ゼルダの伝説 大地の汽笛(NDS)クリア後レビュー
DS版猫目リンクゼルダの2作目。
世界設定的には前作の続きですが、物語的なつながりはほぼなし。
ゲームとしては汽車とファントムとの連係操作がウリかな。
前作が良かったので、期待してたんですが、個人的にはイマイチでした。
ハード的な限界か、フィールドは自由移動できず、前回の外輪船に続いて今回は汽車。で、これは最初は目新しくていいんですが、やっぱりレールの上をポイント切り替えと速度調整だけで移動するのは、やっぱり単調でおもしろくないです。
視点変更もちょっとまどろっこしいので、敵が出てくると余計にイライラしてちょっと。
最後の汽車ステージも、抜けた達成感より、「ようやっと終わった……」という思いが強くて、このフィーチャー自体がちょっと失敗だったんじゃないかなあ。
ファントムとの連携は、リンクとファントムを別々に操作して謎解きするという仕組みで、そんなに悪くないですが、終盤の何度もファントムのタイプを切り替えながら進む箇所はさすがにうんざり。
ちなみに、進行の構成として、「ファントムを利用するダンジョン」→「普通の謎解きダンジョン」の繰り返しになるんですが、前者のファントムダンジョンは「光のしずく」という、取っても「ファントムが倒せる」という以外は何も効果がないアイテムを集めて抜けるだけなので、かなり単調でキビシイ。謎解きの方はゼルダらしく、ブーメランやらいろいろ効果のあるアイテムやボス戦があるのでいいんですけど。
ほかの要素も、全体的に前作の焼き直し感が強くて、「ゼルダ」というブランドの高いハードルを越えられてない印象。携帯機なのに相変わらずマイクを使った攻略とかもあって、電車の中では実質的にプレイ不可能なのも致命的(恥ずかしい恥ずかしくない以前に、車内の騒音を拾って誤爆するので)。
唯一良かったのはカットシーン。低ポリゴンのキャラでよくここまでという感じで生き生きと演技して、珍しく現代っ子ぽいゼルダ姫とリンクの掛け合いは一服の清涼剤となってました。
前作未体験なら前作を薦めるし、体験済みならわざわざプレイを進めるほどでもないという微妙な評価。
まあ、場所によっては2000円切ってたりしてすごい安いので、値段以上のおもしろさはあるんですが……。
好き)
・カットシーンが楽しくて良い
嫌い)
・汽車の操作が楽しくない
・アイテム操作と移動がどっちもタッチなので、間違えて何度も崖から落ちたりする
・「光のしずく」集めが単調でつらい
・携帯機なのにマイクを使った攻略が結構たくさんある