ボドゲ「トーキョー災都心」システム紹介・シナリオ&エリアマット到着

「トーキョー災都心」では、これまで紹介した汎用システムの上に、ゲーム開始時に選択したシナリオが乗る形で進行します。

各ゲーム開始時にシナリオブック冒頭のリストからプレイするシナリオを選び、対応するシナリオカードを集めて番号順にデッキを作ります。

カード裏面にソート用のシナリオ番号が記載されているので、展開のネタバレの心配なくデッキを作成できます

セットアップの最後にそのデッキの一番上を公開して読み上げ、ゲームを開始します。

最初のシナリオ「マンハント」の冒頭はこんな感じになっています。

どのシナリオも「プロローグ」から始まり、そのシナリオの導入が語られます。

太めのフォントがいわゆるフレーバーテキストで、ゴシックフォントが処理を表します。

黄色のマーカーで強調されている部分は新たに公開するシナリオカードのIDを指定しているので、指示に従って次のカードを公開します。

次のカードには、新たに3枚のカードを公開するように指示されました。デッキから対応するIDのカードを引き、公開します。

また、そのあとには「【常時】」の効果がある処理が書かれています。

このシナリオでは、公開した3枚のカードのうち、PC数に対応した枚数が捨て札になったら次のカードが公開(=シナリオが進行)するようです。

公開されたカードには「【公開時】」の効果があります。それぞれ指定されたエリアのマーケットスロットにカードを配置するように書かれているので、指示に従ってシナリオカードを配置します。

それぞれのカードには捨て札にする方法が記載されているので(「尋問」には書かれていませんが、「撃破」の効果に捨て札にする処理が含まれています)、指定されたアクションを行うとカードを捨て札にすることができ、公開中のシナリオカードの進行条件を満たすことができます。

 

シナリオごとに多少の違いはありますが、このようにしてシナリオが進行していきます。

これまで紹介したとおり、シナリオが進行する間にも各フェーズの頭にトラブルカードが公開・配置され、その対処もしながらのプレイになるので、シナリオとトラブルカードの対処、さらにデッキの強化をバランスよく並行して行っていく必要があります。

そして、カードに「【シナリオクリア】」の表記が登場したら、そのシナリオの目的は達成され、ゲームに勝利します。

逆に、そのカードが公開される前に敗北条件(ドローしたトラブルカードが置けないという汎用の条件のほか、シナリオで独自の敗北条件が指定される場合もあります)を満たしてしまうと、ゲームに敗北となります。

 

ゲームに勝利した場合、報酬カードが入手できます。

これはチュートリアルの報酬カード。確定で入手できるのでネタバレ度は低いはず……

こんな感じで、報酬カードは枠が通常の黒に対してフォイルっぽい色合いになってます(実際には単にこういうカラーなだけで、箔押しされているわけではありません)。

この報酬カードは獲得しても直接誰かのデッキに入るわけではなく、マーケットスロットに配置する際に引く山札に挿入される仕組みになっていますが、通常のカードよりも効果のわりに安価で入手でき、デッキの上のほうに確定で入るので、攻略に生かしやすくなっています。

また、チュートリアル以降はシナリオ内の展開によって入手するカードが変わるので、例えば助けた人物がエリアに現れたりと、シナリオで下した決定でトーキョーという街が変化していく感覚が味わってもらえるかと思います。

 

あまり詳細に紹介してしまうと楽しみを奪ってしまうことにもなってしまうので、この程度にとどめておきますが、このような要領でシナリオは展開していきます。

チュートリアルを除いても全7編のシナリオが用意され、それぞれ1~3時間程度は遊べると思いますし、一度クリアしても(もしくは失敗しても)使用PCやマーケットの状況が変わればプレイ感も結構違ってくるので、リプレイ性も割とあると思います。

最後にシナリオのリストを紹介。

 

(チュートリアル)

  • ようこそトーキョーへ!(シナリオブックの記載に従って進めるチュートリアル)

(簡単)

  • マンハント(極秘情報を持ち逃げした研究者を探せ)
  • トーキョーダンジョン(ランダム生成される秘密施設を探索せよ)

(普通)

  • ハイストデイ(現金輸送車を襲撃しよう)
  • ワイルドボール・ラン(なんでもありのレースで優勝を目指せ)
  • ワンス・アポン・ア・タイム・イン・トーキョー(カルトムービー監督の映画撮影に協力しろ)

(難しい)

  • カース・コンテイジョン(謎の連続死亡事件を追え)
  • 願望機(トーキョーのどこかにあるとうわさされる究極のアーティファクトを探せ)

 

シナリオの紹介は以上です。

システムの紹介もおおむね済んだので、次回は最後にゲームデザインにあたって実現したかったことや気を付けたことなどをお話ししたいと思います。


前回の紹介で言及した、ゲームが主に展開する場であるエリアマットの本制作版が届きました。

カードを配置したり取ったりしやすいようにネオプレン製で、フチにはステッチ処理がされていて耐久性と高級感を両立した仕様になっています。

制作はモチの木印刷さんにお願いしました。いい仕上がりになったと思いますので、イベントにお越しの際は質感など確認していただければと思います。

なお、製造工程上の都合でマットはゲーム本体とは別途お渡しになりますが、開封後は巻いて箱内部に収納できます。受け取り忘れのないようご注意ください。


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