ONE DECK DUNGEON / FOREST OF SHADOW(拡張)

デッキをダンジョンに見立てたダイスパズルRPG

ソロ分類:ソロ・協力
日本語対応:ルール和訳あり(「Aratloss」内「ルール訳いろいろ」ページ)

モンスターと罠からなるカードのデッキがそのままダンジョンとなり、さらに制限時間も兼ねている。このデッキを周回させて階層を進み、最後にボスを倒せばクリアとなる。

モンスターや罠などの障害カードには数値が記されたスロットが複数存在していて、使用しているヒーローの能力値に対応した数のダイスを振って、数値以上の目のダイスでスロットを埋めることで安全に処理できる。
埋めることが出来なくても処理自体は行われるが、記されただけのダメージやタイムロスのペナルティを受けなければならない。

障害を排除できれば、そのカードがそのまま報酬となって、振れるダイスが増えたり、目を調整できたり、レベルを上げたりするのに使用できる。

……というシステムで、カードにいろいろな用途を持たせ、デッキひとつでうまくダンジョンを表現できている。
プレイスペースもコンパクトで、この手のゲームにしては机の専有面積がそこまで取られない点や、ダンジョンデッキもボスごとの抜き差しなどがなく、全カードをまとめるのみと準備、片付けが容易な所も、ソロゲーをちょっと空いた時間に遊びたい自分としては評価できるポイント。
(代わりにキャラカードに大量のアイテムカードを差し込む必要があり、その辺の運用はちょっとやりづらい欠点もある)

ソロプレイはヒーローが単体で挑む1Pモードか、ペアを組んで協力用する2Pモードを2キャラ運用でプレイするかとなる。2Pモードは二人用のセッティングだが、ソロで2キャラを使用してのプレイも戦略的な楽しみがある。
1Pと2Pモードでキャラの能力や初期スキルが異なり、どちらもバランスがとれていて甲乙つけがたい。

また、アーケードライクにダンジョンアタックを行う1回限りのプレイのほかに、冒険の結果によってポイントをためてキャラに追加能力を付加していくキャンペーンモードもあり、腰を据えてのプレイも可能となっている。

カード版のほかに、PC版、スマホ版が配信されているが、PC版はともかくスマホ版は情報の一覧性が悪く、かなりゲームに慣れていない限りおススメしづらい。

拡張のFOREST OF SHADOWはボスとキャラクター、新ペナルティ「毒」を追加したバージョン。単体でもプレイできるが、まずは基本セットで慣れてから挑戦するのを推奨。

公式サイト
ボドゲーマFoS
和訳公開サイト(「Aratloss」内「ルール訳いろいろ」ページ)