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2007年06月08日
ドラマ「神鵰侠侶」を見た
こないだチャンネルNECOで放送終了した「神鵰侠侶」。
金庸の武侠小説「射鵰英雄伝」の続編で、前作の次の世代の英雄好漢達のお話し。
1話45分で週2話放送という強行スケジュールで追いかけるのが大変でしたが、なんとか最後までついて行きました。
各週の感想、というか印象はmixiの日記でちょこちょこ書いてたんですが、まとめて見直したらちょっとおもしろかった(見る方の心情の変化とか)のでまとめて掲載。
見てない人にはなんのことか分からないと思いますが、分かる人は見てみてください。
NECOの公式サイトはこんな感じ。
神雕侠侶(しんちょうきょうりょ) チャンネルNECO公式サイト
1、2話
導入ということもあってまだ大きな動きはないものの、1話の終盤くらいから徐々におもしろくなってきた。楊過のダメさに引き気味だったのが、だんだん愛嬌が見えてきたりして。まあ基本的にはどうしようもないんですが。子供時代はこんなものなのかな。
でもどちらかというと、全真教のダメっぷりには唖然。前作の射鵰英雄伝ではもう少しまともな集団だと思ってたけど、上の人間だけなのかあ。
それにしても今作の超人ぶりは前作に輪をかけててちょっと笑えた。前作がドラゴンボール初期だとしたら、今回はサイヤ人来襲時くらい。まあこういうのも楽しいからいいか。
3、4話
3話の終わりで楊過が大人に。どのくらい時間が経ったのかと原作調べてみたら……え、は、半年!? どう見ても4、5年は経ってるように見えるけど……。うーん。
話はおもしろくて、見始めると2時間分一気に見ちゃうくらい。週に2時間ペースで増えていくのは辛いけどね……。
5、6話
うわあ、なんかすごいドロドロしてきた! しばらくはストレスたまる展開になりそうだなあ。そういや射鵰英雄傳もくっついたり離れたりと、けっこうイライラしたんだよなあ(笑)。さて、どうなるか……。
最後までストレスたまるドロドロ展開でした(笑)。
7、8話
シリアスなんだかギャグなんだか。まあ、小龍女がひたすらかわいそうな展開。一体どうなるのやら。対して同じくらい不幸なはずの楊過はなんかギャルに囲まれてウハウハという感じ。今度は丐幇が絡んできて、あの仮面の娘が誰か、と言う展開なのかな。黄蓉にしては若すぎるよねえ。
ギャル=陸無双と完顔萍、あとで正体が分かる程英のこと。
9、10話
急に登場人物が増えて賑やかに。射鵰英雄伝ゆかりのキャラも沢山出てきたしね。それにしても洪七公と欧陽峰の決着はあっけないなー。舞台もなんかチープだったし……。
それにしても武兄弟の郭芙に対するつきまとい方はウザイことこの上ないなあ。なんか空気の読めなさとかがオタク集団と「姫」みたいな感じで。
なんか同族嫌悪だ(笑)。
11、12話
賊が乗り込んできた武術大会の会場で再会した主人公二人が、試合中の二人に割り込んでイチャイチャし始めるというすごい展開。なんなんだこのバカップルは(笑)。その直後ストンと落とされて泥沼に。それにしても黄蓉、若い頃のアバンギャルドさはすっかりなくなっちゃったなあ。唯一の理解者になるかと思ったら。
13、14話
はまたもや楊過と小龍女が離ればなれに。変わりにギャル二人が楊過に付いてウハウハ。イケメンだけあってモテモテだなあ。黄薬師にまで気に入られちゃったよ。一方小龍女は前と同じ感じでひとりぼっちで寂しくしてる……と思ったらなんか変な宗教家みたいのに引っかかった(笑)。大丈夫か。
ギャル二人は無双と程英。変な宗教家は公孫止。
15.16
楊過がついに親の敵(かたき)を知るシリアスな15話と、変なキャラがいっぱい出てくるゆるい16話のセットというのが何とも。絶叫して荒んでいた楊過が、次の話ではギャルとキャッキャウフフってどんな冗談なんだろう(笑)。しかもすぐ近くに離ればなれになった想い人がいるというのに。まあ本人は知らないんだけど。
変なキャラはフビライの食客達。馬光佐いいキャラだったね。ギャルは緑萼。
17、18話
もうすごいベタなラブロマンス。ようやく元の鞘に収まるところまでと(緑蕚いい娘や……)、正体を現した絶情谷の主との戦い。バトルシーンは結構見応えあって良かった。楊過と小龍女の合体攻撃が格好良かったし、谷の主の剣とソードブレイカーみたいな刀の二刀流もいい感じ。
19、20話
とりあえず絶情谷編ラストかな。初登場の印象が善人ぶった悪党というキャラは、まんまその通りでした。さすがわかりやすいなあ。そして緑萼はホントいい娘だ……。
メロドラマ的紆余曲折あった主人公とヒロインはようやくまた一緒に。金庸のことだからまたいつ引き離されるか分からないけど、それまでは甘々な展開になりそうだな~。
21、22話
襄陽編。これまでの達人同士の戦いから、蒙古軍対宋軍の大規模戦闘に。そこに達人が加わるので、三国無双みたいな感じ。
前回で一緒になった楊過と小龍女はもうデレデレベタベタ。予想はしてたけど、それ以上でもうなんかね。
楊過「あの娘、兄弟のうちどっちに嫁ぐと思う?」
小龍女「私があの娘だったら……あなたかしら」
楊過「こいつぅ」
みたいな。見ておれん(笑)。
まあ、一番残酷な事実には本人すら気づいてないので、またドロドロ展開になるのは目に見えているんだけどね……。
23、24話
せっかく前回で結構話がまとまりかけたのに、今回の終盤でおじゃんというかかえってこじれた。うわあ、なんだこのドロドロ具合は。さすが金庸。
でも単なる敵だった李莫愁(中ボスクラスの怖いねえちゃん)が妙にキャラが立ってきて良かった。大根芝居のシーンとか、乳が必要なシーンとか、なんかかわいかった。
25、26話
前回に輪をかけてドロドロだった! モストショッキングエピソードもとうとう露見して、いろんな物が修復不可能なところまでこじれた。
そして、展開だけは知ってたけどどういういきさつでなるのか分からなかった、楊過が腕を失うシーンも登場……って、そんなことで無くすのか! ある意味リアルと言えないこともないけど、そのあっけなさにびっくり。
ホント昼ドラジェットコースターアクションだなあ。はまってるので次回が気になって仕方ないです。
モストショッキングエピソード=甄志丙が小龍女をアレしちゃった事件
27、28話
とりあえずドロドロ完結編。楊過はしょぼいCGの神鵰に剣術を伝授され、なまくら巨剣使いに。元祖ガッツか(笑)?
そしてここにきても前作のヒロイン、黄蓉がバカ親ぶりを発揮してファンとしてはがっかり。妻としてはどうか分からないけど、親としては失格だなあ。甘すぎる。
ともかくおおむねのトラブルに決着が付いて、一段落というところかな。まだ色々残ってるけど、まあ。
29、30話
前回の終わりあたりでおおむね一段落したせいか、強烈な金庸巻きが入ってきた。なんというか金庸は、一番書きたかったシーンが過ぎると、あからさまにモチベーション落としてストーリーがダイジェストになるんだよなあ。というわけでドラマもどんどん場面転換してストーリーが進んできました。登場人物も久々に登場するキャラも出てきて、絶情谷に収斂してきた。ここですべての決着が付くのかな。
31、32話は見た覚えがあるけど感想が見つからず。
33、34話
人死にがどんどん出てきた。緑萼、最後まで良い娘だったなあ……。正直、素直すぎる小龍女よりも好感が持てた。そして最後になって結構キャラが立って良い感じになってた李莫愁。ドラマだと演出がアレっぽかったけど、原作だと良い感じなのかな。
残りまだ5話あるのか。あと1~2週で絶情谷編をけりつけて、あとは蒙古軍との戦いをやるのかな。
35、36話
話的にネクストジェネレーションという感じで、郭襄がクローズアップ。わあ、いい娘だわ~。天真爛漫で気っぷもいいし、何より役者さんがかわいい。このドラマ1かも。今回もビッチ全開だった郭芙とはえらい違いだわ~。
自分的アレンジの郭襄。
37、38話
ドラマだからか金庸が飽きたからなのか、視点が完全に郭襄にシフト。まあかわいいから良し。久々に出てきた金輪国師はなんかアホになってた。修行の副作用? 二人の道中はなんかやけにおもしろかったけど。天然っぽい郭襄とストーカー金輪。
39、40話
なんか金輪国師が気の毒だ(笑)。
あとこの話のキャラは注意力散漫というか、結構シリアスな用事があっても、目の前で何か起きるとそっちにふらふら行っちゃうのが歯がゆい。娘がさらわれて探しに行く途中に、古い友にばったり会って、茶飲みながら談笑とかどうなのよ(笑)。
あと1話でおしまい。やっぱり最後が駆け足っぽいのが金庸らしいというか。
なんで気の毒に思ったんだっけ。忘れた。
41話
最終話。41話のはずなのにテロップは40話。あちゃあ。
襄陽戦だけど、1話割くほどの話かなあ。金庸の終盤配分のまずさが出た感じ。小龍女は影薄くて(フードは良かったけど)、郭襄メインというのは変わらず。金輪国師はなんであそこまで郭襄にこだわってたんだろう。
まあともかくこれで完結。
こんな感じ。
正直アクションはワイヤーとCGに頼りっぱなしで見応え薄いし、ストーリーはメロドラマ丸出しなんだけど、武侠小説の雰囲気が楽しめたので良かったです。
次の武侠枠は「連城訣」なんだけど、こっちもメロドラマっぽくてちょっと食傷気味。リー・リンチェイの再来とかいわれてた主人公も、イマイチアクションが生かされてる感じはしなかったし、何より顔が不細工ぎみなのがきつい……。この神鵰侠侶のようなイケメンとはいわないまでも、前作の主人公のように愛嬌がある顔なら良かったんだけど。
投稿者 だいすけ : 2007年06月08日 21:23 日記
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コメント
読んでしまった…‥まだキャッチアップ放送見終わってないのに…。まあいいんですが。
物語はハッピーエンドで終わりましたが、いずれ宋は蒙古に滅ぼされてしまうんですよね。郭襄のその後が気がかりだ…。
連城訣、惰性で見ているんですが、金庸原作にしてはやけにサクサク話が進むなーと思ってたら、ダイジェスト版なんですね。横道それたりしないので、ストレス無くて良いかもしれません。
それと主役がロビン声。
「オレは無実だー!!」とか言うものだから「東京で大ピンチ」とカブります。
投稿者 Yoshi : 2007年06月10日 02:59
射鵰英雄伝、神鵰侠侶のあとに倚天屠龍記というのがあって、神鵰~の後の話が倚天~らしいです。……といっても結構時代が離れているみたいですけど。
あらすじをざっと見てみたんですが、金庸は前作で気に入ったキャラをおとしめる趣味でもあるのか、という感じでした(笑)。一応郭襄がどうなったのかは分かるみたいです。
連城訣、テンポがいいのは良いかもしれませんね。確か7話構成でしたっけ。あと脳内でロビンに変換して頑張れるかも(笑)。
連城訣のあとは2週くらい特番が入って、今度は金庸ではなくて古龍の、しかも邦訳されていない話をやるらしいです。
投稿者 だいすけ : 2007年06月10日 10:10