ATLANTIS RISING(第2版)

沈みゆくアトランティスから人々を救え 配置場所がどんどん減っていく黙示録ワカプレ

ソロ分類:Coopルールソロバリアント・目標クリア型
日本語対応:有志和訳あり

6方向に半島が突き出たタイルで構成されたボード(?)が特徴のワーカープレイスメント。

神の怒りに触れ、次第に沈んでいくアトランティスを舞台に、人々を救うためのポータル装置・コズミックゲートを完成させるべく、資源を集めて部品を作成していく。

半島は先端ほど資源を得やすい(低いダイス目でも入手できる)が、ワーカーを配置してアクションを行う間に浸水判定があるので、カードの引き次第ではアクションが無駄になってしまう。リーダー駒や作成したゲートの部品の持つ能力などで補助しながら、実行できるギリギリをにらんで配置場所を選択していきたい。

 

写真でも見えるとおり、複数タイルで構成された各半島は、端から裏返して水没させていく。見た目にもダイナミックで状況も分かりやすく、精神的にも圧がかかって良いシステムだと感じる。
(その分プレイスペースはかなり占有するが……)

ワーカー配置後に引く不運カードでどの半島が沈むかを判定するが、沈没の進行ペースは予想以上に早く、普通にプレイしていたら6ラウンド程度で終わりが見える状況になっているだろう(5人以上のプレイヤーだとさらに早いと思われる)。

セオリー通りプレイ人数が増えるほど引く不運カードの数は増えていくが、逆に3人以下では引く数は減らず、4枚より少なくはならない。そのあたりは一人当たりのワーカー数などで調整しているのだが、なぜかソロルールだけは厳しい調整になっていて、最低難易度でもギリギリクリアできるかどうか(自分の腕前では)となっているのはちょっと納得いかない。
(ソロだとリーダー駒1、ワーカー駒最大7、補助リーダー駒1、補助ワーカー駒1で1ラウンドあたり4枚の不運カードとゲームを通して10個の部品を処理しなければならないが、4人だと合計でリーダー駒4、ワーカー駒最大16で対応できる)

「すべて思うようにコントロールできるから」というのがデザイナーの言だが、多人数でも知恵を出し合ってプレイする以上ソロより不利とは言えず、セッティングで難易度を調整できるのだから、ソロだけ難しくしなくてもいいように思える。

2人用ルールで2キャラ担当すればだいぶ楽になるらしいが、1ラウンドあたりの処理が長引きそうだし、できれば一人用にスケーリングしたモードが欲しかった……。

 

それと、セットアップに推奨リーダーが書かれているが、私見ではソロでは力不足で、一度プレイしていろいろなリーダー能力を試したら(ホロという補助リーダー駒でラウンドごとに異なるリーダー能力を使用できる)、ソロに向いたリーダーに切り替えてプレイしたほうがいいと思われる。

このホロリーダーに関しては、「リーダーボードをシャッフルして引く」という無茶なやり方がルールブックに記載されているが、公式サイトの「Shop」からDLできるMedusa Unleashed拡張内にホロリーダーカードのデータが含まれているので、そこだけでもPnPして使用することを推奨したい。

 

タイルだけでなく、ホログラム処理された透明駒など、美しくギミック感あふれる(部品をコズミックゲートボードにはめ込むのもワクワクできる)コンポーネントと、特殊能力を駆使したワカプレ処理がハマれば楽しめるだろう。

やはりリアルボドゲは手触りと思わせるコンポーネントたち

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