RUINS: DEATH BINDER
ダイスを(ほぼ)使わない、スレスパ風ダンジョンクロールカードゲーム
ソロ分類:ソロ・協力
日本語対応:なし
以前レイトプレッジしたUNBROKENが発行元とのトラブルで一向に届かず、ソロダンジョンクロールに飢えていたところにKSで始まったプロジェクト。さすがにこっちが先になることはないだろう……と高をくくっていたが、予想に反してというか案の定というか、先に届いたのはこちら。
まあそれはともかく、セフィロトの樹のような分岐のマップを進んでいき、各部屋で起こるイベントを解決しながらボス攻略を目指すダンジョンクロールハクスラゲー。
1体、もしくは4体のボス討伐を目指すDECENTモードのほか、カードに記されたシナリオを読み進めていくキャンペーンモードもある。
基本は部屋のチップのイベント、遭遇、休息のアクションを記された順に解決し、得た経験値を使ってキャラクターを成長させるというシンプルなシステム。
戦闘はデッキからカードをドローして行うが、このデッキが尽きてしまうとゲーム自体に敗北となってしまうため、できるだけ早くカタをつけ、回収能力でデッキを維持していくのがキモとなる。
また、部屋のアイコンを処理するごとに荒廃(Blight)値が蓄積され、敵が手ごわくなっていくので、どの程度経験値を稼いで休息し、レベルアップを図るのかのルート策定も悩ましくなっている。
このルートを進む雰囲気がビデオゲームのSlay the Spireに少し似ているところがあり、デザイナーも意識しているのか、コラボキャラクターとしてスレスパのPCが敵として登場する(未遭遇)。
ダイスロール要素は一応あって、一部の能力の発動やイベントの結果判定で使用されるが、戦闘は基本的にドローしたカードをやりくりして行うので運ゲー、理不尽感は緩和されている。カードにはコンボに使用できる能力なども付与されていて、シンプルな見た目ながらタクティカルな感覚でプレイできる。
コンポーネントは今風のKSらしくストレッチゴールによってボードが2層になり、プレイアビリティが高くなっている(というか、これが1枚ボードのままだったら事故が多発していたと思われる)。
このボードは最初けっこう反っていて(写真の状態)、割とがっかりしていたのだけど、しばらくしたら馴染んだのかフラットになっていた。張り合わせる都合上湿度の影響が大きいのかもしれない。