2015オレMotY
今年も一応、ゆるく去年見た映画のまとめでも。
去年見たのは劇場、レンタル合わせて18本。
一昨年の50本超と比べるとかなり少ないですね。しかも見だしたの秋以降だし。
少ないので一本一本書いていきますか。
【レンタル】
続 荒野の用心棒
棺桶を引きずるさすらいのガンマン、ジャンゴ。棺桶の中身は実はガトリング銃だった……!
と言う元ネタの映画。
どんな映画かと思って見てみたんですが、良くも悪くも(主に悪い方向に)ゆるい映画でしたねー。
弾帯が動かないどころか銃身も回らないフルオートガトリング銃(弾数無限)とかそんなんばっかり。
音楽は抜群に良かった。
西部戦線異状なし
BM氏のお勧めで見てみました。
第一次大戦の悪夢の塹壕戦をドイツ側から。
愛国ムードの本国と、地獄の前線の対比が乾いた描写で綴られてます。
白黒で、まだ演劇の演出を引きずってる時代の映画ですが、良かったです。
ロッキー・ザ・ファイナル
これもBM氏他のオススメで。
4辺りからアレになってしまったシリーズですが、これは当時ロッキーを見ていた人たちへのアツいメッセージが込められてて、結構クるものがありました。良かった。
96時間・レクイエム
プロフェッショナルお父さんが身内を脅かす悪者をちぎっては投げするシリーズ……なのですが、なんか単なるドンパチ映画になってしまって残念。
描写もなんかマイルドに。
【劇場】
プリデスティネーション
ハインライン原作小説の映画化。
ビジュアル、概念系ならともかく、アイディア系のSFはさすがに発表後の50年以上でやり尽くされちゃってるのでキビシイ。
小道具とか雰囲気はレトロっぽくて良かった。
チャッピー
ロボットが動く! というのはすでにエリジウムでやっちゃってるので、今度はどんなのを見せてくれるのかなと思ったけど、結局「ロボットが動く!」というのをやっただけだった。
テーマはロボットじゃなくても、ファンタジーでも現代でもできそうな感じ。生まれと育ちの違いってやつ。
トゥモローランド
ブラッド・バード監督ということと、レトロフューチャーな雰囲気に期待してましたが、話の構成が中途半端で残念。
紆余曲折、切った貼ったして作ったんだろうなーと。
マッドマックス 怒りのデス・ロード
世間の熱狂とは裏腹に、「うん、まあ、良かったんじゃないスか」という印象。
たしかにアクションはすごかったのだけど、アクション以外があんまり記憶に残ってないというか、もっと黙示録世界の日常が見たかったというか。
(3自体は好きじゃないけど、バータータウンのシーンとかは好き)
アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
マーヴル関係もやり過ぎて今更なーと思いつつ面白かった。
わりとパワー弱めのメンバーにスポットが当たってて(それでも充分超人だけど)、ホークアイとかキャップの見せ場が多かったのが良かった。
何よりキャップの高潔さに惚れる。
ターミネーター:新起動/ジェニシス
3と4がなかったことになってるようなそうでないような前情報に混乱してましたが、なるほどーと言う作り。タイムトラベルものの矛盾を上手く回収してる作りでした。
ちょっとファン向けというかギークさというかを感じる所もあるけど、ファンとして面白かった。
ただまあ、最後の「続く!」というのは、(必要なんだろうなとは言え)どうにかならなかったのかなーと。
ジュラシック・ワールド
「最新のCG技術で恐竜やります!」という、それ以上でもそれ以下でもない映画。
迫力とか生々しさはあるものの、設定の説得力とかは割り切ってみてくださいという内容。
あれだけ過去死人が出てて、まだ安全だと思える(そしてたいした対策はしていない)あの世界の人々の脳天気さはすごい。
ただこれもアクションシーン以外が少なくて、もうちょっと「楽しいパーク」描写が欲しかったなー。
ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション
もう何作目か分からないミッションインポッシブル。
それでも期待通りのものをキッチリ出してくれたので満足。個人的にはもうちょっとガジェット出して欲しかったけども。
キングスマン
これも世の評判に対して、まあまあという印象。
「紳士」というテーマに対して、映画の作りがマッチしてない感じがするのよね。悪ノリ感、ジャンク感がキャラの紳士さを引き立ててないというか。そもそも犬殺したら合格ってそれ紳士なの?
ジョン・ウィック
かなり前にPAYDAY2のキャラとして追加されて、「誰?」感がずっとあったジョン・ウィック。
アメコミのキャラっぽい演出、作りだけど、そうでもないみたい?
アクションが骨太な感じで、胴を撃って動きを止めてからヘッドショットとか、対複数戦で一人を一時的に行動不能にしてから他の敵を倒すとか、殺陣が非常に良かった。
アントマン
マーヴルヒーローズの色物枠。その分気楽に見られて良かった。
内容もギャグ寄りで、そっち方面は良かったのだけど、シリアス方面はちょっとイマイチだったかも。
コードネーム U.N.C.L.E.
スパイものばっかりですが、これは冷戦時代を舞台にした「ナポレオン・ソロ」のリメイク。
元の作品見たことないですが。
当時の雰囲気にマッチしたオシャレスパイものとして、見たいものは全部見せてくれたという感じで満足。若干バディ感がなかったり、演出がちょっと変だったりする(伏線のハズがバレバレな描写をされてしまう)くらいはご愛敬か。
ガールズ&パンツァー劇場版
急にアニメ映画ですが。
PS4のアニマックス+でテレビ版が無料配信されてて、気まぐれで見てみたら面白くて、OVA版を続けて視聴、ついに劇場まで足を運んでしまいました。
相変わらず「女の子がかわいい」「戦車がカッコいい」以外はどうでもいいという潔い作りで、その分その2点、というかほとんど戦車のかっこよさに全力を集中していて良かった。
音もかなり凝っているようで(その辺詳しくない)、音響がいい映画館だともっと迫力あったかも。
スターウォーズ フォースの覚醒
色々楽しみにしつつ、不安も大きかったタイトルですが、プラマイでいえば微マイナスかなと。
すべてにおいて手堅い作りではあるんですが、驚きもなくて、旧来ファン(とスポンサー)の顔色をうかがいながらおっかなびっくり作りました感が。
マクロなスケール感が全然なかったり(厳密にはSFじゃないので言ってもアレですが)、またしても致命的な弱点を抱えた兵器とか、ヴィランのキャスト人選それでいいの? コイツなんで出てきたの? とか色々思うところは多いですね……。
まあそんな感じ。
この中でベスト3を上げるとすると、「ジョンウィック」「コードネームUNCLE」「ガールズ&パンツァー」になるかなー。まさかのアニメ映画ランクイン。
今年はどんなのやるかまだちゃんと把握してませんが、去年結局見なかった「インサイドヘッド」や「ピクセル」、「ファンタスティックフォー」などおさえつつ、タランティーノ新作や「火星の人」の映画版など楽しみにしたいと思ってます。