MERCHANTS OF THE DARK ROAD

ファンタジー世界の商人となって商品や冒険者を運び、長い夜を乗り切ろう。

ソロ区分:対戦ルールソロバリアント・PvE型
日本語対応:有志和訳あり


朝・昼・夕・夜が1年かけてめぐるファンタジー世界で、夜(=冬)の13週間を行商人としてプレイし、富と名声を手に入れるのが目的のボードゲーム。

システムとしてはロンデル、ピック&デリバー、ダイスプレイスメントあたりを組み合わせた感じ。

ちなみにタイトルのダークロードはDARK LORDではなくDARK ROAD、暗闇の道という意味で魔王がどうこう的なテーマではない。ファンタジー世界で冒険者や武器は出てくるものの、モンスターや戦闘はなしの純粋(?)な商人ゲーとなっている。

 

町の5か所ある広場をぐるぐる回って、隣接した施設で品物を入手したり、冒険者を乗せたり(ついでに品物を売りつける)、配送依頼を入手したりして旅の準備をして、用意ができたら外の世界に出発、道中のトラブルをやり過ごして目的地に到着したら、配送&送迎完了で対応した報酬が手に入る。

このぐるぐる回るのがいわゆるロンデルの形式だが、ボード上のイラストが記号的な分かりやすさをあまり考慮しておらず、止まれるマス的なものがわかりづらかったり、そのマスの両脇の施設もどこがどう隣接しているのか直感的に理解しづらかったりして、初回プレイの時は戸惑うかもしれない。もう少しわかりやすくする工夫が欲しかったところ。

図解するとこう。改めて見てもわかりづらい……

 

それを繰り返して13ラウンドが終了したときに、最も富(所持金)と名誉(名声点)を手にしたプレイヤーが勝者となる。

この富と名誉、というのがポイントで、どちらかが突出していてもダメで、2つのうち低いほうが基礎点となるので、どちらもバランスよく獲得していくのが重要になっている。

 

資金は冒険者を馬車に乗せるときについでに売りつけるアイテムがメインの入手手段。アイテムの価格はホイールの回転によって刻々と変わっていくので、安い時に手に入れて、高くなったら売りつけたいが、当然他のプレイヤーも同じことを狙っているので、ここぞというタイミングを狙ってバザールに飛び込み、価値が高いタイミングを見計らって宿に到着するようにしたい。

在庫と価値は刻々と変化する。磁石式のホイールもギミック感があって良い。

名声点は目的地ごとにスタックされた依頼のタイルを入手して、書かれているアイテムを目的地に届けるのが主な獲得方法。これにもアイテムが必要で、グリッドで区切られた馬車の限られたスペースをやりくりしてうまく詰め込み、無駄のない配送を心掛けたい。
(この配送はなぜかアイテム代は持ち出しで、名声以外は手に入らない。商人らしからぬボランティア行為だが、これをこなすことで公共事業のコネを獲得しているというフレーバーなんだろうか)

 

これらを行うアクションはちょっとクセがあって、あらかじめ振っておいたダイスで配置されているダイスを押し出してアクションを行い、押し出されたダイスは移動に使用する、という仕組み。

下の4つのダイスが使用できるダイス、真ん中の3つの囲みがそれぞれアクションになっている。この場合だと3の目でアイテムクラフトのアクションを行って、押し出された1の目で一つ先の広場に移動する、という塩梅。

慣れないうちはどっちの目でどっちのアクションをするか混乱して、行くつもりだった場所に行けなくなったりしたこともあったが、まあ、やるうちにスムーズに行えるようにはなった。初見躓きポイントではあるので注意しておきたい。

 

そんなこんなで乗客と依頼、アイテムを手に入れたらいざ配送の旅に出発。夜道を照らすランタンがあれば報酬の多い近道を行けるが、なければ遠回りの道を選ばざるを得ず、相応のトラブルを覚悟しなければならない。

この配送はほかのプレイヤーが飛び入り参加してキャラバン状態にもでき、規模が大きくなるごとに判定で振れるダイスの数が増えて成功しやすくなるのも面白いところ。キャラバンを主催すれば相応の特別報酬も得られるので相乗りさせるうまみもあり、イベント的に楽しめるポイントとなっている。

明かりをつけて近道するか、節約して遠回りするか……

 

ここまでの説明の通り、他プレイヤーとの干渉がそれなりにあるシステムなので、ソロのルールも若干複雑で、オートマデッキからカードを引いて、優先順位の高い実行可能なアクションを探して実行していくという仕組みになっている。

いったん慣れてしまえばそこまで複雑ではないのだが、アイコンがびっしりと羅列されているアクションカードは、初見で意味を把握するのが難しく、慣れるまではルールブックを参照しながらのプレイとなるため多少てこずった。

開始時に左の広場に移動してランタンを獲得、そのあとアイテム所持数が3個未満なら購入アクションを、それ以外は冒険者を乗せるアクションを行う、という指示が書かれている。

試しにプレイしてみた感じ、意図的なのかあまり資金と名声のバランスを取ろうとしていないフシがあり、資金はものすごく稼いでいるが名声はからっきし、みたいな結果になってあまり点数が伸びないケースもあった。

ある程度揺らぎを出してプレイにバリエーションを持たせようとしているのだろうか……。
(単に効率を重視すると強すぎてしまうからかもしれないが)

 

KSで気になって入手したはいいものの、届くころにはボドゲ欲が減退していて長らく積んでいたのだけれど、いざプレイするぞと調べたら有志でルールブックを翻訳された方がいて非常に助かった。

感謝。