アリスの時間迷宮(第二版)

全カードキラ仕様のデッキ構築&タイムリープ 繰り返す時間の中で山札を強化し闇の化身を祓え 

ソロ区分:ソロ専用・目標達成型
日本語対応:日本語版


悪夢のような世界に迷い込んだ少女が闇の化身と対峙し、自らの心を強化して祓っていくという設定のデッキ構築。

特徴としてはピンチに陥った時にデッキを保持したままゲーム開始時点に戻ることができるタイムリープ能力と、全カードがキラ仕様の豪華なカードの数々。


ゲーム開始時点ではエナジー(カード購入コスト)のカードしかない状態からカードを獲得していき、敵への攻撃手段やカードの操作を行うスキルカードで敵に対抗していく。

初期デッキに全く攻撃の手段がないというのはデッキ構築でもちょっと珍しい作りで、無力な少女が対抗する力を身に着けていくという雰囲気の演出にマッチしている。

ただ、敵の攻撃=場のカードの除外なので、ゲーム序盤で切り札的なカードが除外されてしまったり、高コストカードが連続してしまったりしてじり貧になることもあり、割と運の要素が強めという雰囲気。

そのあたりを緩和するのがタイムリープという仕組みで、ゲーム中3回までの制限付きで、山札はそのままに、攻撃を受けて除外されたカードを戻しつつ、強くてニューゲームができる。

そうして、カードがすべて除外される前に、次第に強くなっていく4体の敵を倒すことができればクリアというのがノーマルモードのルール。


第2版から追加された「EXモード」では、敵もタイムリープで対抗してくるのか、ノーマルモードのセットを3回クリアする必要がある。もちろん敵もループのたびに強化され、最終ループでは元々の4倍のHPで待ち構えてくる。

また、EXバージョンの敵の3体目以降は攻撃の際に「闇」カードをこちらのデッキに追加してきて、このカードを引いてしまうとダメージを受けてしまうというペナルティが課されてしまう。

この闇カードはおそらくこちらのタイムリープの際も保持したままとなり(明言はされていないが除外するとも書かれていないので)、ダメージだけでなくこちらのドローも実質妨害してくるので、かなりいやらしい足かせとなる。おそらく2体目の敵まででタイムリープしながらデッキを強化し、3、4体目は一気にクリアするような戦略が必要になる模様。


EXモードはかなりシビアな設定になっているものの、ノーマルモードならカードの種類もあまり多くないこともあって、デッキ構築のオリジンであるドミニオンに近いシンプルさなので、運要素の強さも相まってカジュアルに遊べる内容。

全ホロのカードとビジュアルに惹かれたら一度手に取ってみてほしいゲーム。

(ただしシャッフルを頻繁に行うゲーム性なので、保護のためのスリーブは必須かも)