2005年03月30日

FABLEクリアー後レビュー(ネタバレ)

XBOXのRPG「FABLE」のエンディングを先日迎えたので、その感想。

ジャンルはアクションRPG。自由度の高さがウリで、行動によって善人にも悪人にもなれる、というところが特徴かな。

ストーリーは結構ハード、というか容赦ない感じで、メインストーリーは主人公の復讐。
それに加えてギルドでのクエストを請け負って、名声とお金を稼いでいくという流れ。名声が上がっていくと、(善人なら)町の人が尊敬の声をかけてくる、というふうになってます。

グラフィックは結構いい感じ。洋ゲーなのでキャラは濃くて好みが分かれそうだけど、風景は時間が移り変わり、場所によっては雨が降ったりと雰囲気は良好。


戦闘システムはロックオン方式のオーソドックスなアクション形式ですが、このロックオンがかかっているのかそうでないのかイマイチ分かりづらいのと、フィールドのエンカウントでは、ロックオン切り替えの時に間違って一般人にロックオンしてしまったりとちょっと不自由。一応ロックオンする直前の色で見分けは付くのだけど、一旦ロックオンしてしまうと判別できないし。
アクションに関しての操作系は、癖があるものの、それほど文句はないのだけど、視点は弓を構えたときの一人称視点以外は上を向けなかったりと、せっかくのグラフィックが堪能できず残念。


善悪の分岐(善か悪か、という訳ではなくて数値的な分かれ方)のシステムは正直未消化という感じ。何より、善を選ぶことによる不自由さがないので、普通にやってたら(モンスター倒すと「善行した」事になるし)善に簡単に振り切れてしまうし。好みで悪の道を貫こうとする以外に選ぶメリットが特にないのがちょっと。善は(少なくとも前半は)損して、悪は得するくらいのバランスでも良かったんじゃないかなあ。

他には、自由さを表す要素に「結婚」というのもあって、名声が上がっていくと町の人に好意を持たれるようになった、贈り物をしたりアピールしたりすると結婚できるようになります。その気があれば男性とも。システムだけ聞くと面白そうなんだけれど、このゲームには名前が付くようなキャラクターがほとんどいなくて、イベントで出てきた幼なじみも、イベントが終わると名無しの一般人(同じ顔がいっぱい)になってしまうので、正直「結婚したい」と思うようなキャラがいないのよね。終盤に出てきたメガネナオンとか、ギルドのライバルとかもイベントでしか会えないし。残念。

メインのストーリー以外はギルドでクエストを請け負えるようになっているのだけど、このクエストがちょっと少なめ。このあたりで善悪の要素で色々変わっていくと面白いと思うんだけど、(実際そういう依頼もある)絶対数が少なくてあまりその辺は堪能できなかった。
まあ実際にはここはもうちょっと充実させようとした節もあって、納期に間に合わせるために泣く泣く削ったような雰囲気もあるのだけど(開発中にスケジューラーに、「このまま行けば、完成は’03年頃になるだろう、ただし2103年だ」と言われたとか)。


あとは、バランス的に致命的なバグが。ちょっとデバッグすれば分かりそうなものだけどなあ。申し訳ないけど、悪用して楽させて貰いました。
しかし気づいたときには呆然。自分の関わったゲームでこのレベルのバグがあったら……ガクガク。


……とまあ、色々不満点を書いたけど、雰囲気とかゲーム自体は面白かったし、続編の話もあるとかで、そのあたりが改善されてることに期待します。

だいすけ評価は8/10

投稿者 だいすけ : 01:53 | コメント (3) | トラックバック ゲームレビュー /XBOX360 /XBOXクラシック