記事

58位:Paladins of the West Kingdom

59位:The Anarchy(新)

60位:Tainted Grail: The Fall of Avalon
ダークファンタジー協力RPG。ソロでちょっとやった後、友人と多人数で遊んでますが、やっぱり一人よりも遊びやすいですね。
これもサバイバル要素がカツカツすぎて、2版で多少消耗が緩和されたという経緯が。
紹介記事

61位:Dawn of the Zeds (Third Edition)
気になりつつ結局手を出していない(まあ最近の積み加減では遊べないけど)。
新版の噂はその後どうなってるのかなあ。

62位:Turing Machine

63位:Sentinels of the Multiverse: Definitive Edition
アメコミヒーローカードゲーム。若干Marvel Championsと被っている。
ソロでも3人パーティ固定というのがちょっとプレイ的に重い。
紹介記事

64位:Great Western Trail: Second Edition

65位:Cartographers

66位:Endeavor: Deep Sea
いくつかソロ部門で賞を取っていて再販を待っているタイトル。
とはいえ今つの積みをどうにかしないことにはどうにもならないですが……。

67位:Star Wars: Outer Rim

68位:Dorfromantik: The Board Game

69位:Keep the Heroes Out!

70位:Arkham Horror (Third Edition)

71位:Tapestry

72位:This War of Mine: The Board Game
サラエボ包囲を元ネタにしたPCゲームのボドゲ版。
ちょっと原作を忠実に再現しようとしすぎた感はあるかも。
紹介記事

73位:Terraforming Mars: Ares Expedition

74位:Kingdom Death: Monster

75位:ROVE: Results-Oriented Versatile Explorer

76位:Kinfire Delve: Vainglory’s Grotto

77位:Welcome to the Moon
Welcome to…シリーズはまとめての集計かな。
Moonはキャンペーン形式になってて各シナリオでメカニックが変わるらしい。

78位:Underwater Cities

79位:Leviathan Wilds

80位:Deliverance

81位:Nemesis

82位:Gloomhaven: Buttons & Bugs
日本だとCMONから最近出たマイクロGloomhaven。
はい、積んでます。

83位:Oathsworn: Into the Deepwood

84位:Fields of Arle

85位:Fliptown

86位:ISS Vanguard

87位:Witchcraft!

88位:After the Virus
いつもの「イラストが……」のやつ。
一定のファン層を獲得している印象。
紹介記事

89位:Aeon Trespass: Odyssey

90位:Viticulture Essential Edition

91位:Legendary: A Marvel Deck Building Game

92位:A Gentle Rain

93位:Frostpunk: The Board Game
巨大なジェネレーター型のリソースタワーが目を引く重量ゲー。
さすがにボドゲでやるにはシステムが重すぎる気がする……。
紹介記事

94位:The 7th Continent: Classic Edition
クラシックエディションなんて出てたんですね。
カードの枚数がとんでもないし、文章量も膨大なので日本語版は望み薄ですが……。
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95位:Street Masters

96位:Arydia: The Paths We Dare Tread

97位:The Guild of Merchant Explorers

98位:Everdell: The Complete Collection
Everdellシリーズもこれでまとまってるのかな。
ソロは紹介したファンメイドのオートマの他にもFarshoreのものがいいという話も聞きますね。
紹介記事

99位:Zombicide: 2nd Edition
CMON JAPANから日本語版が出たゾンビサイドもギリギリトップ100位内をキープ。
大群の管理がもっと楽になってたらよかったなあ。
これは古すぎて紹介記事がないんですよね(フィギュアを塗った記事はある)。

100位:The Lord of the Rings: Journeys in Middle-Earth


100位まではこんな結果になりました。以下200位までは気になったタイトルのみ抜粋で。

101位:Race for the Galaxy
全部入りBOXを買いましたがオートマは新版に対応してないというガッカリな結果に。

104位:Legendary Encounters: An Alien Deck Building Game
中古を海外から取り寄せて遊んだタイトル。
若干古さは感じますが、原作の雰囲気がよく出ていて楽しめました。
紹介記事

108位:The 7th Citadel
詰んでます……。

109位:Wyrmspan
スパンシリーズのドラゴン版はこの位置。評価自体は良さげで、テーマも興味があるので(鳥や魚よりは)一度遊んでみたい。

113位:Space Hulk: Death Angel – The Card Game
情け無用のスパルタンダイスゲームはこちら。これが好きという人は相当脳が焼かれていると思う(笑)。
紹介記事

117位:Maquis
レジスタンスルート構築ワカプレ。
PnPで苦労して作ったので愛着もあり。
紹介記事

120位:Black Sonata
ソロプレイスコットランドヤード。
システムがよくできてるし、これもPnPで手間かけて作ったので愛着もひとしお。
紹介記事

124位:Resist!
ちょっと遊んだだけですが、弱い効果で再利用するか、強い効果で使い捨てにするかというのがLegacy of Yuなどにちょっと似た感じ。レジスタンステーマにうまくマッチしてるとは思う。

126位:One Deck Dungeon
先に触れたのがデジタル版ということもあり、デジタルのほうが多く遊んでいるタイトル。
シリーズの~Galaxyは200位内に入ってませんがまとめられてるのかな?
紹介記事

129位:Deckers
リロンチ元のRenegadeと一緒の集計とのこと。
先日のエッセンで先行リリースされたばかりですが、日本語版、来るかなあ?

133位:burncycle
Chip Theory Gamesのタイトル。
気にはなりつつ内容がいまいちよく分からず手を出していません。

136位:Astro Knights
Aeon’s Endのリブート版……ですが、イマイチ受けが良くないですね。
テーマが悪かったのか、システムに問題があるのか。
積んでます。

144位:Roll Player
ダイスジャラジャラプレイスメント。
デジタル版も出て出来が良かったので、拡張も移植してほしい。
紹介記事

164位:Coffee Roaster
コーヒー焙煎テーマの日本発ソロ専用ボドゲ。
たしかデジタル版も出てるはず。チップの管理など考えるとデジタルのほうが遊びやすいかもしれない。
紹介記事

169位:Palm Island
元祖(?)片手持ちデッキビルド。
軽くていいゲームですが、記憶力がものをいうので、そういう意味では自分にはちょっと難しい。
紹介記事

170位:51st State: Master Set
これも取り寄せましたが積んでます。
ポストアポカリプステーマなのでそのあたりは好みでやりたくはある。

192位:Navajo Wars
これもずっと気になってるタイトル。さすがにもう入手困難か……?

194位:Hostage Negotiator
姉妹編のFinal Girlは大人気ですがこちらは順位を落としてギリギリ200位圏内。
テーマもいいとは思いますが、やはりウケの良さとは別ということか……。
紹介記事

197位:Set a Watch
歩哨&キャンプ留守番を分担するダイスプレイスメント。
100位前後~200位前後を行ったり来たりとちょっと忙しい。
デジタル版が近日リリース予定。
紹介記事

199位:Elder Sign
結構古いタイトルですが、ギリギリ200位圏内に踏みとどまってます。
リメイクのX-Menテーマのがちょっとパッとしなかったのは残念。
紹介記事


冒頭にも書きましたが、今年はほとんどボドゲで遊べてなくて積みまくっている有様で、投票もパスしてしまいました……。

体調や気分的なものは自分ではどうしようもないところも多いので難しくはありますが、少しづつですが回復はしてきていると思うので、まずは積みを崩しつつ紹介記事も書いて行けたらなと思います。

ランキングのほうは上位に動きが少なくてあまり新鮮味がない結果になりましたが、それでもヴォイドフォールが大きくランクアップして入ってきたりもしているので、また来年にも新作が入ってきて、ゆくゆくは膠着した上位に食い込んでいくのを期待したいと思います。