ボドゲ「トーキョー災都心」ネタ解説・第1回:武器、アイテム、フォロワー、トラブルカード

追加シナリオもリリースしてひと段落したので、息抜きにネタ解説をしていこうと思います。
第1回は基本のカードである武器、アイテム、フォロワー(スターター含む)、トラブルカード。
まずは武器カードから。

PS-02「聖水瓶」:
これはゲーム「悪魔城ドラキュラ」の聖水がモチーフ。
このゲームでは着弾後の継続ダメージはありません。

GS-02「サタスペ」:
「サタスペ」とは「サタデーナイトスペシャル」の略で、粗製密造銃のこと。
ゲームのイメージ元であるTRPGの「サタスペ」にもかかってます。イラストは第二次大戦中に大量生産された安価な銃「リベレーター」。
これをサタスペと呼べるかは微妙ですが、一目で粗悪な銃であることが分かるので採用しました。

W-01~04「コンバットナイフ」:
コンバットナイフと言いつつイラストはトラッカーナイフ。
トミー・リー・ジョーンズ主演の映画「ハンテッド」に登場したものをモチーフにしてます。

W-10「チェーンソー」:
フレーバーテキストの「登場する映画を間違えられる」はジェイソンの得物と勘違いされるというホラー映画あるあるネタから。
正しくはテキサスチェーンソーマサカーのレザーフェイス。

W-15~17「サブマシンガン」:
MAC-10のサイレンサー部分にスコープがついたイラストは映画「ニューヨーク1997」で主人公が持っているサブマシンガンから。
この映画は封鎖されたトーキョーのイメージソースにもなってます。

W-30「部分軌道爆撃系人工精霊」:
かつてマンガ雑誌の広告欄に掲載されていたオカルトアイテムから。
フレーバーテキストのセンスあふれる謳い文句も実際に使用されてました。

W-35~37「ホーリーグレネード」:
映画「モンティ・パイソンのホーリーグレイル」より。
様々なゲームなどでパロディされてます。これも有名なヴォーパルバニーを殺すための兵器。

W-40「衛星レーザー」:
漫画「AKIRA」に登場したSOLがモチーフ。
フレーバーのトールハンマー云々はゲーム「ギアーズ・オブ・ウォー」のドーンハンマーが由来で、衛星の名前が「あまてらす」なのにトール(北欧神話)ハンマーというおかしなことになってますが、あまり気にしないでください。
続いてアイテムカード。

ES-03,04「ジャンク」:
箱に入っているのは「猿の手」「メールを運ぶピンクの熊」「ミニニューク(Fallout)」「レトロゲーム機」など。

I-08,09「アドレナリンショット」:
イラストの針の長い注射器とフレーバーテキストは映画「パルプ・フィクション」から。
もう一つは日本でも処方されているショック症状用注射器「エピペン」がモチーフ。

I-20「パワードスーツ」:
フォルムはスタジオぬえ版「宇宙の戦士」のパワードスーツ、カラーリングはゲーム「HALO」の主人公マスターチーフのアーマーのもの。

I-21~24「アルミホイル」:
頭にかぶってエイリアンの思考盗聴を防ぐのはM・ナイト・シャマランの映画「サイン」より。
シャマラン映画の中ではネタ扱いされがちですが、お母さんのシーンとか割と好き。

I-30「身代わり人形」:
鼻が赤いのは「パーマン」のコピーロボットがモチーフ。

I-35~37「全地形適応車」:
ダイムラー製の多用途車両「ウニモグ」がモチーフ。
漫画「エリア88」での活躍が印象的でした。
そしてフォロワーカード。

F-10「陰陽師」:
柔烏帽子をかぶった姿は安倍晴明像から。横山光輝風(というかジャイアントロボ風)のアレンジになってるのは、よくある中性的な美形イメージから脱却したかったのと、強キャラ感とうさん臭さが両立できそうなため。

F-28,29「三ツ星シェフ」:
イメージ元はマンガ「ジョジョの奇妙な冒険」第4部に登場したトニオ・トラサルディ。
持っているのは映画「ルパン三世・カリオストロの城」のスパゲッティから。

F-30「工作員」:
ポーズはブラックウィドウをはじめとした女性ヒーロー着地、額のゴーグルはスプリンターセル、フレーバーテキストは初代メタルギアとスパイものの闇鍋。

F-38,39「闇医者」:
見た目のモチーフはマンガ「ブラックジャック」のドクターキリコ、名前とフレーバーはブラックジャック風。

F-40「ヒットマン」:
スーツを着た暗殺者ということで映画「ジョン・ウィック」がモチーフ。
ポーズも映画に出てきた片手チャンバーチェックをさせてます。
最後はトラブルカード。

T-11~14「論客」:
単なるコモンレアリティのザコですが、逆転裁判風のポーズを取らせてみたら妙に興キャラ感が出てしまった。
キャラ自体のデザインは芥川龍之介をちょっとイメージ。

T18,19「アジテーター」:
なんとなく論客と対になるデザイン。こっちは学生闘争のイメージで。
ポーズは有名なあの人の演説シーンから。

T-20「逃走被検体28号」:
28号と言えば「AKIRA」とさらに元ネタの鉄人28号ですが、要素は子供というのと白髪くらい。
リング現象発生以降に生まれた子供は特に認知干渉能力が高く、非合法な実験の被検体になることもあった、という設定。

T-28,29「爆弾騒ぎ」:
爆弾の元ネタはマンガ「マスターキートン」のエピソード「穏やかな死」から。
キーアイテムもちらっと見えてます。カード名は一般用語ではありますが、筋肉少女帯の「サボテンとバントライン」をちょっと意識。

T-31~34「何もない素晴らしい一日」:
カード名はPS1の「ぼくのなつやすみ」の日記の記述から。
特にイベントがないとこの内容になったはず。

T-38,39「アートファクト暴走」:
冷蔵庫の変異アイテム、というのはSCPをはじめ、CONTROLやThe Fridge is Redなど、超常現象テーマのホラーゲームなどで頻出するテーマ。
ちょっと調べてみたけど出典、原典は不明。何なんでしょうね。
基本カードは『サイト』関係のものと比べて怪異度合いが低めなのでちょっと地味な印象がありますね。
それでもこれだけでダブりを抜いても80種類以上あるので、製作はけっこう大変でした。
次回は『サイト』「アーティファクト」とシナリオ関係のカードを紹介・解説したいと思います。
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