アフターアス
人間が滅んだあとの世界でサルの王国を築け カードを組み合わせてアクションを作るデッキビルド
ソロ区分:対戦ルールソロバリアント・PvE型
日本語対応:日本語版
アトランティス・ライジングなどのアートワークを手掛けたVincent Dutraitの鮮やかなパッケージに惹かれて購入。
映画「猿の惑星」のような、人間が滅んだ後にサルたちが勢力を競い合うというテーマのデッキビルディング。
最初はタマリンだけのデッキからリソースを得て他のサルを引き入れ、さらに強力な能力やリソースを得ていく。
サルの種類には基本のタマリンのほか、カード除外を行う「怒り」リソースを生むゴリラ、遺物を起動する「電池」リソースを生むオランウータン、勝利点獲得に特化したマンドリル、他の能力をコピーするチンパンジーの4種がいて、それぞれ通常のLV1と上位のLV2のカードが場に並んでいる。
ユニークなのはカードの能力の起動の仕方で、毎ラウンド引いた4枚のカードを並べ替えて隣接させ、閉じたボックスのリソースが得られる、というもの。
このボックスは上段左上から右に順番に起動していき、そのあとは中段、最後に下段というふうに流れていく。
上段はおおむねリソース獲得、中段はリソース変換で、下段は強い能力が多いものの、タマリンだけでは起動できず、カードの獲得が必要になってくるという傾向になっている。
このカードの組み合わせは悩むところも多いが、マルチプレイでは同時処理で行うのでダウンタイムは少なめになっている(その代わり他のプレイヤーがいつの間にかすごいコンボで大量のリソースを得ていたりして驚いたりもする)。
そうして得たリソースを消費してカードの購入を行い、それを繰り返して勝利点が80点に到達したらそのラウンドを最後までプレイして終了、最も勝利点が多いプレイヤーの勝利となる。
ソロプレイは「猿の王」という名のbotと対戦するルールで、毎ターン自動で大量のリソースを得ていくbotからリソースを奪いつつ、相手より勝利点を稼ぐのが目標……となるのだが、このbotがやたら強く、何度かプレイしたものの一度も勝てていない。
こちらがカードをあれこれ組み合わせて7~8点取っていくところを、相手はカードを引いただけで20点とか簡単に加算していくので、気づくと60対90点でフィニッシュとかもざらにある。
(レベル2カードを1枚引いただけで6点、レベル1カードでも3点はどう考えても多すぎる気がする……4/2点くらいがいいところじゃないかなあ)
BGGのフォーラムでも強いとのもっぱらの評判で、リソースや獲得勝利点をナーフする案がいくつか上がっているが、デベロッパーは素のルールでテストプレイしてこのバランスで問題ないという判断になったのだろうか……。
個人的にはプレイヤーと違うルールでリソース得る系のbotは理不尽感があってあまり好みではないので(妨害手段が限られているならなおさら)、どちらかというとソロではあまり遊ばないかなあ、という印象。
BGAでもソロは対応していないもののマルチならプレイ可能。