Idle Lab. Blog Sec.

このゲームでは、登場人物は６つのカテゴリに分けられてます。学校で出会うのは、いわゆるオタクの「ナード」、いじめっ子の「ブリー」、体育会系の「ジョックス」、金持ちのボンボン「プレッピー」、不良の「グリーサー」で、のちに町に出たときに出会う「タウニー（工場労働者？）」の６つが勢力として存在してます。主人公は彼らとタスク（ミッションのような物）を通じて出会い、関係が悪化したり好転したりします。まあ、この辺はストーリーに沿って変化していくので、ほぼ一本道なんですが。
具体的にどんな感じかというと、ストーリー序盤では、主にブリーにいじめられてるナードのタスクをこなすことになるので、ナードのリスペクトが上昇して、ブリーのリスペクトが下降していきます。そうすると、学校を歩いていても、ナードには挨拶され、ブリーが襲って来るという感じになります。
これがファクションのシステム。

他には、主人公が学生なので校則の縛りがあります。ゲーム中はリアルタイムに時間が経過していき（実際の時間よりはずっと早い）、授業時間になっても教室の外にいると「サボり」状態になって、見回りの監督生や、学校の外にいると警官が警戒モードになります。見つかると追いかけられ、見つかると校長室の前まで連れて行かれ、武器などが没収されてしまいます。他にも、門限破り、不法侵入、ケンカ（素手と、道具を使ったケンカ、大人への暴力など罪の度合いが変わる）、破壊行為など、GTAに比べるとずっと細かい規則があります。警戒モードは一定時間で下降するので、ロッカーやゴミ箱に隠れてやり過ごすなどのステルス行為が必要になります。

授業はミニゲーム形式で、英語、科学、美術、体育、写真、機械の６教科ごとにやることが違います。英語ならアルファベットを組み替えて単語を作ったり、科学だと音ゲー風にタイミング良くボタンを押したりなど。ミニゲームをこなすと、対応した能力がアップします。英語は上級生などの脅しを受け流せたり、美術だと女の子を口説くのが楽になったりします（口説いてキスしてもらえると、体力が１．２～２倍にアップします）

２章になると、学校の外に出られ、買い物をしたり、自転車レースに出たり出来るようになります。ちょっとヤバめな見世物小屋のある遊園地もなかなかいい感じです。
そんな感じでGTAと同じように、学校や町の各地に発生するタスクをこなしていくというのが主な流れ。
序盤にナードを助けると言っても、いわゆるワルのレッテルを貼られてるジミーくんなので、しっかりお金を要求したりするんですが、そんな調子で学校での地位をのし上げていく中で、仲間との出会いや裏切りなどが繰り広げられていくわけです。１章につき季節がひとつ進むので、ハロウィンやクリスマスなどの季節イベントがあるのもいいですね。

で、一通りストーリーを最後までやった感想としては、非常に面白かったものの、たとえば校則の縛りがあるので、いろんな服が買えてもあまり着替えられなかったり（制服があるので）、門限がすぐ来てしまうのであまりウロウロ出来ないなどの不満もあります。
面白いと思ったファクションも、結局は決められた上下しかしないので、あまり生かされてる感じはしなかったかな。どうタスクを受けるかでダイナミックに動いても面白かったんじゃないかと思いますが、その辺はストーリーとも密接に絡んでくるので仕方ないと言えば仕方ないですが……。

内容が「いじめ」を扱ってること、フリークスのいる見世物小屋のヤバさなどで、日本語化されそうにもないのも残念。なんとなく言ってることはわかりますが、言葉のあやとかは全然ですし。（2008/05/01追記：ゼニマックスより日本語版発売とのニュースが発表されました！）
学校という限定された空間なので、シリーズ化も難しいのかな。出来たら面白いと思いますが。

（2008/06/30追記：「Bully 見せ物小屋」で検索して来る人があまりに多いので、スクリーンショットを掲載しました。一応言っておきますが、これを掲載することによってなにがしかの差別を助長する意図はありません。あとそれなりにショッキングな画像なので、見る方は自己責任で）
その１、２、３、４、５
日本語版だとどうなるんでしょうね。