テラフォーミング・マーズ
惑星改造テーマのタブロー&エンジンビルディング
ソロ分類:ソロ・対戦
日本語対応:日本語版あり
言わずと知れた超人気ボードゲーム。
以前取り上げたBGGのソロプレイランキングでも3位に入っている。
火星を改造して、人類が住める環境にするのが目的。具体的に言うと、酸素、気温、海洋のパラメータを最大値に到達させることがソロモードの勝利条件となっている。
ゲームの内容についてはすでに様々な記事で語りつくされている感があるので、ここではソロプレイに絞って紹介。
まず、ソロ特有のルールとしては、制限ターン14世代と決められている。この制限内で上記3つのパラメータを最大値まで上げることが目標となる。
初期所持金も同様に14MCに制限され(通常ルールは20MCスタート)、企業時代ルールも適用必須となっているので、初期生産は素の値だとすべて0となっている。
企業に関しては、日本語版のルールだと自由に選んでいいことになっているが、英語ルールを調べた限り、通常通り2枚引いてどちらか選ぶ方式のようだ(最近出たデジタル版もそういう処理になっている)。まあ、まあソロプレイだし、そこは厳密にやらなくてもいいとは思うが、どこからそのルールが出てきたのかはよくわからない。
オートマ的な対戦相手はなしでずっと自分のターン。一応無尽蔵に資源を奪えるサンドバック的な仮想プレイヤーがいることはいる。
肝心の「ソロプレイ向きか」という点に関しては、制限時間内の目標達成というところはなかなかチャレンジングで楽しく思えるが、企業やプロジェクトカードによってはソロ向けではない(グローバルパラメータを上げにくかったり、勝利点を獲得する用途のものはクリアには有効ではないため。条件達成後は勝利点を計算するので全く無意味ではないが……)ものもあり、引き運がクリア可否を左右しがちな面も。そういう点では日本語版ルールの企業を自由に選べる要素は理にかなっているとは思える。
私見ではソロプレイの楽しさは通常ルールの70%、良くて80%というところだが、元々の点が高いのでランキング上位に来ているんだろうな、という印象。
あと個人的にはやはりボードが大きい。欲を言えばもう1周りコンパクトにまとめてほしかった……。
様々なパラメータをいじるゲームのため、処理が複雑で適用忘れが起こりがちだが、最も致命的かつ忘れやすい制限ターンの世代処理に関しては、プロジェクトカードの山札を52枚(最初の10枚を引いた後の数)にすることで、山札が尽きたら終了したのが分かるというTIPSがBGGのスレッドに上がっていたので活用したい(ボーナスやプロジェクト効果でカードを引くときは別途行う必要がある)。
前述通りデジタル版もPC、iOS、Android版ともに出ていて、面倒な処理は自動でやってくれるので、英語に抵抗がなければおすすめ。もちろんソロルールでも遊べるし、AI相手のソロプレイも可能。