ALONE IN THE DARK(PS3)クリア後レビュー
XBOX360版から改良されているとのことでPS3版をチョイス。360版やってないので、どこが変わったのかはわからないですが。
洋ドラ仕立ての作り、物理演算、燃え広がる炎、アイテム組み合わせや独特のインベントリと操作など、良くも悪くも実験的な要素が詰まったゲームです。ジャンルは1人称/3人称アクションアドベンチャー。シューター要素もあり。
ストーリーとしては、記憶を失った主人公が、生き残るためにセントラルパークを奔走するという感じ。
進行はエピソード仕立てで、どうしても進めなかったらスキップできたり、再開時に「前回のアローンインザダーク」とあらすじが語られたりと、連続ドラマっぽい作りになってます。
ゲームの謎解きは、物理演算と炎が鍵となっていて、消火器で炎を消して進んだり、逆に道をふさぐものに火をつけて燃やして進んだりします。
炎は可燃物が近くにあると燃え広がっていったりと、結構リアルな作りで、また、モンスターは火を使わないととどめを刺せないので、スプレーで簡易火炎放射器を作ったり、可燃物の入ったボトルを投げつけて銃で撃ち抜き爆発させたりと、いろいろな使い道ができるようになってます。
アイテムの組み合わせは、ボトルと粘着テープを組み合わせて敵に貼り付けたり、酒瓶に布を詰めて火炎瓶にしたりとかそんな感じ。あんまり使いませんでしたが……。
インベントリは自分視点でジャケットの内ポケットを見るという、没入感を高める仕立てになってます。
ジャケット右側にはボトル類、腰には銃とフラッシュライト、左側にはテープや包帯、銃弾などが納められます。もてる数には限りがあるので、取捨選択しながら進む必要があって悩ましいです。
操作も主観と三人称を組み合わせつつ、右スティックでものを振り回したりと、マニュアル的な操作が要求されますが、逆に、棒で漏電しているケーブルを引っかけて水の外に出す、という繊細な操作も可能となってます。
これだけ聞くとなんかすごいゲームのように聞こえますが、欠点も結構あって、操作を戦闘、探索問わず汎用的にできるようにしているおかげでどっちでも操作性が悪かったり、カメラが見づらかったり、物理演算のせいで解法の正解不正解が見極めづらかったり、終盤にあからさまな引き延ばしパートがあったりして、いいところと悪いところが半々くらいの印象。序盤のビル脱出のシーンはすごい緊迫感あって良かったんですけどねー。
好)独特のホラーの雰囲気、緊迫感、実験的なUIに挑む姿勢
嫌)操作の煩雑さ、一部理不尽な謎解き、終盤の時間引き延ばし探索パート、すごい音が小さい。