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2008年02月06日
レミーのおいしいレストラン(DVD) レビュー(若干ネタバレあり)
人一倍嗅覚と味覚が優れたネズミ、レミーは、人間の世界の「料理」に憧れ、ひょんなことからパリのレストランに迷い込む。そこで出会った料理オンチの掃除係、リングイニと共に、レミーは自らの料理の可能性を試すことになる……というお話。
マイフェイバリット映画であるところの「アイアン・ジャイアント」のブラッド・バード監督ということで結構期待して観たんだけど、んー、まあまあ、かなあ。
決して悪くはないんだけど、全体的に間延びしてるというかちょっと長く感じた割に(2時間以内なんだけど)はちょっとチグハグした印象もあって。この辺はとにかくカットを切り詰めるブラッドバードらしくない感じ。
(ここからややネタバレ)
レミーがリングイニの操縦法を練習する辺りまではすごく引き込まれてたんだけど、そこからはちょっとダラダラ。起承転転転結みたいな感じで。もうちょっとまとめて90分くらいにして欲しかった。
そもそもネズミが主人公なのか人間が主人公なのか、ちょっとはっきりしない感じもあったのもちょっと違和感。終わってみればネズミが主人公なんだけど、作品の流れは人間寄りだったりとか。それでいて登場人物の行動がとってつけたようで、行動自体には魅力があるだけに残念。
たとえばリングイニとコレットがくっつく必然性あんまり感じられないところだったりとか、急にスケートに目覚めるリングイニとか。コレットさん自体はすごくキュートで良かったんですが。ブラッドバードのことだから若いママかなんかかと思ってたら、普通の独身女性でびっくり(笑)。
あとは……やっぱり下水道から出てきたネズミが、ほとんどそのまま料理を始めるのがどうしても抵抗感が。手を洗えば済む話でもないだろう……って。そこを気にしたらダメなのは分かってるんですが、どうにも。
でも、質感のあるCGや背景の描写、特に音楽とのマッチがすごくステキでした。冒頭のレミーが駆け抜けるシーンで、地下から地上に出た瞬間の曲調の替わり方とかゾクッとしましたよ。そのあとの屋根からパリを観るシーンもお約束ながらグー。エンディングのアニメと音楽もいい感じよね~。
肝心の料理の表現は、意外と登場が少なくて残念。材料が映ってるシーンの方が多かったんじゃないかな。何より個人的に一番うまそうに見えたのがリングイニの鼻なのがなんかアレですが(笑)。チーズパンみたいでおいしそう~。
そんな感じ。美術、音楽、演出は良いけどストーリーがちょっとなー。
投稿者 だいすけ : 2008年02月06日 18:16 映画・ビデオレビュー
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