2007年09月13日
最近読んだ本
色々居心地のいいカフェを探して、何をしてるのかというと主に本を読んだりしてます。あんまり自宅では集中して読んだり出来ない質なので(読まない訳じゃないけど)。
で、最近読んだ本をリストアップして感想などちょろっと。
投稿者 だいすけ : 22:00 | コメント (0) | トラックバック 本レビュー
2006年10月10日
メモリー(上下巻) レビュー
久々のマイルズ登場のシリーズ。
出来心のせいで何もかも失ってしまう冒頭から、事態は次第に不穏な様相を呈してくる辺りまでが上巻。
ひたすらうちひしがれる描写が続くので、ちょっと読むのがつらいですが、そこは下巻までガマンして読んで頂きたい。
投稿者 だいすけ : 16:14 | コメント (0) | トラックバック 本レビュー
クラバート レビュー
児童書ですが、大人が読んでも充分鑑賞に耐える作品だと思います。
浮浪児だった少年が、水車小屋に住む酷薄な「親方」に弟子入りし、昼は水車小屋で粉ひきをし、そして金曜の夜は魔法を学んでいく。しかしその水車小屋にはある秘密があって……。という感じのお話。
絶対的な力を持つ魔法使いの元で支配される少年が、次第に自分の意志で立ち上がっていく様を、ハラハラしながら先へと読み進めていけました。
若干ご都合、というか淡白な展開だったのがちょっと残念ですが、ジュブナイルですし、それは贅沢というものかな。
投稿者 だいすけ : 16:08 | コメント (2) | トラックバック 本レビュー
2006年04月25日
多情剣客 無情剣 レビュー
百発百中、一撃必殺の飛刀術の使い手、「小李飛刀」の二つ名を持つ李尋歓と、荒野をさすらう青年、阿飛との友情と、彼らを取り巻く人物模様を描く武狭小説。
金庸と比べてストーリーが荒削りな面があるが、その分破天荒な面白さが魅力の古龍の作品。
投稿者 だいすけ : 21:55 | コメント (0) | トラックバック 本レビュー
2005年05月24日
TEEN TITANS GO! #18感想(ネタバレ)
そういやmixiに書いたきりのアメコミリーフ版ティーン・タイタンズの感想をこちらにも。
移植に際して多少加筆もしますよって。
基本的にはアニメ版とは別の話。ちょっと外伝っぽいのかな。
表紙もいい感じです(キャラは似てないけどね)。単行本版だと表紙は収録されないので、いい表紙の時は抑えておかないとね。
投稿者 だいすけ : 01:11 | コメント (2) | トラックバック 洋アニメ・漫画 /Teen Titans /本レビュー
2004年11月25日
ファイナルファンタジーXI ワールドコンセプト
MMORPGである、FFXIの設定資料本。
すでに辞めてから1年半以上経っていて、あの経験値稼ぎの毎日にはもう戻りたくはないのだけど、世界としてはすごく好きだったので、何となく「昔住んでいた場所」とか、「昔行った旅行先」みたいな雰囲気で読みました。
内容としてはコンセプトスケッチを中心に色々背景美術(?)のような物が。
懐かしいなあ。
投稿者 だいすけ : 02:45 | コメント (0) | トラックバック 本レビュー
2004年11月11日
大図解九龍城
94年に取り壊された九龍城の構造をメインに図解した本。
ページ数は少ないですが、その分情報密度はすさまじいものがあります。
それが一番現れているのが見開き8ページにわたった九龍城断面図。一部屋一部屋丁寧に描かれ、眺めているだけで時を忘れられます。
取り壊しからの写真なので絵以外に生活感はないですが、歴史概略など資料的価値も高い一冊です。
最近復刊されたので入手しやすくなりました。
投稿者 だいすけ : 01:28 | コメント (0) | トラックバック 本レビュー
2004年10月28日
ヘルボーイ THE NOVEL
映画「ヘルボーイ」のノベライズ。
まんがの森でヘルボーイ関連商品を買うともらえるおまけに釣られて購入。本当は「妖蛆召喚」を買いたかったのだけど、延期により次点で。
よく言えば映画に忠実な、悪く言えば工夫もなくなぞったノベライズ。
冒頭に映画にはないシーンが挿入されているものの、本編に入るとストーリーに忠実な進行。
個人的にはもう少し掘り下げても良かったと思います。オカルト的な部分の蘊蓄とか、因縁のあるキャラクター同志の逸話とか。
映画の備忘録としてはいい出来なので、DVDが出るまでのつなぎとして。
投稿者 だいすけ : 02:53 | コメント (4) | トラックバック 本レビュー
2004年10月10日
ドリームキャッチャー(ネタバレ)レビュー
前に映画を見て、イマイチだったのを友人に話したら、「原作は良かった」と言うことで読んでみました。
基本的なところは同じ。
幼なじみ4人が雪山に狩猟に来たところ、遭難していた謎の男が現れ、森全体が異常に見舞われる。
繁殖する赤い黴、異常なガスを放出する病人、そして4人の過去の出来事。
それらがリンクして物語は進行します。
で、ラストに至るんですが、ここが映画版と結構違ってました。
まあ、分かりづらいし、映像で見せるならああいうやり方なんでしょうけど、あれはやはりナシだろう、と。
物語の作りは、言ってしまえばキングお得意のスタンド・バイ・ミーやITと同コンセプト。
現在の中年になった登場人物と、彼等の過去の出来事がリンクし合い、現在の出来事とつながっていくというシステム。
個人的にはこういうの好きなので、全然問題ないですが。
今回のドリームキャッチャーは、それにエイリアンものをミックス。といってもキングのことなので、一筋縄なミックスじゃないんですが。
やはり分量、キングならではの文体(翻訳なので、そう言い切っていいか自信はないですが)などで、映画とは全然違った印象でした。映像に出来ないところに魅力があるというか。
あ、ただ、「記憶の部屋」の描写は映画版の方が好みかも。
浦沢直樹のイメージで読み進んでました。20世紀少年のイメージがあったからかな。
彼もキング好きそうね。
投稿者 だいすけ : 02:21 | コメント (0) | トラックバック 本レビュー
2004年09月28日
カラシニコフ レビュー
朝日新聞に連載されていたドキュメンタリーの単行本化。
堅牢で単純な構造故に、どんな悪状況下でも難なく作動し、短期間の訓練で誰でも扱えるようになる傑作小銃、AK47。
設計者の名を取ってカラシニコフと呼ばれるその銃は、かつてドイツから故国ソビエトを守るために作られました。
しかし、そのタフさ、容易さ故に戦後紛争地域に大量に送り込まれ、テロリストの手に、そして少年兵達の手に渡っていき、AKは悪夢の銃と化します。
この本はそんなAKを巡る話。
11才でテロリストに拉致され、暴行を受けた上に少年兵として仕立て上げられ、3人を殺させられた少女。
現在も存命で、AKを設計したことを誇りに思いながらも、現在の状況を憂うカラシニコフ氏。
そしてAKが活躍するクーデター国家、治安もなく、教育も医療もない「失敗した国家」。
それらの影には常にAKの影がつきまとい、いともたやすく人の命を奪っていきます。
しかしそこには、自らの力でこの状況から脱却しようとする人々の姿も、確かに存在しています。
銃の所持を管理、コントロールし、治安を回復させ、国際社会から無視されながらも自力で公共インフラを整えていく人々。
それらとは一見縁遠い生活を送る我々も、「失敗した国々」や、更正しつつある国々との関わりを通して、大きくそれに関与している。
この本はそんなことに気づかせてくれたきっかけのひとつです。
ちょっと堅苦しくて真面目すぎるレビューですが、そうさせるだけの現実がそこにはある、と強く感じずにはいられません。