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2006年06月26日
スペイン旅行記:第5日(6/7)・ロンダ~グラナダ~モハカール
9日間の旅行のちょうど中間の日。
今回のスペイン旅行の目玉とも言える、グラナダのアルハンブラ宮殿見学がメインイベント。
前日スーパーで買っておいたパンやジュースで朝食を済ませ、9時にホテルを出発。
ロンダからの道は心配していたほど狭くもつづら折りでもなく、11時過ぎにはグラナダに到着……したのですが。
このグラナダが大問題で、今まで訪れた町以上に道は狭く入り組んでいて、一方通行の道だらけ。ひとつ折れる道を間違えるととんでもないところに連れて行かれてしまう上に、引き返すこともできずグルグルと路地をまわるハメになってしまい、予想外に時間をロスしてしまいました。
あっちこっち行ったり来たりしたあげく、なんとかアルハンブラ宮殿に到着。
ここの見学は予約制をとっていて、日本で予約した時間は午後2時半。とにかく一旦予約票をチケットに換えて、再び市内へ降りて、時間まで見学&食事。
まずはグラナダのカテドラル。
例によってレコンキスタ後にモスク跡に建てられたとのこと。建物自体は新造したのかな?
内部は改装中で足場が組まれてましたが、その階層を見てもらえばわかるとおり、天井の高さはかなりのものがあります。
黄金の礼拝堂も細やかな装飾が施され、偉容を見せつけるかのようです。
見学後は食事。
ちょっと豪華なバール。
内部の様子。バールではゴミなどを床に落として良いらしく、床が汚れているほど繁盛している証拠だそうで。慣れない習慣ですが。
食べたのはこんなプレート。スペインっぽくはないですが。
食事のあとはイスラム時代市場だったというアルカイセリアへ。カテドラルの裏手。今では土産物屋街になってます。
この地方特産の象眼細工の木の箱や、あとは観光客目当てにフラメンコ衣装とかTシャツとか。
売っている内容より、この界隈の雰囲気がいい感じでブラブラ散策して、良い頃合いになったので再びアルハンブラへ。
ここはレコンキスタの際にも破壊を免れたようで、イスラム建築そのままと言った建築が残されてます。
まずは見学予約が必要なナスル朝宮殿へ。こんな感じで一定時間に入れる人数を制限してました。
入ってすぐの部分。木陰が涼しさを演出。
内部を進み、アラヤネスの中庭に到達。中庭に水が張られ、左右対称の建物を、さらに上下対象に映し出してます。イスラム建築ではシンメトリを基調とするそうで。
さらに進んでライオンの中庭。中央に見えるのがライオンの支える噴水。
噴水のアップ。現在メンテナンス中ということですが、稼働すると中央の噴水から出た水がライオンの口を通って下に流れるそうです。
植え込みと噴水のある中庭。砂漠のようなこの気候にあって、水や緑はあこがれの対象でした。
ナスル宮を出て、軍事施設であるアルカサバへ。
これは兵舎跡。まるで迷路ですが、塀の高さは腰ほど。藁かなんかで壁や天井を葺いてたんでしょうか。
城壁から市街地を望む。アルハンブラ自体が丘の上に立っている上、城壁の高さもかなりのもので、景色はすこぶる上々でした。
アルカサバの次は離宮であるヘネラリフェ。避暑に使うというだけあって、これまで以上に水と緑がふんだんに使われています。
回廊に囲まれた噴水のある中庭。当然の事ながら、これらの噴水はポンプなどを使用せず、水自体の位置エネルギーを利用して吹き出しています(なので圧が一定ではない)。
水の階段。手すり部分を、シエラネバダ山脈から何キロも導いてきた水が流れ落ちています。当時の技術の粋を結集。戯れで撮った動画はこちら。
至る所に池と噴水が。
この日は相当暑く、空気も乾燥していてつらかったのですが、この離宮を訪れている間はひとときそれを忘れさせてくれました。
2時間ほどの見学の後、この日の宿のあるモハカールへ。グラナダからシエラネバダ山脈の北側を沿うように270キロ。2時間半ほど走るとモハカールへ到着。
モハカールに近づくにつれ、グラナダの砂漠のような気候から次第に湿度が増していき、空にも雲が目立つようになってきました。地中海もすぐそこのようです。
午後8時、モハカールでの宿泊先、「Parador Mojacar」に到着。道路を挟んで目の前が海の、リゾートホテルと言ったたたずまい。
部屋から地中海が見渡せます。
チェックインを済ませて荷物を置いたあと、夕食を兼ねてあたりを散策。
初めて見る地中海。まあ海です(笑)。
夕食は近くのレストラン兼バーにて。
ビフテキを注文。なかなかでしたが、オープンテラスのためか蚊に悩まされました。でも蚊が出るようになったのはここが初めてかも。乾燥地帯はハエはいたけど蚊はいなかったように思います。
かくしてこの日も終了。炎天下のアルハンブラ見学で消耗していたか、ぐっすり眠れました……。
翌日はオレンジで有名なバレンシア地方に向かいます。
6日目へ
投稿者 だいすけ : 2006年06月26日 21:56 日記 /旅行記
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コメント
レポート、お疲れ様です!
アンダルシアのひまわり畑も感動しましたが、今回も写真が素晴らしいですね。特にアルハンブラの給水技術には驚きました。
学がないもので何百年前の遺構なのか判りませんが、位置エネルギーを利用した噴水や、階段の手すりの水路などが今でも機能しているというのがすごい・・昔の人は偉大ですね。
動画も見せていただきました。きれいだな・・と思いつつ流しそうめんを想像してしまったおバカがここに(笑
ホテルの部屋からの景色があまりにきれいで、こっそりいただいてPCの壁紙にしてしまいました。
ああ、ますますスペイン行きたくなってきちゃった・・
次回のレポートも楽しみにしています!
投稿者 くん坊 : 2006年06月27日 03:37
ありがとうございます。
アルハンブラは規模も仕組みもすごかったです。
あの手すりで流しそうめんを連想するのは日本人なら当然かと(笑)。私の家族も、他の観光客も似たようなことを言ってましたし。
ホテルからの景色、アレだと小さいでしょうから、大きいサイズを用意しました。
http://www.dice-k00.com/mt/images/spa05wl.jpg
でどうぞ~
投稿者 だいすけ : 2006年06月27日 23:11
大きいサイズの写真、ありがとうございました!
早速いただいて壁紙に・・何度見てもきれいな景色ですね。これからの季節にぴったりかも。
>流しそうめん
良かった、私だけじゃなかった(笑
これから六日目読ませていただきます。楽しみ♪
投稿者 くん坊 : 2006年06月28日 03:07
は~い、あと数日ですが、良かったらおつきあいくださいませ。
投稿者 だいすけ : 2006年06月28日 18:08