LEGENDARY ENCOUNTERS: AN ALIEN DECK BUILDING GAME

映画「エイリアン」シリーズがテーマのデッキビルド 究極生物の猛攻をしのぎ、生き残れ

ソロ区分:COOPルールソロプレイ・目標クリア型
日本語対応:有志抄訳あり


MARVELやMATRIXなど、様々なテーマを扱うデッキビルディングボドゲのシリーズ、Legendary Encountersのエイリアンバージョン。

モノ自体は結構古く2014年のリリースながら、BGGのソロボドゲランキングの上位常連となっていたので気になりつつ、プレ値気味で再販待ちしていたところ、どうも版権が切れたらしく再販はなさそうという話を聞いて、急遽海外転送サービス経由で入手。

 

映画エイリアンの1~4までをカバーしていて、それぞれのシナリオとキャラを使用して映画の展開をなぞることができるほか、ロケーションやシナリオ、キャラを自由に組み合わせてランダムな展開にもできる。やろうと思えば4作分のリプリー大集合、みたいなことも可能だ。

ちなみにプレイヤーは映画の登場人物を固定で担当するわけではなく、ガンナーやメディックといった初期クラスと購入・戦闘用のモブキャラで構成されたチームのようなデッキで始めて、リプリーやビショップといった映画のキャラのカードを雇っていく、という体になっている。

 

システムとしては名前の通りデッキビルドで、通貨にあたるリクルートポイントを使用してキャラのカードを購入してデッキを強化し、攻め込んでくるエイリアンの大軍を迎え撃つ、という形式。

(ゲームシステムの都合上、初代のシナリオでも大量のエイリアンを相手にすることになるのはご愛敬)

敵はバトルフィールドに到達するまでは各エリアを裏面のまま進んできて、到達すると公開されて毎ターンキャラを攻撃してくるようになる。

到達前に攻撃力を支払ってスキャンすることで公開すれば、攻撃してくる前に撃退することができる。ただし公開することで距離を無視してとびかかってくるフェイスハガーのようなカードもあるので、スキャンするにもある程度備えは必要。

また、敵を撃退するのはあくまでシナリオクリアまでの時間稼ぎで、シナリオカードに記された条件を満たすことで次のシナリオに進むことがメインの目的で、3つ目のシナリオをクリアできればそのシナリオ全体のクリアとなる。

(まあとは言え、基本的には敵が含まれたデッキの中にシナリオ進行のカードが含まれるので、そのデッキを進めるためには敵を倒していくしかないのだが)

この施設内の各エリアをスキャンしていく感じが、映画の雰囲気をよく表していて(特に2をイメージしたシステムだと思う)、没入感があるゲームプレイになっていると感じた。

 

プレイヤーの数によって敵デッキの数が増減する仕組みになっていて、ソロでも基本的には多人数と同じルールでプレイ可能。ただし、「手番とその次のプレイヤーに攻撃」のような効果は自分に2回適用することになるので、場合によっては1回の攻撃で2回以上のダメージが与えられて一気にピンチになったり、状況によっては即死したりすることも。

ソロだと多人数プレイよりデッキの強化スピードが速いはずなので、そこでバランスを取っているとは思うが、上記のような事故も起こりやすいので、念頭に置いたプレイをする必要はある。

 

うれしいところはネオプレン製の大型プレイマットが付属していて、各カードの配置やプレイがしやすくなっているところ。若干薄手でヨレがちなところは残念だが、これは中古で入手したため保存状態が悪かったせいかも。

逆に残念なところはプレイ前や後にデッキを種類ごとに分ける際の記載がすごく小さくてわかりづらいところ。

最初はこの記載に気づかずカードが混じってしまい、再整頓するのに結構手間がかかってしまった……。

この4つのカード、それぞれ入れるデッキが違うのだが……
デッキの記載は嫌がらせのように小さい……

 

ルール記載は英語のみだが、抄訳を公開しているサイトがあったので参考にさせてもらった。ルールブックに載っているファーストプレイ用のシナリオの範囲はカバーされているので、一通り遊ぶには問題なく進められると思う。