DUNGEON SOLITAIRE: TOMB OF FOUR KINGS

四王の副葬品を手に入れろ! トランプを使ったダンジョンクロール

ソロ分類:ソロ専用
日本語対応:なし

 

体力、敵、罠、扉をトランプの各スートで表現したダンジョンクロールゲーム。
四人の王の副葬品(各スートのK)を入手し、ダンジョンから生還できれば勝利となる。

BGGの「Thematic Solitaire Playing Card Games」フォーラムで紹介されていたゲームのうちの一つ。
名前の通りテーマ性のあるソロトランプゲームのルールをまとめていて、ファンタジー物が多めながら、ボウリングやゾンビ物なども挙がっている。

 

ハートの2~10を自分の体力として山札にして手元に配置し、体力の管理を行う。最初は10の面が上になっていて、ダメージを受けるごとに裏返して捨て札にしていく。

デッキからカードを引き、最初に出た数字札が遭遇カードとなり、スペードは敵、ダイヤは罠、クラブは扉として対処する。対処には続けて引いたカードが遭遇カード以上の数字なら成功、未満なら失敗。

罠と扉は一発勝負で、成功しても失敗しても遭遇が終了となるが、敵との遭遇は自分か相手が死ぬか、逃亡するかするまで継続となる。

遭遇に成功すれば、それまでに引いたダイヤのカードを財宝、Jをスキル、Kを副葬品として入手でき、スキルは対応したスートの遭遇を自動成功させる切り札、財宝は数値以下の敵からの逃亡に使用できる。

Qは女神の恩寵カードとして、その遭遇を自動成功させるその場使い切りの効果、Aは松明の消費イベントとなり、4枚のAすべてを引いてしまうと強制ゲームオーバーとなってしまう。4枚目のAが出たときにJokerの光の巻物を入手していれば、代わりに消費して引いたAをデッキの底に戻せる……というように、スートと数字、絵札をダンジョンクロールの要素に使って雰囲気を出している。

遭遇に失敗した場合はペナルティとしてダメージを受けたり、手札を消耗したりするうえ、その遭遇中に引いたスキルや財宝はもちろん、副葬品のカードであっても入手できず破棄されるので、ここぞというときはスキルを使用して対処したい。

 

終了した遭遇は1回ごとに山にして横に並べていき、引き返すと決断したら今度は下の列に逆順に並べていく。最初の遭遇の山の下まで列を作り切れたら脱出となり、入手した財宝でスコアを計算する。

 

基本的に遭遇も解決も一つのデッキからカードを引くだけなので、特に序盤は選択肢がなく、運の要素が大きい。
中盤を乗り越えて、ある程度財宝やスキルがそろってきてからがゲームとしての本番といえるだろう。

 

トランプひと組さえあればプレイが可能で、始めるまでの準備は楽なので、多少の運の悪さはリトライでカバーして、気軽に遊ぶスタイルが向いていると感じた。