Idle Lab. Blog Sec.

財布を無くした/盗られたダメージでくよくよして眠れないかと思いきや、疲れていたのですっかり熟睡。ネットでの励ましもあって、気持ちの切り替えもそれなりに完了。
３日目は全行程中もっとも長距離の移動ということで、またもや早めの７時半起床、８時出発。
前日近所の雑貨屋で買っておいたパンで朝食です。

ちょっとわびしい感じもしますが、これはこれで楽しい食事。

ホテルをチェックアウトしてさっそく出発。第１の目的地、トレドまでは約７０キロ。
いくら複雑とはいえ、マドリッドの地理にも慣れてきたおかげでスムーズに市街を脱出し、一路トレドへ。
道中何事もなく、１０時頃トレドに到着。町の入り口近くの駐車場に停め、まずは太陽の門を見物。

町の内と外を隔てていた立派な門です。
そこから旧市街へは最近設置されたっぽいエスカレーターを乗り継いで昇っていきます。

迷路のような市内の隘路を辿っていくと、やがて屋根の隙間から尖塔が見えてきます。これがトレドのカテドラル。

道の上の空間には、日よけのためか布が架けられてました。他の国ではあまり見かけないような感じです。イスラム文化が色濃いからかな？

カテドラルに到着。当然ながら立派な建物ですが、内部は撮影禁止ということで、念写した１枚のみアップしておきます。

やっぱりむやみに立派というか、見ようによってはくどい彫刻。

カテドラル見学が終わったら、近場の土産物屋でマサパンを購入。特産のお菓子で、アーモンドと砂糖を練って作ったお菓子、だそうで（ググってみる）。見た目はスーパーで売ってる一口和菓子みたいな感じですが。パンといいつつパンっぽくはないです。しゃりしゃりして甘い感じ。

街中を散策していると、ポストを発見。

スペインのポストは黄色いのがデフォ。赤いのもありますが、速達用だそうで。ちなみにポストのあるところの店は甲冑・武器屋さん。もちろん軽合金の模造品ですが、見た目はなかなか本格的。そういえばマニア御用達の鎌倉模造刀剣ショップ「山海堂」も、洋剣はスペインから輸入してると言ってたような。トレドもそうですが、他のところでも土産物屋ではたいていこの手の重厚な模造刀を売ってました。

他にも見どころは沢山ありますが、時間の都合でトレドは終了。
最後に旧市街から見下ろした新市街をパチリ。

次の目的地は６０キロ離れたコンスエグラ。
この名前でピンと来る人は少ないと思いますが、ラ・マンチャ地方にある、と言えばわかる人もいるのではないでしょうか。ドン・キホーテの舞台になったそこは、彼が巨人と勘違いした風車が立ち並ぶ風吹きすさぶ地。

コンスエグラの市街を抜け、丘に近づくと見えてきました。青い空に真っ白な風車がいいコントラストです。

対空ミサイルを発射する防御風車、ではなくて飛行機雲。スペイン中央部は湿度が低いからなのか、はたまた上空を通過する飛行機が多いのかわかりませんが、とにかく飛行機雲が多く見られました。常時２、３本が出ているのは当たり前で、４、５本がクロスしながら空に描かれている様はなかなか壮観でした。閑話休題。
風車のひとつは土産物屋になっていて、酔っぱらった店主が我々を見るなり、片言の日本語で売り込みをはじめたり。こんな辺境の地にも日本人は来るんですなあ。風車の他には何もないところですが。

風車見物を終えたあとは最後の目的地、コルドバへ。コンスエグラから２５０キロ離れているということで、かなり気合いを入れての道中。

途中のサービスエリアで食べた昼食。１０ユーロちょい（約1500円）でそれなりのコースメニューが出てきて満腹。
さらにひた走り、４時間半後の午後６時にコルドバに到着。

コルドバでは、イスラムによる征服の際の文化が色濃く残るメスキータとユダヤ人街見学が目的。

メスキータ外壁。度重なる改修でいまはヨーロッパ風。

中庭はこんな感じ。内部には水が引かれ、オレンジなどの果樹が植えられてました。砂漠に近い気候なので、オアシスのように感じられます。

メスキータ内部。モスクとして建てられ、レコンキスタ（再征服）の際にカテドラルとして改装されたという複雑な歴史を持っています。ここはモスク調ですが、

こちらはカテドラル調。ちぐはぐな感じもしますが、見てておもしろい建物でした。

メスキータを出て周りのユダヤ人街も散策。白塗りの細い路地が入り組んだ市街で、ゼラニウムの赤い色がアクセントになった可愛らしい町並みでした。

パテオと呼ばれるタイルと植物で飾られた中庭も門から垣間見え、風情のある風景になってました。

ユダヤ人街の見学も終え、そこから歩いて５分ほどのホテル、Tryp Cordova（トリップコルドバ）がその日の宿。午後８時チェックイン。さすがに疲れた～。

この日で４５５キロの行程。今旅行最長です。

翌日はセビリア、へレスデラフロンテーラを経由してロンダまで。直線ではこの日より短い距離ですが、そこに罠が……。
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