2004年03月15日

スナッチ レビュー

「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」のガイ・リッチー監督作品。
同じくイギリスを舞台に、アンダーグラウンドな人々を描いていく。
今回は闇ボクシングのプロモーター、宝石強盗とそのボス、地域を仕切るギャングのボス、アイルランド移民のジプシーたちがテンポよい映像に乗り、クライマックスに向かって突き進んでいく。

クライムムービーで群像劇風で、関連のない人物たちの運命の糸が絡み合っていくという、メインの仕組みが「ロック、ストック?」ほとんど同じで、しかも、「ロック、ストック?」に出てきた俳優が沢山出てくるので、よけい似た雰囲気になってました。映像の雰囲気はオシャレな感じで面白いんですけど。

ベアナックル(素手拳闘)の達人役のブラッド・ピットは意外といい感じでした。食えない雰囲気で。

だいすけ評価は7/10

投稿者 だいすけ : 19:41 | コメント (0) | トラックバック 映画・ビデオレビュー

2004年03月10日

イノセンス レビュー(ほぼネタバレなし)

押井守監督の「Ghost in the shell?攻殻機動隊」の続編。TVシリーズの「Second alone complex」とは平行世界なのでややこしい。

前作で主人公格の草薙素子は姿を消しているので、今回はバトーが主役。素子の失踪を引きずりながら、トグサと組んでアンドロイドによる殺人事件を捜査していく。

まあ、予想通りというか、押井節全開という感じで、理屈っぽく、画面も長回し多用で進んでいきます。
膨大な手間をかけたCG背景はすごいけど、何となく「すごいでしょ!」って感じもして鼻につく。この辺は手書きだった時からそうだったから、CGだからということではないのかもしれないけど。
今回のコンセプトは中華サイバーパンクですね。クーロンズゲートみたいな。今の技術でやりたいなあ。クーロンズゲート。

鼻につくと言えば、登場人物が、やたら文献から引用したセリフを言うというのも気になります。この辺は既に観た人が良く話題にしてますね。
その辺に関してはここの人の例えが面白かったですね。わたしが見つけたわけじゃないですが。

あとは「人形」ですかね。一部でカルトな人気を誇る、球体関節人形型のアンドロイドが話のメインです。しかし何故球体関節なんだろう。アンドロイドとしてはマイノリティっぽい気もするけど。人工皮膚で覆ってるから、その道のマニア用というわけでもないだろうし。謎だ。

とりあえず、映像は結構すごいので、それを観るためにでもお金を払う価値はありか。出来れば劇場で。

だいすけ評価は7/10。映像だけなら8/10。

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2004年03月07日

ドリームキャッチャー レビュー(ややネタバレ)

スティーブン・キング原作。
少年時代からの親友4人が、恒例のハンティングで山小屋に集う。
しかしその山では、奇怪な事件が起きていた……。
という感じのお話。

キング原作ということでかなり期待していたんですが、ちょっとがっかり、というか、前半はキング的で良かったのに、中盤からなんか金だけかけたB級SFになってしまったのが残念。

(ここからネタバレ。反転させて読んでください)
中盤のトイレ(バスルーム)のシーンで、宇宙人の姿がバッチリ出ちゃった辺りから怪しいなと思っていたのだけど、そこからは単なるグロめのアクションに。
4人の仲間も、ジョンジーとメガネ君以外はキャラ的に薄いし、彼らの能力もあんまり生かされた感じがしない。特にアル中君はいてもいなくてもという印象。
4人とダディッツの友情、対エイリアン部隊と体調の暴走、繁殖するカビなど、要素を詰め込みすぎたせいか、どれも散漫な感じがつきまとった。
あ、でも「記憶の部屋」の所だけはなんかいい感じだったかな。

ITみたいに、もう少し観念的なものかと思ってただけに、色々残念な作品。
原作を読んでないので、原作のせいか映像化のせいかは分かりませんが……。

だいすけ評価は5/10

【参考リンク】
ドリームキャッチャー公式サイト(日本)

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2004年03月05日

スティング レビュー(ややネタバレ)

知らずに組織の金を詐欺で巻き上げ、報復で相棒を殺された男。
復讐のために往年の名詐欺師とコンビを組み、組織のボスを嵌めようと計画する。

73年の、もう古典といってもいいクライム物。ラグタイムの軽妙な音楽と、1930年代のシカゴの雰囲気が小粋です。
見所はポール・ニューマン演じる名詐欺師ゴンドールフの、大がかりかつ巧妙な仕掛け。賭けポーカーから始まり、ノミ賭博の舞台、そして最後の大仕掛けまで、鮮やかな手並みが爽快。まあ、ご都合展開といえばそれまでですが。
青年詐欺師役のロバート・レッドフォードも爽やかにいい感じです。

しかし女性のほうはなんかアレだなあ。若ければいいとは思わないけど、もう少し綺麗な人でも言いと思うんですが……。

実は最後の、FBIまで実はゴンドールフ側の詐欺というのがよく分からなくて、結末に納得がいかなかったのでした。回転が鈍いなあ(笑)。

だいすけ評価は7/10

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2004年03月02日

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ レビュー(ややネタバレ)

ロンドンを舞台に、一儲けを企む4人の青年、あくどい金貸し、借金取り立て人、強盗グループ、こそ泥、マリファナを育てるインテリグループ、麻薬王など、様々な人間たちの物語が、様々な偶然の作用で収束していく。

主人公は4人の青年グループ。一山当てようと、賭博ポーカーに手を出し、イカサマに嵌って50万ポンド(約1億円!?)の借金を作ってしまう。返済のために考えついたプランは強盗の強盗。しかし、偶然の作用で計画は思わぬ方向に動き始める。


……といったストーリー。序盤の、賭けカードに負ける様は、金額も相まって「カイジ」のよう。やっぱり負けた瞬間は「ぐにゃ?」って感じになるし。
そこからはスピード感ある展開になっていきます。登場人物は多いですが、一旦レールに乗ってしまえばあとはどんどんと。
いろいろな人物が次第に関連しあっていって、最後に上手くハマるところは、ちょっと膝を打ってしまいました。勘のいい人は想像できたでしょうけど。

このところ脳内のサタスペ野が活性化していたので観ましたが、思った通りサタスペ度高し。
だいすけ評価は9/10

【参考リンク】
ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ公式サイト(日本)

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2004年02月23日

ワイルド・ウエスタン 荒野の2丁拳銃 レビュー

南北戦争で片足を失った男が、放浪の凄腕ガンマンと組み、南軍の隠し財産を探し当てるため、地図の描かれたホルスターを求めて旅に出る。

とある所でバカガンアクションと紹介されていたので観てみました。
無限弾リボルバーとかはあるものの、思ったよりバカ度は高くなく、普通のガンアクションっぽかったかなあ、と。別につまらなくはないですが。
しかし、あの棺桶、ガトリング銃以外のものが入っていると誰が想像するんだろう(笑)?

だいすけ評価は6/10

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2004年02月20日

パイレーツ・オブ・カリビアン(ややネタバレ)レビュー

カリブ海。伝説に恐れられる海賊船「ブラック・パール号」。突如現れたブラック・パール号の海賊たちに攫われた提督の娘を助けるため、幼い頃彼女に海で助けられた青年は、うさんくさい海賊の船長ジャック・スパローと手を組み、海軍の船を奪って冒険の航海へと出発する。

ディズニーランドのアトラクション、「カリブ海の海賊」の映画化らしいです。アトラクション自体にも元ネタがあったのかな?

ジョニー・デップ演じるジャック・スパロー、「ロード・オブ・ザ・リング」でエルフのレゴラスを演じたオーランド・ブルームと、俳優もゴージャス。ヒロインのキーラ・ナイトレイも仲間由紀恵似で(?)かわいかったです。

突出した物はないものの、そつなく面白い出来でした。
だいすけ評価は8/10。8点評価多いなあ。

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2004年02月19日

ミニミニ大作戦(新)レビュー(ややネタバレ)

裏切りにより、父のように慕っていた仲間を殺され、獲物の金塊も奪われた窃盗のスペシャリストチームのリーダー。彼と生き残りのメンバーたちは、裏切り者に復讐するべく、殺された仲間の娘を加え、ふたたび金塊の強奪を狙う。
同タイトルの映画のリメイク。元のほうは未見。

こういうチーム物は好きです。特に、メンバー一人一人が得意分野を持っていて、協力しあって困難な目標に立ち向かうタイプ。ベタですが、普遍的なおもしろさがあると思うんですよね。

タイトル通り、(新)ミニクーパーが活躍します。小さな車体(旧ミニに比べて大きくなってるけど)を生かして狭い空間を小回り良く駆け抜ける様は、KONAMIのゲーム「GTI CLUB」を彷彿とさせます(例えが逆だけど)。好きだったなあ。あのゲーム。
それはさておき、シーンごとのテンポも良く、飽きない作りでした。

近所のTSUTAYAでは旧版が見あたらなかったけど、今度探してみてみます。

だいすけ評価は8/10

投稿者 だいすけ : 23:54 | コメント (2) | トラックバック 映画・ビデオレビュー

2004年02月18日

ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還 感想(ややネタバレ)

今日見てきました「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」。

一言で言えば、すごく良かったです。3時間超の長尺も全然気にならず。
最終作だけあって、舞台もゴンドール、滅びの山へと移り、緊迫の度合いも最高潮でした。
相変わらずスケールの大きい情景描写、迫力のある合戦の映像、フロドとサムの友情など、見所満載です。
合戦のスケールが増して、登場人物が増えたせいで、各々の印象がちょっと弱くなってるのが残念ですが……。

今回の中では、やっぱりエオウィンがすごくいい感じでした。顔自体はあんまり美人という感じはしませんでしたが……(笑)。

ここからはネタバレ感想。反転して読んでください。

実は、原作は、フロドがシェロブに刺されるあたりまでしか読んでなかったので、その後はどうなるのかはらはらしながら観てました。
原作、ストーリーは面白いんですが、訳文、というか描写がちっとも頭に入ってこなくて挫折したんですよね。もうちょっとわかりやすければ……。

最後まで観ると、やっぱりスメアゴルがかわいそうだったかな。フロドたちと旅をして、徐々に人間らしい(?)感情を取り戻していって、キャラ的にも愛着が湧いてきていたので。まあ、それだけ指輪の魔力がすごかったと言うことなんでしょうけど。
あと、フロドももう少し指輪に抗う雰囲気があれば良かったなあ、と。結局あれでは指輪を葬れたのは偶然、というか事故だったみたいに見えるし。
このあたりは原作を読んでないので、何とも言えないんですが。

色々書きましたが、それらの要素を差し引いても、大満足の出来です。
シーン追加のある豪華版も早く観たいなあ。
だいすけ評価は満点。10/10で!

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2004年02月17日

ブラックレイン(ややネタバレ)

ニューヨーク。バーでマフィアとヤクザの抗争に遭遇した刑事ニックは、逮捕したヤクザ、サトーの護送で相棒と共に日本へ向かう。しかし着いたとたんにサトーに逃げられ、言葉の通じない異国の地で、彼を追っていく。

この作品が遺作となる故松田優作がサトーを演じ、日本の刑事役に高倉健と、日本スターが好演。ハリウッド映画の割にはそれなりに正しいが、やっぱりエキゾチックな日本が不思議な感じ……と思っていたら、終盤では結構やっちゃいました。トンデモ日本。
まあ、全体的に見れば普通に面白かったかと。

だいすけ評価は8/10

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