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2007年09月01日
BIOSHOCK(PC) クリア後レビュー(ほぼネタバレなし)
洋ゲーFPS(一人称視点シューティング)。まあFPSといったらほとんど洋ゲーですが。
S.T.A.L.K.E.R.をやってFPSに興味を持ったところに、各レビューサイトで高得点をマークしたゲームが出たと言うことで、ダウンロード販売をしているSTEAMというサービスを使って購入してみました。
これはパッケージ版ですが。
1960年。飛行機事故で大西洋の真ん中に放り出された主人公が、たどり着いた小島の灯台の中で奇妙な潜水球を発見する。それが導く先は、全ての検閲やモラルから解放された芸術家や科学者達の理想郷、海底都市RAPTUREだった。
しかしそこは、開発された遺伝子組み換え技術「PLASMID」によって、超能力を得た代わりに正気を失った人間のなれの果て、SPLICERが徘徊する地獄と化していた……。というのが導入。
このプラスミッドというのがゲームのウリで、巨大な注射器でプラスミッドを注入した主人公は、左手から様々な超能力を発することが出来るようになります。これと右手に持った銃などの火器でラプチャーを探索するのがメインのシステム。
プラスミッドは序盤で手に入る電撃能力で敵を痺れさせたり、発火能力で様々なものに火を付けたりと、バリエーションに飛んでいます。また、電撃一つを取っても、機械をショートさせたり、水たまりに(海底都市なので至るところが浸水しています)撃ち込んで敵を一網打尽にしたりと、様々な使用方法があって、それらと自動砲台などのハッキングによって、自由度の高い戦闘方法で飽きさせないようにしてあります。
ゲーム全体の雰囲気としては、アールデコ調の、美しくも荒廃した海底都市の陰鬱な雰囲気や、狂気のキャラクター達によるショッキングなストーリーも相まって、ホラー風味でありつつ退廃的な美しさを感じさせます。一人称ということで没入感もすごいです。序盤の潜水球がラプチャーに到着するくだりでは、一気に世界に引き込まれました。
また、このゲームを語る上で欠かせないのが、中ボス扱いのビッグダディとリトルシスター。巨大な潜水服を着た大男と、注射器を持った少女の姿をしたクリーチャーの組み合わせは、各ゾーンに数組徘徊していて、リトルシスターは死体から注射器でADAM(プラスミッドなどの元になるエネルギー)を採取する能力を持っています。ADAMは主人公がプラスミッド能力や、GENEトニック(攻撃力アップなど、持っているだけで発揮される特殊能力)を追加するために欠かせない物質で、それを得るためにはビッグダディを撃破したあと、リトルシスターから奪わなければなりません。ちなみに、リトルシスターからADAMを奪うには、そのエネルギーの全てを得る代わりに破壊してしまう「HARVEST」と、ハーベストに比べてその半分の値しか奪えない代わりに、リトルシスターを人間に戻すことが出来る「RESCUE」の2つを選ぶことが出来ます。クリーチャーとはいえ、少女の姿をした存在に対して、プレイヤーの選択が問われるシーンです。ちなみにこのハーベストとレスキューの数により、エンディングが変わるという事で、自分は展開がつらくなってもレスキューを選びましたが……ハーベストだとどうなるんでしょうね。
絵チャで描いたファンアート。
膨大なテキストとボイス量を誇り、ドラマチックなストーリー展開がウリのこのゲームですが、残念ながら現在は日本語化の予定はありません(2008年にXBOX360で日本語版が出るようです!)。
自分も不明瞭な部分を残しながら進めてしまい、心残りが多いので、是非日本語化してほしいところですが……残酷描写が多いゲームですし、ちょっと難しいかもしれませんね……。MODによる日本語字幕付加に期待したいところです。
あ、ちなみにゲーム自体は次に行くべきところが常に表示される親切仕様なので、英語があまり分からなくても問題はないです。
投稿者 だいすけ : 2007年09月01日 13:17 ゲーム /ゲームレビュー /輸入ゲーム /PC
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