MONSTER HUNTER WILDS発表

ちょっと前の話になりますが、カプコンがモンスターハンターシリーズの新作、「MONSTER HUNTER WILDS」を発表し、その初報トレイラーが公開されました。

対応ハードがPS5とXboxSX|S、PCという点、また、タイトルロゴからもMONSTER HUNTER WORLDの続編、または関連作であることがほぼ確実な今作、トレイラー公開後から様々な考察などがなされていますが、ここでもちょっととりあげてみたいと思います。

 

※以降の画像素材は基本的にMHWsのX(旧ツイッター)公式アカウントからの引用。

最初のシーン。アプケロスポジションのアルマジロ風の中型モンスターが群れを成しています。

最後のシーンで草原になる部分はほとんどが砂に埋まっている状態。

トゲ付きの個体。背中に鳥がたくさん留まっている様子を見ると、ワールド系列の環境生物捕獲要素は続投しそうですね。

(ワールドにもアプケロスの甲羅にフワフワ(ゴワゴワ)クイナが止まっていた)

避雷針の塔とケストドン風の中型モンスター。草原と低木の疎林から、アフリカのサバンナ的な環境をイメージさせます。

プレイヤーキャラ登場。ワールドにもモンスターライドの要素はありましたが、手綱や鞍がついているところから、どちらかというとライズのガルク的な自由操作騎乗をしているように思えます(いまさらシステム的に退化しないでしょうし)。

背後からはディテールが判然としない猿のような熊のようなアオアシラ系骨格の新モンスター。

アルマジロの間を縫って駆け抜けます。PCを追ってきたのかと思われた猿熊も、PC同様砂嵐から逃げていたことが判明します。

その他にも小型の環境生物的ミニ竜も足元にいて、かなりのキャラ数が存在してます。フルスペックハードらしい物量の表現です(ワールドに比べてステージ自体がシンプルなのもあるとは思う)。

騎乗生物が鳥的な二足歩行から四足走行にシフト。ゲームシステム的にはあまり意味のない要素ですが、生物表現としてはワクワクするギミックです。

砂嵐に追いつかれ、発生した雷が冒頭の避雷針やアルマジロのトゲに落ちます。ゲーム的に言えば、この近くにいれば直撃は免れるという仕組みになってるのでしょう。

キャラや騎乗生物、装備の表面に砂が付着してくすんだ色になっているのもポイント。

何もないところでは地面に落雷します。

サンゴの化石のような岩場を飛び伝っていき……(この画像は動画からキャプチャーしたもの)

騎乗生物がまさかの3形態目、滑空フォームに切り替わります。生物的には始祖鳥に近い構造でしょうか。翼の大きさからいって飛行は無理そう。

高台に飛び移ったタイミングで嵐が過ぎ、リオレウスが飛び去ったところでタイトルが出て締め。

トレイラー初見では急に草が生えてきたように思えましたが、見直してみると草に積もっていた砂が風で吹き払われたっぽいですね。この吹き払いはトレイラー見てるとかなり遠方までエフェクトが渡っていくのが見えます。

 

ここでの特筆事項は、様々なところで言われている通り、鞍袋にヘビィ(ライトかも)ボウガンらしきストックが見えていること。背負った大剣らしき武器と併せて、騎乗生物が簡易キャンプのように機能して装備スイッチできるという含みでしょうか。

タイトルのワイルズ(荒野・未開)という単語から想像するに、あまり施設が充実した街のようなものはなくて、野外でキャンプしていくようなゲームプレイになるのかもしれません。

装備などの飾りにビーズなどの飾りがあるところからも、アフリカやネイティブアメリカンモチーフの印象が感じられますね。

 

キャラが終始騎乗したままというのも、こういう生き物に乗って広い範囲を移動していくというアピールに見えますし、ワールドでシームレス化したフィールドがさらに広大になり、オープンワールド、もしくはそれに近い構成になるのかもしれません。

この辺は移動の楽しさと両立しないと面倒だったり退屈だったりという欠点にもなってしまうので、そうならないような施策はしっかり入れてほしいところですが……。

 

オープンワールドでハンティングというと、PS4、5のHORIZON・ZERO DAWNやFORBIDDEN WESTのシリーズが思い出されます。あれはエリアごとにモンスターがスポーンして、アプローチの仕方から罠の設置など、狩りに入るまでの準備も含めての楽しさがあったので、ああいった遊びがうまく出せれば面白くなりそうな気がします。

 

そしてロゴ。

最初は略称がMHWになるし、Wの文字の中央が交差してるのもワールドと被っててあまり良くないなーと思ってたんですが、公式アカウントのハッシュタグが「MHWilds」及び「MHWs」になってて、これはほぼ明確にワールドの系譜を意識してるんだなと理解しました(それでも紛らわしくて良くないとは思うけど)。

ちなみに動画でのロゴの出方は、波紋が6つ広がった後に「WILDS」の文字が出るという演出で、文字の下の映り込みからも水のイメージがあります。

トレイラーの砂漠の雰囲気からは逆方向ですが、ゲーム全体としては水をテーマにしたコンセプトがあるのかもしれません。

そして右側の龍の意匠。これが今回のストーリーに関わるモンスターなのでしょうが、どれも胴の長い龍の形態なのが気になるところです。

中央の白と黒の龍に加えて周囲の4体の円を描く小さめの龍。合わせて6体なのが、6作目のメインシリーズなのだ、という解釈が一般的のようです。この龍の周辺にも細かい波紋状のデザインがされていて、こちらでも水のイメージが感じ取れます。

(トレイラーの最後の円形に見えていた地形も、1/3が欠けた波紋状の巨大な岩山があり、全体的に波紋、円形モチーフは頻出している印象)

 

白い(緑の)龍はシンプル目のデザインですが、黒いほうはなんか悪そうなデザインで、板状の?トサカがついてます。トサカがある蛇系のモンスターと言えばガララアジャラを思い出しますが、既出の古龍でもないモンスターが新作のメインを張るとも思えないので、別のモンスターでしょうね(ダラ・アマデュラという説も見ましたが、過去シリーズのラスボス続投いうというのも別の意味でナシな気はします)。雰囲気的にはアステカのケツァルコアトル(「羽毛のある蛇」という意味の神)あたりを思い出しますが……。

 

全体の色遣いとしては緑色からオレンジのグラデーションで、これは青銅のイメージでしょうか。錆色から新しい色への変化、円環や蛇というところからウロボロスや輪廻といった印象も受けるので、新しいもの、古い物の入れ替わりなどもテーマに入ってくるのかもしれません。

絵をよく見ると、白黒2匹の龍の胴体に空いた穴から2匹ずつ小さな龍が出てきているようにも見えるので、その点でもやはり輪廻・転生的な解釈もできそうです。

それと白い龍の尻尾付近の小さな炎のようなデザインも気になりますね。炎ではなく卵なのか、蛍のような虫なのかわかりませんが、重要な要素である気がします。

 

デザイン的にも殷時代の青銅器のような雰囲気(最近だとゼルダのティアーズオブキングダムもそんなモチーフを使っていた)もあり、やはり全体を通じて土着的、野性的な部分を押し出しているように思えます。

そう考えた時には、もしかしたらワールドよりも前の時代を扱っているのかなとも思いましたが、トレイラーのキャラがスリンガーや導虫のカゴを装備しているようなのでそれはなさそうですね。ちらっと見かけた考察動画のサムネイルには「ループ物」みたいな文字もあったので、五期団のハンターが過去に? というセンもワンチャンなくはないとは思いますが、ちょっと世界設定的に飛躍しすぎかも……。(いや、ミラジョボ映画も入れればアリか……?)

 

あとは「水」「蛇」というところから、ワールドで実装が断念されたラギアクルスがついに登場するかもしれませんね。

そう考えると復活を望む声も聞かれるものの、嫌っている人も多い印象がある水中もついに復活する、というのもなくはないかも。先ほどの陸空両用騎乗モンスターがまさかの水中第4形態にチェンジなんて妄想も捗ってしまいますが……さて、どうなりますか。

 

次の情報は2024年夏、発売予定は2025年ということでまだだいぶ先の話となりますが、それまではまた想像を巡らせながらのんびり待ちたいと思います。