ボドゲ「トーキョー災都心」システム紹介・トラブルカード(判定)

トーキョー災都心も入稿が済み、今週は大きな動きもないので、そろそろゲーム内容の紹介もしていこうと思います。
まずはこのゲームの基本的な要素となる「トラブルカード」の紹介から。
トラブルカードは毎ラウンドの頭にPC(参加キャラクター)の数だけドローし、そのPCのいるエリアに配置します。
基本的なトラブルカード「立てこもり」はこんな感じのカードです。
トラブルカードは、判定で解決するもの、バトルで解決するものの2種類があり(一部例外あり)、これは判定で解決するタイプのトラブルカードです。
このカードを解決するには、下の囲みの「【解決】」の項目を参照します。
カードには「共感判定3で捨て札にする」と書かれていて、PCの「共感」の能力値で目標値3の判定に成功すれば捨て札にできる、という意味になります。
共感判定はどのように行うのかというと、PCボードに書かれている「共感」能力値を参照して、その値と比べます。
例えば共感能力の高い交渉人なら、共感能力が3あり、その時点で何もせずに成功になりますが、
逆に共感能力が低いギャングスターは0なので、そのままでは成功にできません。
能力値が足りないときにできることは3つあり、一つ目は手札からカードを捨て札にして、左上に書かれているAPを能力値に足すという方法です。
たとえばこの「バイク」のカードを捨てれば、左上に書かれている「AP」の3を足して判定に成功できます。
捨て札にするカードは複数枚組み合わせることも可能です。
手札の枚数があまり多くない(基本4枚)ゲームなので、多用はできませんが……。
2つ目の手段がAPトークンの使用です。
APトークンはトラブルカードの解決や、PCのスキルを効果的に使用したときに獲得できるリソースです。
これを在庫に返却することで、1個当たり1のAPとして使えます。
APトークンは他のPCに使用してもらうこともできる(ただし上限は3つまで)ので、足りないときは他のPCに援護してもらうこともできます。
3つ目がトラブルカードの追加ドローです。
これは上記の2つの手段と比べるとリスキーな方法で、トラブルカードの山札からカードを1枚ドローし、手札を捨て札にするとき同様にカード左上のAPを足すことができます。
ただし、引いたトラブルカードは判定の処理の後にPCのいるエリアに配置しなければならないので、その場しのぎにしかならず、場合によってはより厄介なトラブルカードを引いてしまったり、逆にAPが0の「何もない素晴らしい一日」を引いてしまったりする可能性もあります。

これらの3つの手段を任意に組み合わせて(AP2のカードを捨て札にして、APトークンを1つ使用する、など)、目標値以上の値になれば解決となり、カードに記載された報酬(APトークンと、スキルのアンロック)が入手できます。
トラブルカードは解決しても、シナリオカードにそう書かれていない限りはシナリオの進行には影響はありませんが、放置していると様々なペナルティが発生します。
それが効果欄の後半に書かれている「【PCアクションフェーズ終了時】」の効果で、その名の通り、全PCのアクションがもう行えなくなるか、行わないことを決めた後に処理するフェーズで発動します。
「立てこもり」の場合はこのカードの下にあるカードが廃棄されるくらいで済みますが、バトルで解決するタイプのカードはたいていダメージを与えてきたり、レア度(デッキに含まれる枚数を表すとともに、難易度も比例して上昇します)の高いトラブルカードでは致命的な効果を発揮する場合もあります。
また、各ラウンドの最初にドローするトラブルカードがどこにも置けない場合、プレイヤー全員の敗北となるので、カードが溢れてしまう前に処理していかなければなりません。
とはいえ、ゲーム序盤はPCの山札、手札が初期状態でレア度の高いカードを処理できないこともあるので、そういった場合は逃げて体勢を立て直すことも重要です。
たいていの【PCアクションフェーズ終了時】効果はカードのあるエリアにいるPCが対象となるので、隣のエリアに移動すればペナルティを免れることが可能です。
ひとまず判定で解決できるトラブルカードの解説は以上です。次回はバトルで解決するトラブルカードの紹介をしたいと思います。
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