2019年10月6日
2020年6月28日
アーカム・ノワール:事件簿1
不可解な事件の謎を解け。クトゥルフテーマのカードパズル
私立探偵ラヴクラフトが不可解な事件を追っていく……という設定のカードゲーム。
ストーリー部分が完全にフレーバーで、原作の現象や事物が記されたカードが無作為に並ぶので、あまりテーマが生かされた感じはしない。
ゲームとしては手掛かりカードをアイコンがつながるように並べていき、狂気がいっぱいになるか時間切れまでに証拠カードを一定以上集めれば勝利という感じ。
かなり能動的にカードに描かれた要素を読み解かないかぎり、ストーリー的展開は生まれてこないのではないだろうか(逆にその断片さにクトゥルフらしさを見出すこともできるが……)。
フレーバーを気にせずにプレイしてしまうとかなりドライなプレイ感となってしまう。とくにゲーム展開が込み入ってくる終盤はそうなりがちだった。
回復可能な「時間経過」のコストをうまく支払いながら、「犠牲者」カードにつながるスートのカードを並べていき、シンボルを5種(+勝利点となる「パズルピース」)を揃えて、次第に蓄積していく「狂気」が5枚に達するまでに勝利点が5枚貯まれば勝利、というのが主な流れ。
正気度判定のリスクをどこまで取るかをにらみながら、クリアのためのパズルピースを何枚場に出していけるか、というチキンレース的なマネジメントがキモとなっている。
アートワークがいい感じなだけに、淡々としたゲーム進行がちょっと残念。
あとソロ専用ゲームにしては場所を取るので広いテーブルが必要。