カヴェルナ:洞窟対決

ワーカーレスのワカプレ拡大再生産 洞窟を掘り進み、部屋を作って豊かな住居を作ろう

ソロ区分:対戦ルールソロバリアント・スコアタ型
日本語対応:日本語版


もともとは農業+洞窟開発の「カヴェルナ: 洞窟の農夫たち」を、洞窟のみに絞って2人対戦にアレンジしたのがこの「洞窟対決」らしい。

アレンジ元の実物を見たことがないので細かい違いは分からないけど、プレイ写真を見る感じ、左右に森と洞窟があったボードをちょうど半分に切ったような見た目になっているので、ほぼそのままの雰囲気なんじゃないかと思われる。

洞窟の農夫たちのプレイ画像(BGGより転載)

で、パッケージにデカデカと書かれている通り洞窟対決は2人用対戦ボドゲとして売り出されているのだけど、実はソロプレイ可能ということで入手してプレイしてみたので紹介。

 

システムとしてはワーカーを使わないワカプレでアクションを行って、場にあるタイルを洞窟に配置していって得点の合計を高めていくのが目標となる。

ちなみにワーカーを使わないワカプレというのは、アクションがタイルになっていて、それを手番で取得して実行するという形式のため。

別にワーカーを用意してタイルに置くようにしても同じ効果になるので、ホントに単にワーカーを使わないというだけで、ラウンドが進むと手番が増える関係上、むしろワーカーを使ったほうが遊びやすいのではという疑惑も多少ある。

(実際自分は最初手番とアクションがごっちゃになって、タイル内のアクションを手番数分しか実行できないのかと勘違いしていた)

枠が狭くてちょっと使いづらいリソーストラッカーといい、コンポーネント周りは若干改良が必要なんじゃないだろうか……。

 

アクションタイルには複数のアクションが記載されていて、手番中は好きな順番で1回ずつそれぞれのアクションを実行できる。

一通りのアクションを実行し終わったら手番終了で、交互に手番を行い、それぞれがラウンドごとに決められた手番(=ワーカー数)を実行したら次のラウンド、という仕組み。

 

ゲームの主な流れは、アクションでリソースを獲得したり、洞窟を掘り進んでスペースを確保したのち、リソースを使って部屋を建設したり、建設した部屋の効果を使用したりして、さらにリソースを獲得していくという拡大再生産の典型的な進行。

ただ、行えるアクションはラウンドが進むごとにランダムで一つずつ追加されていくし、建てられる部屋も洞窟を掘って除去したタイルを裏返して場に並べるので、目当てのアクションや部屋がいつ来るかは運次第となる。

場の状況に応じて柔軟にやるべきことを選択して、リソースを確保できる流れを早めに確立し、高得点の部屋を狙っていきたい。

 

ワカプレでアクションや部屋の早取り要素があるので、ソロはボットとの対戦なのかなと思いきや、ソリティア的なスコアアタックとなっていて、対戦より1ラウンド少ない7ラウンド中に50点以上獲得できれば及第点、60点以上取れれば上出来、というルール。

最初から並んでいる場の部屋が6枚中3枚で、残りはゲームから除去される(対戦だと6枚すべてを使う)のと、洞窟のタイルを裏返して場に並べるタイミングで、本来対戦相手の洞窟に置くべきタイルで作った山札からも1枚引いて並べるという以外は対戦とルールは同じなので、タイルの引き以外はランダム性のないプレイングとなる。

 

7ラウンドしかないということで展開も早く、セットアップも容易で軽く遊べるのは、重量級(ルールもコンポーネントも)のゲームが増えてきた昨今ではうれしいところ。