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2006年08月11日
ゴッドファーザーthe GAME日本語版(Win) おおむねクリア後レビュー
今更説明の必要もない有名映画、「ゴッドファーザー」のゲーム化。
えーと、ひと言で言ってしまえばゴッドファーザーGTAです。基本的なシステムはほぼ一緒。箱庭的に作られたニューヨークの中を、一人のギャングとなって駆け回り、ファミリーからのミッションを遂行していくというスタイル。メインミッションの他に、町中に散らばる店舗を強請ってみかじめ料を徴収するというものや、対抗勢力ファミリーが所有する倉庫や邸宅などを奪うというフリーミッション的なものがあります。
実は、「説明の必要もない」とか書いておきながら、ゴッドファーザー映画版未見なので、ストーリーに関しては映画と比べてどうなのかは言えないのですが、主人公は映画に登場しないギャングで、映画の各シーンをそばで体感するというスタンスみたいです。
GTAと違っている点としては、車の運転にはそれほど重点が置かれていないので、挙動などはおおざっぱ(絶対に横転しないなど)で、車種も5、6種類しか登場しません。これは時代的なせいもあるでしょうが、ちょっと残念。
他にはミッションなどをこなすと入る経験値によってキャラが成長する点。格闘、銃撃、体力、スピード、知力の5項目にレベルごとにポイントを割り振っていき、対応したパラメータがアップします。単純にパンチ力やライフが上がるものから、リロードの高速化、車を盗んでも警察に目を付けられないなどサブ的なオトク能力までいろいろです。
レベルは比較的さくさく上がるので、アクセント付けにはいいんじゃないでしょうか。
上述のみかじめ料徴収は、店主を脅す要素などは最初はまあ面白いものの、ニューヨーク中に無数にある店をまわるのは正直作業以上のものではなくなってしまいます。どんなにファミリー内で出世しても(ぶっちゃけボスになっても)一人で店を強請っていくのはかなり哀愁を感じます……。
かくいう私も、ストーリーミッションは一通りクリアしたものの、その後のしらみつぶしに店を強請っていくところでモチベーションが落ち気味中。能力が上がったからか、話しかけるだけでみかじめ料を払うようになったのが救いですが……。
戦闘のシステムはロックオンとフリーエイムの併用。ロックオンは体の中心に照準が合いますが、その状態を維持したままパッドでずらすことが可能。照準をずらしても、敵の動きに合わさったままずれるし、敵から大きく外れてはずれないので、パッドでの使い勝手はこの件に関しては良くできてると思います。
また、のぞき込み状態からのロックオン/飛び出しての射撃など、戦闘のシステムは全体的に良質だと感じました。ただ、カメラ操作がもっさりしているのと、ロックオンが微妙に思ったようにいかないので、理不尽な死に方をしがちなのは少々残念。
銃撃戦に関しては良作と言えますが、格闘に関してはちょっとスマートとはいいがたい印象。とれる行動が多いのはいいんですが、数が多すぎて(つかみから頭突き、左右フック、首絞め、強左右攻撃、引きずり、投げ、引き起こしなどがとれる)パッドだとキーバインドが間に合わないし、そもそも使いこなす必要性をあまり感じませんでした。パッドにも頭突きと首締めだけで充分事足りましたし。
総合的に見れば、若干銃撃周りのシステムで勝る点はあるものの、劣化GTAと言わざるを得ないかと。ゴッドファーザーの世界設定や雰囲気に魅力を感じる人なら。
投稿者 だいすけ : 2006年08月11日 00:31 ゲーム /ゲームレビュー /PC
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