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2006年04月25日

多情剣客 無情剣 レビュー

百発百中、一撃必殺の飛刀術の使い手、「小李飛刀」の二つ名を持つ李尋歓と、荒野をさすらう青年、阿飛との友情と、彼らを取り巻く人物模様を描く武狭小説。
金庸と比べてストーリーが荒削りな面があるが、その分破天荒な面白さが魅力の古龍の作品。

とにかく主人公の李尋歓がカッコいい。最初から無敵モードですが、情にもろいという決定的な弱点を持っているので嫌味にはならずに済んでます。副主人公(?)の阿飛も、李尋歓とは違って野性味溢れる魅力で惹きつけられます。個人的には阿飛寄りで読んでたかなあ。Dandan氏オススメの郭崇陽は……自分には登場時間が短くてちょっと惚れるには厳しかったです。もう少し活躍してくれればなあ。
中国と日本の感覚の違いか、それとも私個人の感覚か、終盤の李尋歓が呂鳳先にした頼み事と、最後の阿飛の林仙児に対する態度はああじゃなかった方が好みだったな。まあ、些細といっちゃ些細なことですけど。

投稿者 だいすけ : 2006年04月25日 21:55 本レビュー

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