Idle Lab. Blog Sec.

特殊部隊といっても、ゲームなので操作出来るキャラクターは一人（ステージによってキャラが変わったり、随伴/護衛対象のキャラがいたりしますが）。基本は少数精鋭の独立チームといった感じです。

進行はステージ制。全部で７つのエピソードがあり、各エピソードは２～５のパートに別れています。セーブはこのパートごとに行えます。パートは携帯機に合わせて短めで、空いた時間に少しづつ進められるように配慮されています。

操作系はアナログパッドで移動、○×△□で方向/照準調整、Rボタンで射撃というのがメインの操作。このボタンで方向というのがちょっと癖があって、最初はどうかなと思いましたが、ステージを進めるうちに自然にできるようになりました。他にも壁に向かってさらにパッドを入力すると張り付いたり、そこから乗り出しての射撃ができたり（このシステムの出来がよくて楽しい）、多彩なアクションが実現出来ます。
武器の変更は方向キー右で、様々な視界で見られる特殊ゴーグルは左、リロード/状況ごとのアクション（扉を開ける、スイッチを入れる）は上、しゃがみ/スニーク移動が下という風に方向キーに割り振られています。

これらの操作系と、野外や室内など変化に富んだステージ構成、温度、電磁波、暗視ゴーグルとライトなど、視界による攻略で遊びの幅が広く、飽きさせない作りで非常に楽しくプレイ出来ました。ストーリーも王道ながら、ちょっとほろ苦い物語が楽しめましたし。

ただ、不満点もあって、結局のところ皆殺しにしないと先に進めないところがその筆頭。遠距離から狙撃したり、環境物（爆発物やスイッチなど）を利用したり、背後からナイフを使ったりと、バリエーションに富んだ攻略法があるこのゲームですが、どれも「どう殺すか」という違いでしかなく、気づかれないように潜入してそのまま脱出など、スパイものっぽい進め方はできない作りになっています。
あとは、ステージごとの難易度にばらつきがあるところ。難易度ノーマルで進めましたが、場所によっては何度もリトライしなければ全然進めないところもあれば、その後はあっさり進めてしまったりと、ムラがある印象。この辺りは攻略の仕方は得手不得手で変わってくるかもしれませんが。

その点を差し引いても、PSPのTPSアクションゲームの中ではかなりよくできている作品ではないかと思います。英語に抵抗がない人なら是非オススメ。移植されれば一番いいんですけどね。

IGNのプレイ動画。たぶん最初に宣伝ムービーが流れますが、その後４つくらい紹介映像が見られます。