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2006年03月14日

バタフライ・エフェクト レビュー

SF……と言うのかな。これは。
過去を変える力に気づいた主人公が、トラウマや不幸な出来事を修正するために、過去に飛んで修正しようとする話。
タイトルの通り、何かを変えることによってそれが別の出来事に波及していって、思いも寄らない結果に結びつくのがキモ。

全体的にトーンは重苦しい。そもそも変えようとしている過去がかなりのトラウマものばかりだし、そもそも過去に飛ぶフックが自分の記憶の空白部分(そこに何か重要なことが起きているらしい)。さらに、改変した未来はたいてい皮肉な結末になってしまうので、観ていて心があまり安らがない感じ。
それでも観てしまうのは、巧みな脚本と、続きを気にさせる演出のおかげですね。

いくつか気になった、と言うか気に入らなかった点はあるものの、サスペンスとしても、SFとしてもなかなかおもしろかったと思います。
DVDに付いていたアナザーエンディングは明らかに蛇足ですけど(笑)。

***以下ややネタバレ***

最終的に選んだ結末がちょっとヌルい感じだったのが残念。もうちょっと痛みを伴う選択になるかと思っていたので。ドニー・ダーコみたいな。
……と思ったら、アメリカではディレクターズカットなるものがあったそうな。それによると、最終的には主人公は生まれなかったことになるそうで、そっちの方が好みかな。まあ、それだけじゃわからないけどね。そこに至る経緯とかが良ければ。

投稿者 だいすけ : 2006年03月14日 22:44 映画・ビデオレビュー

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