初代Falloutを遊んでみよう!
Fallout: New Vegasも発売されてしばらくたち、クリアした人も多いのではないでしょうか。
NVは初代Falloutに関わったスタッフが制作したということもあり、テイストも初代に近いといわれています。
そうなると気になるのが、初代ってどんなゲームだったんだろうということで、プレイしてみました、Fallout(便宜上Fallout1と呼びます)。
↑NVのロード画面で言及されたHUBのCrimson Caravan社。
ざっと紹介しておくと、Fallout1はジャンルとしてはシミュレーション風味のRPGといったところでしょうか。
移動はヘックスを使用して、移動画面からシームレスに戦闘に移行します。
戦闘に入るとVATS起動音の元ネタのSEが鳴り、ターン制の行動となります。行動はAP消費。
あとは一般的なRPGと同じく、会話してクエストを引き受けたりして経験値を得て、レベルアップという感じ。
まあ、10年以上も前のPCのRPGに手を出すくらいの人なら、その辺はあまり問題ないでしょうから、ここでは実際遊ぶにあたってつまづきがちな点に絞って紹介したいと思います。
◆入手
13年前のゲーム、しかも日本未発売ということもあって、パッケージでFalloutのゲームを入手するのは困難かと思います。
簡単な入手方法はダウンロード販売でしょう。
入手はDL販売の大手、steamやgog.comなどがあります。
gog.com版は2010年12月現在、$5.99。解説書(pdf)やサントラがついてて妙に豪華です。
◆パッチ、MOD導入、日本語化
インストールしたらパッチとMOD導入。
ほぼ必須として、1.2と1.3.4パッチと、個人的には色化け解消&解像度アップのハイレゾパッチ、頼りないコンパニオン強化のNPCMODあたりを入れておいたほうがいいと思われます。
まずは1.2、1.3.4、NPCMOD導入まで。
No Mutants Allowedから各種ファイルを落とします。
一番上のcommunityから(自分の環境だとページ表示後少し待たないと表示されない)downloads→Fallout→Patchesと進み、「Fallout Patch 1.2 ENG TeamX 」「Fallout Patch 1.3.4 ENG TeamX 」「Fallout1 High Resolution Patch 2.2b 」をダウンロードします。(ハイレゾパッチ3.0.2が導入できるかは未確認)
その後ひとつ階層を戻って「Mods」から「Fallout NPC Mod v3.4 English version 」をダウンロード。
そうしたら、1.2→1.3.4→NPCMODの順に導入します。ハイレゾパッチはまだ。
次は日本語化。
日本語化wikiの「日本語ファイルダウンロード」から「fall_jp081129.zip」をダウンロードして、そのページに書かれている方法で導入します(まだ「FALLOUTW.Chinese.exe」は実行しない)。
また、「途中経過」から「falloutjpdialog110111.zip」をダウンロード(パスワードはゲーム名)して、解凍した中身をFalloutをインストールした「DATA」フォルダにコピーします。
※「日本語化の仕方」のページにも導入方法が書いてあるのですが、こちらの方法だとインパネ周り(グラフィックで書いてある文字)が中国語になってしまうので注意が必要です。
次に上記日本語化wikiの「Mod」ページから「fo1jp_multires.zip」をダウンロード。(パスワードは上と同じ)
解凍した「fo1jp_multires_readme.txt」に書かれている手順に従ってexeパッチを実行。
※ハイレゾパッチのファイルは解凍後exeファイルを実行してさらに解凍する必要あり
さらにsteam版だと、インストールフォルダに「ddraw.ini」があると思うのでこれを削除。
これで終了(のはず)。ゲーム開始は「FALLOUTW.Chinese.exe」を実行します。
◆プレイ開始!……の前に
おそらくゲームを開始すると、ムービーなどが色バケしているかと思います。
とりあえずタイトル画面まで行って、正しく日本語化やハイレゾパッチが導入されていれば、メニューに「設定」という項目が追加されているので、それを選択します(無い場合や文字化けしている場合は導入をミスっているので、頭からやり直したほうがいいと思います)。
オプション画面はこんな感じ。
このうち、「走る」は「常時」、「字幕」は「オン」、「戦闘スピード」は「最速」で「プレイヤーの速度~」はそのままを推奨します。
移動と戦闘に関しては、設定変えないとテンポが遅すぎて、今のテンポが速いゲームに慣れた人は相当きついかと思います。「戦闘スピード」に関しては、アニメーションの速度だけで、難易度が上がったりはしないので大丈夫です。
設定を変更したら一番上の「SCRN」を選択。解像度設定をします。
設定画面。
「RESOLUTION」で解像度を設定。あまり大きくしても表示がおかしくなったり遊びづらくなったりするので、「1024×768」あたりが無難です。「COLOUR’S」を16BITに。その下のウィンドウは、解像度が上がってUIに隙間ができるので、埋め用のグラフィック選択。クリックすると切り替わるので、好きなものを選択。
設定が終わったら「RESTART GAME」にチェックを入れて「DONE」をクリック。いったんゲームが終了します。
◆キャラクター作成
再び「ニューゲーム」からキャラクター作成画面へ。
左右の矢印でテンプレキャラ選択、「TAKE」で決定、「MODIFY」で調整ですが、まあ普通は一から作りたいですよね。
そんなときは「CREATE CHARACTER」。表示されてるおっさんは破棄されるので安心してください。
キャラクター作成画面。
始めに言っておくと、このキャラ作成をしくじると、ゲーム中盤以降詰むか、相当厳しい状況になります。自分も安易に作成してかなりきつい思いをしました。なので、ここは気合いを入れて作りましょう。
ここで設定するのはおなじみSPECIALとタグスキル、特徴(Trait)。どれも超重要。
SPECIALで気にするべきは、取っていく予定のPerkと、レベルアップ毎のスキルポイント、AP。
Perkについては、Fallout1では3レベル毎、レベル上限が21と、取得できる数が限られているので、厳選しましょう。
取得条件はマニュアル102ページ~に書いてあるので、取るべきPerkの条件に合うようにステータスを振ります(マニュアルはgog.com版の場合インストールしたフォルダにあります)。
レベルカンストまであげても7つ、普通に進めたら15~18レベルでクリアするでしょうから、5、6個しか取れないのでよく選びましょう。
スキルポイントについては、Fallout3、NV経験者なら説明するまでもないと思います。
レベルアップ毎に5+IN×2ポイントをスキルに振れるので、可能な限りINに振っていきたい……のですが。
ここでもう一つ重要なのがAction Point。AG(Agility)の値で決定されます。
APは戦闘時に使用できる行動ポイントです。
移動、攻撃、アイテム使用にそれぞれポイントを消費するので、これが低いと敵に一方的に攻撃されることになります。
ちなみに移動1マスにつき1、攻撃はUnarmedが3、Meleeが4、銃などの遠距離が5ポイント消費します。部位狙いだとさらに+1。銃のリロードに2、アイテムウィンドウ開くのに4必要(一度開けば閉じるまではいくつアイテムを使っても消費なし)、ターン終了時に余ったAPはアーマークラスに加算と、とにかくAPはいくらあっても足りないので、贅沢を言えば10欲しいところです。
APに関わるPerkも色々あるので、スタイルに合わせて検討しましょう。AGいくつでAPいくつになるかは右のウィンドウに表示されているので、必要なAPまでAGを上げます。
次はタグスキル。
タグスキルは20%ボーナスがつくだけでなく、レベルアップ時にポイントを振った際の上昇が2倍になるので、その点も考慮に入れて選びましょう。
個人的にはFirst AidとDoctorスキルは、1日あたりの使用回数も限られている上に回復量も微々たるものなので(スキルが低かったから?)、あまりオススメしません。
タグスキルが決まったら、特徴も決めましょう。
……というか、FalloutのTraitはNew Vegasのスパイス的なものとは違い、かなりクリティカルなので注意してください。
たいていにおいてペナルティがかなり厳しいので、身も蓋もない言い方をすれば、どれも取らないのがオススメです。
取る場合は説明書34ページ~の説明、特に数値をよく見て決めてください。
あとは名前と年齢、性別を決めたらキャラクター完成です。
◆ゲームプレイ
基本的なゲームプレイに関しては、PCゲーム経験者なら充分直感で進められるかと思います。
ここでは勘違いしやすかったり見落としやすかったりする点を中心に。
非戦闘時の操作モードは2つ、移動と選択を右クリックで切り替えます。
カーソルがヘックスの場合は移動、矢印の場合は選択です。移動はそのまま左クリックで移動します。
選択はカーソルを合わせたものの名前を表示するほか、脇に双眼鏡アイコンが表示されたら、左クリックでそのオブジェクトの説明、手のアイコンが表示されたらそのオブジェクトを使用します。コンテナを開けたり死体からアイテムを回収したりするのもこの操作。口のアイコンならそのキャラクターと会話します。
戦闘時はさらにそれに、照準型の攻撃アイコンの3つが右クリックでトグル切り替えされます。
戦闘時は移動アイコンにその位置までの消費APが、照準アイコンに命中率(または攻撃不可)が表示されます。
前述の通り、各行動には消費AP量が決まっているので、計算しながら行動します。残りAPは装備アイテム表示の上の緑のランプ。
攻撃は装備画面で2つのスロットに配置したものを使用できます。通常攻撃、部位狙い(欄に二重円が表示されます)、リロード、バースト(範囲攻撃)切り替えは欄上で右クリック、スロット切り替えは左上の赤いボタンです。スロット切り替えはAPを消費しないので、状況によって切り替えられます。
装備アイテム表示の右の緑の縦線はバグではなく、マガジン内残弾表示。当然0になると攻撃できなくなるのでリロードしましょう。
戦闘に関しては概ねこんな所。アイテム使用するためにインベントリ開くのは、APを4使用するのを忘れないように。
スキル使用は右の赤いボタン。上からキーボードの1~8のホットキーに対応してるので、あまり使うことはないと思いますが。
ちなみに「Sneak」は押す度にオンオフが切り替わるトグル式、他は選択後対象を指定します。
で、そのSneakは走ると解除されてしまうのですが、最初の方で常に走る移動に切り替えてるので、普通に移動しようとすると即座に解除されてしまいます。歩く場合はShiftを押しながら移動先を指定します。逆に、常に歩く移動の場合はShift押しながらで走って移動します。
次にインベントリ。
ちょっとこの操作にクセがあって注意が必要です。
インベントリを開くと、初期状態では手のアイコンのアイテム移動モードになっています。この状態で防具や装備欄にドラッグすると装備できます。
アイテムを自分に使いたいとき(スティムパックとか)は、右クリックしてモードを切り替えます。
この状態ではカーソルが矢印になり、左クリックでアイテム詳細を見ることが出来ます。
で、使用するにはこの状態からさらに左クリックしたままにして、アイコンメニューを開いて上下で選び、左クリックを離すと対応した動作を行います。分かりづらい!
操作は上から、詳細表示、使用、ドロップ、キャンセル(何もしない)。アイテムによっては弾丸のアンロードとかもありますが、その辺は適当に。
自分以外にアイテムを使用する場合(扉に鍵使ったりとか)は、装備スロットからアイテムを左クリックして対象を選ぶか(戦闘開始も同要領で装備した武器を左クリック)、通常画面で対象上で左クリック長押ししてバックパックアイコンを選んで、アイテムを選択。
ちなみにFallout1では弾丸に重さがあるので注意です(キャップと薬類はないみたい)。
弾丸の扱いはちょっと特殊で、10mmなら24発などをまとめて1個のアイテムとして扱ってるみたいです。トレード時もその単位で行って、重さも単位毎に1などの処理だと思われます。
基本的な流れはそんな感じ。最後にいくつか細かいTipsと攻略を書いておきます。
Tips
・PIPメニューからアクセスできるPip-Boy(ハンドヘルドのモデル2000!)のベルのマーク(左上、時刻表示の左)で待機できる。
初期状態では回復アイテムは貴重なので、ここから体力回復するまで待機するとアイテム消費なしで体力回復できる。
ただし敵のいる場所では使用できないし、時間制限のあるクエスト中は残り時間に注意が必要。
・F6でクイックセーブ、F7でクイックロード。
最初にどのセーブエリアを使用するかを選択すれば、次からはワンタッチでセーブ・ロード可能。
わりと取り返しのつかない会話の選択や、エラーによるゲームの強制終了が多いので、セーブはこまめに。
・町や村はエリア切り替えがある場合が多い。小さな村でも2エリアはある。見逃しやすいので注意。
緑のメッシュエリアは別エリアへの切り替え、赤のメッシュはマップ外に出る。
一度行ったエリアは、マップから町に入る際に直接移動できる。
エリア名は「MAP」ボタンのマップ表示の下に表示される。
・家の中の本棚やコンテナのアイテムは、勝手に取っていい場合と敵対される場合がある。
民家はたいていOK(重要なアイテムがある場合も)、商店や組織の拠点はNGという感じ。
民家で手のアイコンが出るコンテナがあったらとりあえず調べてみよう。セーブを忘れずに!
・Pip-Boy 2000にはガイガーカウンターがついてないです。
アイテムとして買えて、装備すれば被曝量が量れるけど、高い金出して買うかどうかは……。
Rad-Awayは完全な効果を発揮するのに4時間かかるので気を付けて。
・コンパニオンにはBarterで装備を渡せる。
防具は装備してるか怪しいし、武器は使ってくれる時とくれない時があるけど(弾切れに注意)。
※NPCMODを入れていれば、話しかけて「作戦について」でアーマー着用指示ができます。武器はバニラ状態でも指示可能。
・スキルの最大値は100ではなく200。
条件次第では命中率がマイナスになったりするので、100まで上げれば安心というわけではないです。
ただし、100以降アップさせるには、倍以上のスキルポイントが必要になる。
(125までは2、150までは3、175までは4、200までは5)
・ホロテープを手に入れたら、まず「使って」みる。
内容がPip-Boyに転送されて読めるほか、クエスト進行に影響が出る場合もあるようです。
たぶん悪い影響はないと思うので、忘れずに使用しましょう。
攻略
・下に降りられない場所ではロープを使う。ロープはShady Sandsの東マップの小屋の中などにある。
・Valut15で詰んだ→ウォーターチップのあるはずの部屋が落盤で埋まってしまっていて、このVaultでは入手できない。別の方法を探す必要がある(左下のメッセージウィンドウを注意深く見ていれば、その旨のメッセージが表示されて経験値が入ります)
・Military Baseが見つからない→マップの北西の方。
・エネルギーバリアが抜けられなくて詰んだ→バリアの横の発生装置(コンソールじゃなくて円筒状の機械)にRepairスキルを使用する。偶然見つけたけど、そんなん分かるか!(あとから分かったけど、これは正攻法じゃないっぽい)
・敵の本拠地が見つからない→マスターがいるのはBone Yardのすぐ南にあるCathedral。
・どこで何のクエストが受けられるかとかは、The Vault wikiが詳しい。
英語ですが、読み物としてもおもしろいですよ。
とりあえずそんな感じ。まじめにやると移動や会話がちょっとだるくて、wiki見ながらわりと駆け足で遊んでみたんですが、Fallout3や、特にNVの元ネタとか分かって楽しめました。
2以降は日本語化はないみたいですが、そっちも色々おもしろそうなので、ぼちぼちやってみてます。