2020年1月3日
2020年6月30日
さかな、さざなみ、さようなら
煩悩を捨てて無を目指す、デッキ解体カードゲーム
ソロ分類:ソロ専用
日本語対応:日本語版
「シェフィ」のポーン氏デザインのカードゲーム。徳(コスト)カードやアクションカードを使用して手札からカードを「彼岸」へと解放(除外)していき、最終的に山札、手札を0にできれば勝利。
山札が尽きて引けなくなったら、捨て札をシャッフルし直すが、その際彼岸から「超彼岸」へとカードをを2枚コストとして支払う必要がある。超彼岸に送れるカードがなくなってしまったら敗北となる。
便利なアクションカードや高い徳カードの解放コストは高めの設定になっているので、どのタイミングでそれらへの執着を捨てて解放していくのか、というデッキ圧縮・解体の戦略が必要となる。
さらに、すべてのカードを彼岸に送った後、彼岸のカードを用いて山札置き場、説明書、彼岸トレイすらも超解放し、プレイエリアを完全に「無」にすることも可能となっている。そうするためにはさらに効率のいい解放ペースが必要とされるだろう。何度かプレイして通常の勝利条件は満たせたが、一番コストの軽い内箱も解放できていない……。
書道家の手によるアートや、英タイトルの「Fish, Farewell, Forever」も日本語タイトル同様に韻を踏みつつ、わかったような分からんような、というテーマをよく表しているのではないだろうか。
(ゲーム自体の存在感も若干儚く、ほとんど偶然リリースを知りつつも、通販などではそもそも扱っていないかすでに売り切れの状態で、イエサブの店頭でたまたま見つけた、というのもなんだか出来過ぎている気がする……)