AEON’S END / WAR ETERNAL(拡張)

デッキをシャッフルせず行動順がランダムという、変わり種デッキ構築ボスレイド

ソロ分類:ソロ・協力
日本語対応:日本語版あり(基本)・ルール和訳あり(ショップ作成)

2020年5月に基本セットが「イーオンズ・エンド 完全日本語版」としてアークライトより発売された。

魔法使いを操り強大なボスに協力して挑む、デッキ構築型カードバトル。

War Eternalは基本セットの独立拡張で、単体でもプレイが可能。ルールは同一なので、どちらから始めても問題ない。
基本セットは行動順に介入できるスキル持ちが強力、War Eternalは総合的なバランスが良いとの評判ということで、好みで決めてしまって構わないと思う。

 

プレイヤー側の行動にランダム要素が少ないのが特徴で、初期デッキは順番固定、購入したカードやプレイした捨て札の山はそのまま裏返して次のデッキになる。これにより、次のドローを見越したプレイが必要となる。
(個人的には戦略性とともに、デッキが尽きた際の進行のスピーディーさも利点だと思う。何度もシャッフルするのは面倒だし)

購入できる9種のカードのサプライも、プレイヤーが任意に選んでもOK(ランダムに選んでもよい)。これにより、基本的にはほぼデッキのコントロールが可能になっている。

ただし、敵、味方含めた行動順は行動順デッキから引くので、肝心なところで敵の行動が連続したりして、必ずしもプレイヤーの思い通りの展開にはならないが、カードの残り枚数とすでに出た内容で、ある程度予想が建てられる、という絶妙なバランスになっている。

 

デッキ構築要素は、ジェムカードを買ってより多くのエーテル(カード購入などに使えるリソース)を発生させて強力なスペルを買っていく、というオーソドックスなものだが、スペルキャストのシステムはちょっと風変わりで、呪文スロットである「ブリーチ」を管理運用する要素がある。

ブリーチにプレイした呪文は次の自分の手番開始時に発動できる(保持も可能で、それによる効果がある呪文もある)というほかに、エーテルを支払って初期状態だと使用不可のブリーチを起動して一時的、または永続的に使用可能にするなど、ブリーチとプレイする呪文を、手番の傾向と合わせて(敵の行動で除去されたり、配下が召喚されたりするので)うまくコントロールしていく必要もある。

左右が開いたブリーチ、中央が閉じたブリーチ。この状態から直接開放するには4エーテル必要で、一時的開放だと2エーテル+90度回転。次回以降の解放コストが安くなる。
3番目以降のブリーチは開放すると呪文ダメージにボーナスが乗る。

 

カード購入コストである「エーテル」にも複数の使い道があり、序盤はカード購入に、中盤はブリーチの解放、強化に、終盤はスキルのチャージにと、ジェムカードがゲームを通して腐らず使用していけ、プレイングの切り替えタイミングの見極めというデッキ構築ゲームならではの運用要素もしっかり用意されている。

 

難易度は高めで、キャラの性能やカードのシナジーなどをきちんと把握してデッキを構築しないと勝利は難しい。ただし、自分のような雰囲気プレイヤーのためにイージー設定も用意されているので、そちらであればプリセットやランダムサプライでも結構いい勝負ができるので安心(勝てるとは言っていない)。

 

ソロルールについては、1キャラプレイがサポートされていて、キャラ数に応じた調整がされるので、純粋ソロ、複数キャラプレイどちらでも遊ぶことができる。
人数が少ないほど受けるダメージが多くなり、多いほどダメージは分散できるが強化スピードが遅くなり、敵の行動に対処しづらくなるというバランスになっている。

BGG (War Eternal)
ボドゲーマ (War Eternal)
トリックプレイ(日本語ルール・カード貼付用シール付きを販売)