TINY EPIC ZOMBIES

モールを駆け回って目標を達成せよ オブジェクティブベースのゾンビサバイバル

ソロ分類:ソロ、協力、対戦
日本語対応:ルール和訳あり

コンパクトなコンポーネントがウリのTiny Epicシリーズの一つ。
Tiny Epic Defendersと同じくIteMeeple(TM)を使用している。

モジュラー式にカード9枚で構成されたマップを文字通り駆け回り、あらかじめランダムに決定された目標を達成できれば勝利、全滅するか、24枚の捜索デッキが尽きたら敗北となる。

各アクションは必ず移動と紐づいていて、移動した後にゾンビを倒したり、部屋の機能を起動したり、アイテムを拾ったりする。
各プレイヤーのターン終了後にゾンビが追加され、次第に中央の本拠地に迫ってくる。本拠地にゾンビが到達し、バリケードが破られてしまうと、残機を兼ねた生存者が殺されてしまう。生存者が残っている限り、プレイヤーキャラが殺されても別キャラで復活できるので(殺されたキャラはゾンビ化するが)、本拠地の防衛は最優先事項となる。

 

ゾンビを倒すのはダイスロールの白兵戦か、弾薬を消費しての遠距離攻撃で行う。どちらも確実にゾンビを倒せるが、白兵戦はダイスの出目によってはダメージを受けたり、逆にボーナスアクションを獲得できたりする。遠距離攻撃はリスクはないが、弾薬を消費する。

このダメージと弾薬消費のシステムは、一つのトラックで表され(最初の写真のキャラカード参照)、負傷マーカーと弾薬マーカーが重なってしまうと、Eaten Alive(生きたまま喰われる)となり、そのキャラクターは死亡する。怪我でも貧弱な武装でも生き残れない、というのをうまく表したシステムだと思う。

 

オブジェクティブは生存者の捜索や軍隊の誘導、特効薬の発見などバラエティに富んでいて、雰囲気を盛り上げるのに役立っている。

ただ、このオブジェクティブはどれも手順が多く、難易度にもばらつきがあってバランスに少々難があると感じた。物量系のものが重なってしまうとクリアが困難になってしまうので、そのあたりの調整はもう少し頑張ってほしかった。

また、手順が多いわりにルールは変わらないので、作業感が増してしまうのももったいない気がする。個々の手順は少なめにして、あとで追加があるような仕組みがあればよかったかもしれない。

 

IteMeepleに関しては、チェーンソーやショットガンなどつけるのが楽しみなアイテムが多いのだが、アイテムがなかなか見つからず、イベントなどで失われることも多いので、あまり生かせていない印象があった。ゲーム自体があわただしいので、うっかりつけるのを忘れたまま終了、ということもよくあった。

 

ソロは協力ルールをベースに、ゾンビの処理を簡略化したもの。2人のキャラを操作して目標達成を目指す。

 

マップカードやオブジェクティブカードの文字が小さくて読みづらかったり、移動できる部屋(隣接していれば壁で隔てられていても移動できる)のルールが直感的ではないという欠点もあるが、テーマに惹かれるなら、海外ゲーム注文のついでにカートに入れてもいいかもしれない。

BGG(「Files」内にルール和訳あり・要登録)