« スペイン旅行記:第3日(6/5)・マドリッド~トレド~コンスエグラ~コルドバ | メイン | スペイン旅行記:第5日(6/7)・ロンダ~グラナダ~モハカール »

2006年06月23日

スペイン旅行記:第4日(6/6)・コルドバ~セビリア~へレスデラフロンテーラ~ロンダ

スペイン旅行も3日を終え、少しづつではあるものの雰囲気に慣れてきた頃。ドライバーの父も左ハンドル右側通行に適応し、ウインカーの代わりにワイパーを作動させる割合がだいぶ減ってきたところ。
今回から写真もちょっと大きめでお送りします。

コルドバの夜も明け、朝8時に宿を出発。前日より短い予定とはいえ、3カ所合計300キロ以上をまわるのでゆっくりもしていられない。

市内から高速道路へ出て30分ほど行くと、アンダルシア地方に入ってからちらほら見かけていたひまわり畑に遭遇。規模も大きく、サービスエリアにも近いので、早めの一休みも兼ねて停車。

一面のひまわり畑。壮観。
V570の3連写合成パノラマ機能を使ったワイド写真はこちら

一息ついてさらに進むこと2時間、第一の目的地であるスペイン第4の都市、セビリアに到着。
ここでの目当ては例によってカテドラルとアルカサル。カテドラルはまだ拝観時間になっていなかったので、先にアルカサルを見学。

珍しく入館に行列が。団体旅行客もいたりして、観光観光した雰囲気です。
このアルカサルは砦というよりは宮殿と言った趣で、翌日訪れる予定のアルハンブラ宮殿を模した建築が特徴とのこと。

中庭は美しい花々や植物で飾られています。

なるほど、内部はイスラム建築と水をふんだんに使った作りで、あとから思い返すとアルハンブラ宮殿とごっちゃになるくらい雰囲気が似せてありました。さしずめプチアルハンブラとでもいうべきか。

アルカサルを出て次はカテドラル(リンク先の十字に見える建物がカテドラル)

例によって元はモスクだったと言うことですが、こちらは結構改装したからか、あまりイスラム風の意匠は残っていない感じです。ここの特徴はモスクのミナレット(尖塔)を改造した鐘楼、ヒラルダの塔。内部を昇って見学可能です。

この右端のが鐘楼。

内部はいつも通りすごい天井が高くて、荘厳な雰囲気を漂わせています。
一通り見学した後、ウリである鐘楼アタック。
……これが結構きつかった。四角い内部をまわるように階段が設置されていますが、一辺が10m程度の階段が、数えたら33辺ありました。高さは97.5m。展望台は70m地点。1辺2m強という感じですかね。

途中の窓から。窓の形がイスラム風?

展望台。立派な鐘が無数に設置されてます。ここでちょうど午後2時。直上で響き渡る青銅の鐘の音はなかなかの迫力でありました。

地上70mの眺め。広場を挟んで向こう側がアルカサル。

カテドラルの次は旧タバコ工場、現セビリア大学法学部。「カルメン」の舞台になったところ、だそうで。内部は大学なので見られませんでしたが、構内を通って建物を見学。

その後付近のマックで昼食。海外行ってまでマックなんて、と思われるかもしれませんが、それはそれでそのお国柄で違ったりして面白いのです。独自のメニューとかあったりして。
……でもスペインは結構普通でした。量も日本と同じくらい。ちょっとがっかり。


セビリアを出て次の目的地はへレスデラフロンテーラ。長い名前ですが、"Jerez de la Frontera"、国境沿いのへレスという意味か。さてこのへレスという名前、日本では別の呼び名で知られていて、ここにきた目的もこのへレス。
何かと言えばこれは「シェリー」のこと。お酒の種類ですな。シェリーの産地と言えばここのことで、なんでも航海に耐えるようにアルコールを強化したワインのことをシェリーと呼ぶそうで。
ちなみにドライバーの父と私は全くの下戸。ここの見学は母の一存という訳ですが、まあ。

「ティオ・ぺぺ」の銘柄で知られるゴンサレス・ビアス前の銅像。ぺぺおじさんです。

工場外観。
ここは内部見学コースもあり、最後には試飲もできるそうで。良かったね、お母ちゃん。

所内はこんなミニ機関車(の形の連結バス)で見て回れます。

木漏れ日の美しい貯蔵庫付近。

昔の醸造所。ワインを蒸留したものがブランデーになります。下戸なのに詳しくなってどうするんだ(笑)。

王家のリザーブバレル。本来はこうやって積んである樽は上ほど若く、下の樽が半分ほど減ったら上から足す独特の方法をとっているとのこと。なのでシェリーには年代記載がないんだって。
最後に試飲コーナーに通され、こちらのシェリーがふるまわれました。


すっかり良い気分になったところで(母が)、最後の目的地、ロンダに向けて出発。
地図によれば道中シエラ・デ・グラサレマ自然公園を経由して眺望も楽しめるとのこと。
……そしてこれが罠でした。考えてみればシエラとは山脈の意味。そして通る道は2級国道。高速道路ではない通常の道路の等級としては2番目、市道、県道よりはマシというくらいで、進むに連れ上り勾配はきつくなり、十重二十重に折れ曲がりはじめたばかりか、センターラインもなくなって1.5車線程度の道幅に。いくら慣れてきたとはいえ、海外でのいろは坂攻略は並大抵のものではありません。土地の人は平気でびゅんびゅん飛ばしてきて、前からは突っ込んでくるわ、後ろからは煽ってくるわで気の休まるヒマもありませんでした。大型トラックとかバスも通るし。
消耗しならがらようやく最高地点ボジャール峠に到着。ちょっとしたスペースがあったので一休み。

ちなみにガードレールなんてものはなし。この点々と置いてあるブロックが道と崖下を隔ててます。
しばしの休憩の後、再び峠攻略を再開。下りだからと言って特に楽になる訳でもなく、神経を磨り減らすことさらに1時間、ようやく宿のあるロンダに到着。




この日の宿、「Husa Reina Victoria」。建物や設備は古いながらも、趣のある宿でした。鍵の壊れた部屋をよこそうとしたりと、フロントの応対はちょっとアレでしたが……。

チェックインを済ませ、荷物を置いたら市内散策。ここは崖っぷちに作られた町で、その眺望がウリ。世界遺産にも登録されてます。

闘牛場。すでに午後9時をまわっているので閉まってます。

新市街と旧市街は崖で隔てられ、ヌエボ橋のみが接点となってます。

橋の上より。下は目もくらむ高さ。

夕飯は旧市街へ抜けたレストランの、崖を臨むテラスにて。

スペインと言えばパエリアということで、パエリアを注文。2人前ですが、結構な食べでがありました。

同じくテラスより。日も落ちて、ライトアップされた橋が美しく映えます。

そうそう、ここロンダで気に入ったサイフがあったので新しく購入しました。なくなってしまった古いサイフも気に入っていたのですが、ないものは仕方ないし、旅先で実用品を買うというのも、それはそれで記念になるとは思います。今度こそ大事にしないと。


そんなこんなで第4日目も終了。
折り返し地点である5日目は旅のメインイベント、グラナダのアルハンブラ宮殿を見学した後、地中海沿いのモハカールへ向かいます。
5日目へ

投稿者 だいすけ : 2006年06月23日 21:27 日記 /旅行記

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.dice-k00.com/mt/mt-tb.cgi/1138

コメント

ひまわり畑すごい綺麗!映画でも撮りたくなりますな。
いいなぁ海外旅行いいなぁ。あらためてうらやましい。
しかし午後9時でも昼間のようですね。

投稿者 土地神 : 2006年06月24日 02:10

全然観光農園じゃないんですけどね>ひまわり畑
金網の手前はゴミだらけで汚かったですが、見ないふりをしました(笑)。
午後9時は夕方手前って感じで明るいんですが、その後1時間ちょいで一番下の写真みたいに。つるべ落としですね~

投稿者 だいすけ : 2006年06月24日 19:12

コメントしてください




保存しますか?