カレンと海賊の島
ロビンソン漂流記のフォロワーとみるか、クローンとみるか
ソロ分類:ソロ専用・目標クリア+スコアタ
日本語対応:日本語版
「シェフィ」のポーン氏による、無人島に漂着した少女「カレン」を無事脱出させるのが目的のカードゲーム。
以前からロビンソン漂流記に似たシステムであるということで興味があったものの、そのころにはすでに流通しておらず入手困難だったのを、中古で購入。
実際にプレイしてみたところ、エピソードカードという独自要素があるものの、二択のイベントカードに挑み、HPを削りながらドローして入手すると上下逆になってデッキに入る、というシステムは「ロビンソン漂流記」と基本的に一緒。
エピソードカードはフレーバーと点数のみに影響するのでいったん置いておいて、他に異なるのは、初期手札にマイナスがない(追加カードにもない)、イベントデッキが一巡しても難易度が上がらない、ドローデッキが一巡してもペナルティカードが追加されない、引けるカード数は共通で4枚、と、全体的に難易度が下げられているところ(あと主人公がかわいい女の子)。
実際プレイしてみてもかなり簡単で、初期より弱いカードがない以上、手札は限界まで引いたほうが得で、弱いカードも本家(と言ってしまっていいのか)に比べて圧縮の切実さはない。
説明書には「カードゲームの形をとったノンフィールドRPG」と書かれていて、そういう方面で売り込むつもりだったのかなと思えるが(フレーバーストーリーが書かれたエピソードカードとか)、ドミニオン以前の発売ならともかく、それなりに日本でもこの手のボードゲームが浸透した後に気を遣うところでもない気はする。
(ドミニオンが2008年、ロビンソン漂流記が2011年、カレンと海賊の島が2016年)
何より一番気になったのが、「天啓」に代表されるカードの「まんま」さで、
イラストはともかくタイトル、カードのパワー、特殊効果、反対側のフレーバーまでほぼ同じなのは、さすがに参考を超えてコピーの域に踏み込んでしまっていると感じた。
そんなわけで、ロビンソン漂流記がある以上、中古に手を出してまでプレイする意味はあまりなかったかなという印象。