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2007年06月14日
300(劇場) レビュー(ネタバレあり)
史実をベースにしたフランク・ミラーのコミックの映画化。
百万のペルシャ軍相手に、300人のスパルタ軍とアルケイディア軍の助っ人とで挑む話。
ことある事に「自由民主主義万歳!」みたいな分かりやすいセリフが入ってアレなんだけど、目当ては血湧き肉躍る肉弾戦なのでスルー気味で。
で、その白兵戦ですが、いやあすごいですね。ファランクス! 槍ぶすま! シールドバッシュ! 密集隊形で敵をノックバック! という感じで。リアルなようで、画面のフィルターと煙のような血しぶきで現実味のないファンタスティックな絵面も相まって、純粋に戦いを堪能できました。
……が。中盤を過ぎるあたりから様子がおかしくなってきて、軍隊vs軍隊の構図から、いつの間にか軍隊vsモンスターに様変わり。トロルみたいな巨人から始まって、巨大な犀、象、アジアから来た忍者のようなそうでないような親衛隊や腕がカニ爪みたいになってる処刑人など、おもしろクリーチャーが目白押し。そのペルシャ軍の総大将、クセルクセス王もなんだかすごかった。全身にピアスやらメタルやらをじゃらじゃらつけた大男で、声までなんかロボみたいだし、乗ってくる輿も笑っちゃうくらい豪華絢爛。イメージとしては黒人禿頭のラオウみたいな。
なんというか、シグルイ読んでたら、いつの間にかベルセルクになってた、みたいな。まあこれはこれでおもしろかったですけどね。
まあともかく、鍛え上げられた肉体と肉体とのぶつかり合いとか、命のしのぎの削り合いとかを、「ドーン・オブ・ザ・デッド」のザック・シュナイダーが泥臭くもスタイリッシュなセンスで見せてくれました。満足。
だいすけ評価は8点。
投稿者 だいすけ : 2007年06月14日 16:12 映画・ビデオレビュー
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