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2008年12月21日
Fallout 3(XBOX360) クリア後レビュー (ほぼネタバレなし)
オブリビオンを作ったチームによる、自由度の高い世紀末RPG。
一部表現とイベント削除というのが残念だけど、フルローカライズには代えられないので日本語版を購入。
1950年あたりから見たアフターマス&レトロフューチャーという、ちょっと特殊な設定のゲームです。
2000年代に核戦争が起き、人々がシェルターに避難してから200年あまり。ワシントンDCにあるシェルター、Vault101で育った主人公は、外の世界に失踪した父を追って、同じく外界へと足を踏み出す……というお話。
200年が経ったとはいえ、シェルターの外は廃墟と瓦礫で埋め尽くされ、ミュータントとヒャッハーな人々が跋扈する無法地帯。対する主人公はウェアラブルコンピュータ、Pip-boy3000(レトロフューチャーなのでグリーンディスプレー)を駆使してバッタバッタとなぎ倒したりなぎ倒されたりしながら父を追っていきます。
特徴はとにかくシニカルな世界設定。核戦争と言っても、50年代の人が想像した「原爆が落ちてきたら机の下に避難!」というような脳天気な未来なので、核弾頭ランチャーとか平気で出てきたりします。道ばたに放置されてる原子力自動車(!)の残骸は撃つと爆発して放射線をまき散らしたりとか。
放射線と言えば、この世界の食べ物、水はほぼすべて放射能を含んでいて、体力回復のために摂取したりすると体内にどんどん蓄積されていってしまいます……というのがひとつのキモでもあるんですが、ゲームバランス的な問題か、前述の脳天気さからか、大して気にとめなくても大丈夫なのが残念。体力回復はあちこちにあるベッドで一発全快ですし、放射能除去薬も序盤からそれなりに手にはいるので、「これを食べないと死ぬけど、放射線障害が……!」というジレンマにはほとんど陥りません。ちょっと残念。そもそも放射線障害も、HPが減ったりとかはなくて、ステータスがちょっと下がるとかその程度ですし。この辺はS.T.A.L.K.E.R.くらい厳しくても良かったなあ。
ちなみにこの世界の通貨は「Caps」。何かと思ったら、清涼飲料「Nuka-Cola」のキャップ。王冠ですな。戦前大流行したヌカコーラは今では製造されておらず、廃墟の自販機から発掘されるものが流通されているのみ。そのキャップで取引を行ってるという仕組み。なのでコーラ飲むと1Cap追加されます(笑)。
他のウリと言えば、Pip-boy3000によるV.A.T.S.。戦闘中に時間を止めて、敵の部位を狙ったら、自動的に射撃してくれるというアシストシステム。普通にFPS/TPSライクに撃つこともできますが、弾丸は常に不足する位のバランスなので、大幅に弾薬を節約できるVATSをいかに使いこなしていくかは重要な要素。
ワールドは基本的にオープンフィールドで、ワシントンDCを自由に歩き回って、各都市でのサブクエストをこなしてレベルを上げていくという仕組み。こんなご時世なので、クエストも世知辛い殺伐としたものが多数取りそろえております。奴隷狩りもあるよ!
気になる点というか、ちょっとアレだったのがレベルキャップ。比較的ペース早くレベルが上がるゲームなんですが、レベル上限が20になってます。普通にサブシナリオこなしながら進めてると、中盤を過ぎたあたりで18とか19になってしまうので、終盤は経験値を得られずダレ気味になっちゃいました。それに、レベルが上がるごとにスキルをとれるんですが、上限が20だというのを知らずに成長させてしまったので多少後悔が残る構成に。取得経験値アップと、即座にもう1レベル上げるやつは取らない方が無難です。そんなの取らなくてもすぐレベルあがるので、その分別のスキル取った方がお得。
とりあえずメインシナリオは終わらせましたが、サブクエストは結構残ってますし、ダウンロードコンテンツも3つ予定されてるので、いったんは他のゲームに移りますが、また戻ってくる予定。3つめのDLCはレベルキャップ追加らしいので、それに期待です。
好)
・シニカルな世界設定、インターフェイスなどのデザインのセンスの良さ
・ローカライズが丁寧
・ゲーム進行の自由さが高い
嫌)
・放射能/放射線の扱いが軽い
・レベルが上がりやすい割に上限が低い
・3D酔いしやすい
投稿者 だいすけ : 2008年12月21日 22:43 ゲーム /ゲームレビュー /XBOX360
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