MR. CABBAGEHEAD’S GARDEN
迷惑な隣人のお節介に負けず、理想の菜園でコンテスト入賞を目指せ キモカワ(?)キャラが特徴のカードパズル
ソロ分類:ソロ・対戦
日本語対応:なし
BGGのソロプレイ報告スレにちょくちょく登場し、その野菜を擬人化したキモいキャラデザで良くも悪くも気になっていたところ、KSでリプリントされるということで参加して入手したもの。
パッケ絵のメインキャラやカードに描かれた隣人たちの何とも言えないアートスタイルは、ビクトリア時代の種のカタログに載っていた擬人化イラストに着想を得たとのことで、ネタに走り過ぎずギリギリのラインでまとまっていると感じた。
ゲームのシステムはカード配置によるスコアアタック。野菜カードは同種を2枚以上隣接して配置すると点数化でき、それ以外にも特定のパターンで配置すると役が成立してボーナスが得られる。
ただし、配置できるのは1ラウンドに3枚公開される野菜カードのうち1枚だけなので、カード枚数が少ない高得点の野菜がダブってしまったりすると、最終得点に大きく響いてしまう。
それだけではなく、5ラウンドに1回の休日には、キャベツヘッド氏が出かけた隙に癖のある隣人が勝手に畑をいじっていってしまう。
(いじる、というか配置したカードが排除されてしまうので、単なる野菜泥棒なのでは……という疑惑もある)
どの隣人が来訪(来襲)するかは、カード配置の際に引くチップの数で決まるので、ある程度リスクを織り込んで野菜を置く必要がある。また、チップの数がタイになると隣人同士のおしゃべりに夢中になり妨害が発生しないので、うまくコントロールすればワンチャンノーダメも期待できる。
こうして5×3の15ラウンドが終了したら、完成した配置でポイントを清算して、点数によって品評会のランク付けが決まる、という流れになっている。
言葉で書くと複雑そうに見えるかもしれないが、実際にプレイしてみると意外とサクサク進行して手軽なゲーム感になっているのが好ポイント。
(配置の役と、隣人の妨害効果を把握するのは若干面倒)
ただし、デラックス版についているバッグが通常版には付属せず、「チップを裏返してシャッフルする」という手間が発生してしまうので、プレイ前には適当なバッグを用意しておきたい。
付録として、畑に被害をもたらす(こいつもかよ……)バッタと、ボーナスを得るチャンスがもたらされるバラ園モジュールが付属していて、好みに合わせて追加してプレイできる。
2人対戦は基本的にソロと同じルールで、お互いの点数を超えることを目指す。間接的な妨害要素はあるが、インタラクションはかなりマイルド。
キモめのキャラ絵に抵抗がなく、軽いパズルを探している人にはお勧めしたい。