アイル・オブ・キャッツ~ネコたちの楽園~

フォトジェニックな、ファミリー向けタイルパズル&セットコレクション

ソロ分類:ソロ・対戦
日本語対応:日本語版あり

 

ネコの楽園の島に迫る魔の手から救うべく、ネコたちを船で救出するというテーマのボドゲ。

まあ、その魔の手というのはラウンド制限のためのフレーバーで、実際に登場するわけではないので、実質ネコ集めゲームといっても差し支えない(笑)。

 

見ての通り、特徴は船ボードに配置するカラフルな猫タイル。5~6マスで構成されたテトリミノ風のピースになっていて、これを基本ルール+目標カードの条件を満たすように敷き詰めていく。

各ラウンド頭に通貨としての魚が20匹配布されるので、ドラフトで回ってきたカードを購入してネコを捕らえるバスケットを確保し、さらに場にある猫(のピース)を同様に魚で獲得すれば船に配置することができる。

猫タイルは5色(+ワイルド1色)あり、同色を隣接して多数配置するごとにボーナス、ゲーム終了時に空いた隙間は基本的にペナルティになるので、無駄なく敷き詰められるようにタイルを獲得していかなければならない。

 

基本はそれの繰り返しだが、カードの中には勝利点を獲得できる目標が記されているものや、インスタントで財宝や魚、追加バスケットを得られるものなど多数の種類があり、ネコ捕獲用にキープする分と合わせて、手持ちの魚でうまくやりくりする必要がある。

基本得点の同色ネコのセットおよびレア財宝と、見えているマスのネズミ、埋められなかった部屋の減点に、上記の目標の追加点を、ゲーム終了までの5ラウンドで競う。

カードのドラフトや購入はテラフォーミング・マーズ風だが拡大再生産の要素は薄く、あくまで、いかにタイルを敷き詰められるかがメインの遊びとなっている。
なんにせよ、この見た目で9割がたの目標は達成しているといえよう。難しい顔をせずワイワイ楽しむのが吉。

なお、カード購入と捕獲のルールが難しい子供向けに、順番にタイルを取って配置していくファミリールールも付属していて、家族で手軽に遊べるように配慮されている。

 

ソロルールはプレイヤーの邪魔をする姉という設定のAIが追加される。

このAIは自分のボード(船)を持たず、プレイヤーの盤面に便乗して得点するという仕組みになっていて、なんとかしてAIの目標を満たさずに自分の目標を満たすか、というジレンマに悩まされるルール。

そのほかにも専用の妨害デッキを持ち、毎ラウンド場から猫タイルを除去する疑似的なインタラクト要素もある。姉さんレア財宝除去しすぎ問題。

 

膨大な数の猫タイルを抜く初期作業はかなりつらいものがあるが、一部のタイル以外はまとめてドロー用の布袋に入れてしまえば、以降はそろえたりする手間はなくなるので、セットアップはそこまで大変ではない(150枚だかの目標カードをシャッフルするのはちょっとめんどくさい)。

 

ボドゲーマ
BGG