お散歩に行きたくない!

お散歩を拒否するサモエドを何とかして連れ出す、オシャレな競りカードゲーム

ソロ区分:対戦ルールソロバリアント・PvE型
日本語対応:日本語版
ボドファンで開催されていたプロジェクトで、ソロプレイにも力を入れていること、本職デザイナーの方が手掛けただけあってオシャレなデザインに惹かれてプレイマット付きのプランで参加。
先日開催されたゲームマーケット2025秋でも頒布されたので、広く入手が可能になったはず。
お散歩に行く気分ではないサモエドのデイジーちゃんの気を引いて、何とか散歩に連れ出す、というテーマの競り+レース。
毎ラウンド手札からカードを公開し、最も強い数字を出したプレイヤーからマーケットのカードをプレイして自分のコマを進めたり、他プレイヤーの妨害を行ったりしていく。
ゲーム開始時は数字が大きいほうが強い状態だが、気まぐれカードが出てしまうとカードの強弱が逆転してしまうので、入札が終わるまでは楽観視はできない。
また、入札に使用したカードは自ラウンドのマーケットの場札になるので、次ラウンドも見越したカードの選択も重要。
そうして無事自分のコマがゴールに到達してラウンドを終えれば順位に応じてポイントが獲得できる。
ソロプレイでは自分+2体のオートマと対戦することになり、10+1段階の難易度とシチュエーションの組み合わせが用意されていて、山札が尽きるまでに自分がゴールできれば勝利、他プレイヤーがゴールしたり、山札が尽きてしまうと敗北となる。
オートマの入札の数字は固定で、自分の手札で入札順を制御できる(手札次第では)が、オートマが特定のカードをプレイすると追加でコマを進めてしまうので、どこで勝たせて、どこで阻止するのかの見極めが肝心。気まぐれカードの強弱逆転と合わせてうまく場を支配していきたいところ。
上記の気まぐれカードや進行トラックのカードをめくった際のハプニングなど、運次第では思うとおりに事は進まず、一進一退の攻防が繰り広げられるが、オシャレでかわいいアートワーク含め、ワチャワチャとした展開を楽しむゲームという印象。

コンパクトなボックスに収まった軽めのゲームで、シンプルながら悩みどころもしっかりあるゲーム性にまとまっているので、ちょっと空いた時間などにさっと取り出して遊ぶのに向いていると感じた。