MINT COOPERATIVE
ミントシリーズ第3弾。今度のテーマはコミックヒーローによる協力プレイ。
ソロ種別:COOPルール3キャラプレイ・目標クリア型
日本語対応:なし
COOPERATIVEのタイトル通り、多人数協力プレイがテーマのミントシリーズ。
複数カードにまたがったマップ上をヒーローが駆け回り、毎ターンヴィランが引き起こすトラブルの損害を修復し、街のパニック値の上昇を防いでいく。
各キャラクターはラウンド最初に振ったダイスの目に対応したアクションを行え、高い目ほど効果の高いものを実行できるが、同時にその目はトラブルカードを引く枚数にも影響するため、単にいい目が出れば良いという訳でもないのがポイント。
……と、概要は悪くないように思えるのだが、問題はダイス目の確率に対するトラブルのバランスの悪さ。
6面ダイスを4つ振った結果でトラブルカードを引く枚数が決まるのだが、2枚引く条件に確率が寄り過ぎていて、なすすべもなく敗北条件に達してしまう状況がかなり多いと感じた。
そのあたりはBGGのスレッドでも話題になっていて、細かい確率も出ているので(リンク)、気になる人はそちらを参照してもらうとして、問題は、2枚引くのが前提のバランスになっていないことのほうだと思える。
実際にプレイしていて、トラブルカードの損害が想像以上に大きく、シャッフルが片寄っているのかと思ってほかのカードも調べてみたが、どうもそんなことはないようで、どうも1枚ドローのバランスで設計されているのでは、という気がする……。
一歩譲って高難易度のゲームである、とした場合に重要なのがリトライの容易さだが、その点にも難があり、トラブルカードはシャッフルして作った3つのスタックに1枚ずつMAYHEMカードという大トラブルカード的なものを混ぜてさらにシャッフルし、スタックを積み重ねるといった作業が必要になるので、ミニサイズのシャッフルしづらいカードということも相まって、「もういいか……」という気になってしまう。
似たシステムのゲームにTiny Epic Defendersがあるので(奇しくもこちらもコンパクトなゲームサイズを売りにしたシリーズ)、興味がある人にはこちらをお勧めしたい。