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2007年08月14日

ホテル・ルワンダ(DVD) レビュー(ほぼネタバレなし)

実話を元にしたストーリーで、しかも民族紛争ネタということで、かなりヘビーな見応えでした。

長年対立を続けてきたフツ族とツチ族の内戦は、両者の和平という形で幕を閉じるかと思われたが、調印直後にフツ族の大統領が暗殺されるという最悪の事態を迎える。
海外資本のホテルの支配人で、穏健派のフツ族の主人公は、ツチ族である妻を始め、家族や隣人をホテルにかくまうのだが、頼みの綱の国連軍はそうそうに撤退を決めてしまう……と言うお話。

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そんな中で主人公が機転とカネとコネを使って、なんとかホテルのスタッフと押し寄せた難民、孤児、家族を守っていくのですが、この主人公が決して聖人君子ではなくて、普通の男というのが良かったです。こういうギリギリの選択を強いられたとき、迷いに迷った結果にどういう行動を取るのかというのは、非常に重みのあるテーマだと思います。
そして、地獄のような内戦、虐殺の様子は酸鼻を極め、100日で100万人が殺害されたとのこと。そもそもこの二つの部族は、植民地支配の際にベルギーが勝手に作った区分けだというのも、虐殺のさなか撤退していく国連軍の姿と相まって、とてもやりきれない思いに襲われます。

……まあ、それを批判するのは簡単なんですが、じゃあ自分はどうなのかと問われれば、黙ってうつむかざるを得ないんですが。既得権を手放すのって本当に難しい。さだまさしの「白鷺と空缶」をいつも思い出します。

んー、ほとんど映画の感想じゃないですけど、そういうことを考えられたというのも収穫だったのではないかと(と、無難なシメで終わる)。

ホテル・ルワンダ公式サイト
http://www.hotelrwanda.jp/index.html

投稿者 だいすけ : 2007年08月14日 10:16 映画・ビデオレビュー

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