ボドゲ「トーキョー災都心」システム紹介・ラウンド進行&制作進捗報告

トーキョー災都心では、PCのアクションフェーズを中心に、そのほかの処理を行うフェーズが前後に挟まります。

この一連の処理をラウンドとして、その繰り返しでゲームが進行していきます。

 

具体的に言うと、以下のようなフェーズになります。

  1. トラブルカードの公開・遭遇カードのドロー・敗北条件チェック
  2. PCアクションフェーズ開始処理
  3. 手札の調整・山札の再構築
  4. PCのアクション
  5. PCアクションフェーズ終了処理
  6. マーケットスロットの補充

1の「トラブルカードの公開・遭遇カードのドロー・敗北条件チェック」では、各PCがトラブルカードのデッキからカードをそれぞれドローし、PCのいるエリアに配置します。

エリアマットの四隅の黒い囲みと、中央の『サイト』がエリアの部分です。単に「エリア」と呼ぶ場合は『サイト』以外の4つの通常エリアを指し、4つのエリアにはカードが置けるスロットが3つずつ用意されています。

スロットには購入できるアイテムや武器、フォロワーカードが配置されていますが、ドローしたトラブルカードはその上に重ねるように置きます。つまりそのスロットのカードはトラブルカードを処理して捨て札にするまで購入できなくなります。

トラブルカードについては前々回とその前で紹介したとおり、放置すると厄介ですし、後述する敗北条件に関わるので、毎ラウンド適度に処理していく必要があります。

すでにトラブルカードやシナリオカードが置かれているスロットには配置できないので、それらのカードがないスロットに配置しなければなりません。

もし、PCのいるエリアにトラブルカードが配置できるスロットがもうない場合は、隣のエリアのスロットに配置します。そこも空いていない場合、敗北条件を満たしてしまい、全員が敗北となります。

遭遇カードのドローはトラブルカードのドロー&配置に代わる処理で、PCが中央の『サイト』にいる時に行います。ドローしたカードは裏向きのまま「遭遇」スロットに重ねて配置され、遭遇デッキを構成します。この遭遇デッキのカードをすべて処理しないと『サイト』から出ることはできないので、ドローしたカードの内容によって難易度が大きく変化します。

 

2の「PCアクションフェーズ開始処理」は、基本的には各カードに記載された「【PCアクションフェーズ開始時】」の処理である、消耗トークンを取り除く処理を行います。

一部のシナリオカードにはこのタイミングで条件をチェックしたり、シナリオが進行したりするものもあります。

 

3の「手札の調整・山札の再構築」は、PCの手札を好きな枚数捨て、その後4枚になるように各自のデッキからドローします。

この処理は以前はラウンドの最初にありましたが、テストプレイで試してみたところ、ドローしてすぐにアクションしたくなってしまうため、この位置に変更したという経緯があります。

 

4の「PCのアクション」がゲームのメインのフェイズで、各PCは手札のカードやスキルを使用してトラブルカードを処理したり、シナリオを進行させたりします。

PCの行えるアクションは、

  • カードのプレイ(消費カテゴリのカードを手札からプレイし、効果を適用する)
  • カードの装備(装備カテゴリのカードを装備する)
  • 装備カードの使用(装備したカードの効果を適用する)
  • 消耗トークンの返却(手札から1枚捨て札にして、任意の消耗トークン1つを取り除いて在庫に戻す)
  • スキル使用(PCボードのスキルの効果を適用する)
  • BOTカード使用(BOTカードの能力の効果を適用する)
  • 移動(隣接するエリアにPCコマを移動させる)
  • カードの購入(PCのいるエリアのマーケットスロットに配置されたカードを購入する)
  • カードの解決(PCのいるエリアのトラブルカードやシナリオカードを解決する)
  • 『サイト』探索(PCが『サイト』にいる場合に遭遇デッキのカードを公開し、解決する)
  • 手札の交換(同じエリアにいるPC同士で手札のカードを交換する)

となっています。選択肢はけっこう多いですが、基本的に手札や装備したカード、自分やBOTのスキルを使ってトラブル・シナリオカードを解決するか、カードを買うか、移動するかのバリエーションです。

これらのアクションを行えるだけ、行いたいだけ実行して、もうアクション出来ない、したくないとなったらフェーズ終了です。

基本的には4枚の手札を使い切って、必要に応じてスキルを使う、という流れになるので、カードがアクションポイント代わりになっているというとらえ方もできます。ゲーム開始直後は4枚のカードを使い切ったら終わりですが、カードを装備していくと最大+3、スキルが解放されればさらに3アクションが追加されるというイメージです。

このフェーズには特に手番順などはなく、対象がバッティングしない限りは各PCが自由なタイミングで、並行して行うことができるようにして、各プレイヤーのダウンタイムができるだけ発生しないようになっています。

とはいえ、誰か別のPCのサポートや、協力してアクションを行いたいときも多々あると思うので、ソリティアにはならず、他プレイヤーに声をかけながらのプレイが主になるとは思います。

 

5の「PCアクションフェーズ終了処理」は、主にトラブルカードやシナリオカードが行動するフェーズで、おおむねPCに不利なイベントが起きるフェーズです。

このフェーズで発生するイベントを防ぐためにPCアクションフェーズでカードを処理しておいたり、無理な場合は安全なエリアに退避しておくというのが主な攻略方法になります。

 

6の「マーケットスロットの補充」は、読んで字のごとく、購入したりイベントの効果などで空いたマーケットスロットに、対応した山札からカードを補充します。

処理としては地味ですが、ここで公開されたカードを購入することがPCの強化につながるので、ドロー次第では不利な状況をひっくり返すことも可能になる重要なフェーズでもあります。

ただし、公開されたカードを購入して手札に入るまでには2ラウンドかかるので(次のラウンドで購入して山札の上に配置、その次のラウンドでドローするため)、多少のタイムラグが発生します。先を見据えて早めに準備していくことが重要になります。

 

今回はあまり画像もなく文章ばかりで地味な解説になってしまいましたが、以上がラウンドの流れの紹介となります。

 

 

システムの紹介は以上ですが、最近ゲーム制作周りで多少動きがあったので、その報告もしておきます。

まず、印刷に出していたフライヤー(チラシ)とポスターの印刷が出来上がってきました。

イラストは手持ちの弾が少なくて代わり映えしないのが難ですが、同じ絵を繰り返し露出させることで「ああこれね」と思ってもらえるようにもなると思うので、割り切って使っていこうと思っています。

 

もう一つはゲムマ前の試遊イベント、フォアシュピールへの申し込みをしたこと。

重度のコミュ障で、知らない人相手にうまくインストできるのかは不安ですが、出来るだけいろいろな人にゲームのことを知ってもらえて、ゲムマでの販売につなげられたらと思い切って応募してみました。

ただこれは申し込んだだけで確定ではないので、実際に出展できるかは運次第ではあります。

当落が判明したら改めてお知らせします。

 

 

ひとまず今回は以上となります。

次回は最初のほうでちょっと触れたエリア周りの紹介をしようと思います。


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