オーストリア旅行記(2003年の再掲)その2

旅も無事1日目を終え、第2日目に突入。
この日はまず電車でザルツブルグへ向かい、そこでレンタカーを借りてオーストリア最高峰のグロースグロックナーへ、さらにツェルアムゼーへというチロルルート。


7月12日(土)・第2日目
ドリントホテルの朝食は、ビュッフェ(バイキング)形式。
とはいえ、パンやコールドミート、ソーセージや卵、サラダやオートミール、シリアルや果物など、種類も豊富で、なかなかおいしかったです。
部屋は残念だったけど、食事で満足。
列車に乗るためにウィーン西駅へ。

ここからザルツブルグまで特急で約3時間。この区間だけがこの旅唯一の電車での移動。

オーストリアでは全般的に、電車、バス、地下鉄問わず改札がなくて、たまに来る検札以外にチェックしていない様子。日本よりずっとルーズですね。で、途中検札が来た訳ですが……。

車掌「切符を拝見」
私「はい」
車掌「……? これではダメです(意訳)」
私「???」

一応切符には「ウィーン→ザルツブルグ」3人分という記載はされている。時間も席も合ってるのだけど……。

拙い英語でなんとかやりとりしたところ、見せた切符は単なる指定席券で、これとは別に乗車券が必要だ、ということらしい。うわ、マズ!

聞いてみたところ、駅で買うより割高になるものの、車内でも買えるとのことでした(多分)。
まあ、確かに最初買った時、なんか安いなあとは思ったんだよな……。


3時間後、ザルツブルグ駅に到着。
ここのレンタカー店にあらかじめ予約を入れてあって、ここから車で行動することになります。
ふう、やっと重いスーツケースを持って歩くのともおさらばです。

で、ドイツ語圏らしくベンツで出発。Aクラスですが(笑)。

オーストリアは左ハンドルの右側通行。
運転は国際免許を持っている父がするのだけど、そうそう海外に行っている訳ではないので、さすがにはじめはいっぱいいっぱい。母と二人で道をサポートしながら、グロースグロックナーへ向けて出発。
ザルツブルグからアウトバーンに乗り、グロースグロックナーへ。

途中、ドライブインで一休み。

さすがチロル地方、ドライブインもチロル風です。

グロースグロックナー山岳道路に入って、さらにつづら折りの道を行きます。

これは途中の休憩所。

40分後、ひとつ手前の山の頂上。
ここでいったん休憩して、もう一息でグロースグロックナー、と思ったら、ここでもトラブルが。

さて、出発と車のキーをひねるも、エンジンはかからず。
いくらひねっても、セルモーターがむなしく回るばかりで、ちっともエンジンが回らず、焦る一行。
ガソリンもまだあるはずだし、思い当たるフシもなし。

このまま動かなかったら修理を呼ぶしかない。でも、英語でうまく事態を説明できるだろうか。というかそもそも、どこにかければ? と3人で途方に暮れかかる。

結局1時間後、エンジンは復活。
原因はわからずじまいだったのだけど、薄い空気と坂道でオーバーヒートを起こしたのかも……。

で、やっとグロースグロックナーに到着。標高2000m。

柵の向こうの谷で光っているのは川ではなく氷河。

トラブルのせいで氷河に降りるロープウェイは既に終了してました。残念だけど、まあ仕方ないか。

山肌にマーモット発見。
愛らしい姿で動き回ってました。
こっち向け~!

で、このあと軽く食事をしてここをあとにしようとしたら、またしてもエンジンがかからず。
ヒヤヒヤしながらまた小一時間待って、祈る気持ちでキーをひねると、なんとか始動。恐い恐い。

この後はわき目も振らずに目的地に向かいました。
夕刻になってツェルアムゼーに到着。

驚いたことに、宿は現地で探す予定。なかなかの度胸です。
現地に着いて、ドキドキしながら宿を探すと、意外とあっさり見つかりました。

ここが二つ目の宿。
外は近代的ですが、内装はチロル風の木彫りで、雰囲気がなかなか良かったです。フロントのお姉さんは愛想良くて親切だったし。部屋も広くて満足。


食事を求めて町に出ました。

ツェルアムゼーは名前の通り湖畔の町で、(「アムゼー」で「水のほとり」の意)湖の方にも行きたかったのだけど、その日はお祭りかなんかで入れませんでした。

なので繁華街の方へ。

噴水広場。
人々が集まり、語らってました。
古い町にはたいていこんな感じで広場があって、交流の場となってます。
雰囲気もあっていいですなあ。

何故かロシアの弾き語りがいて、マトリョーシカとか売ってました。
この日はピザ屋のオープンテラスで夕食。
お祭りのせいかどこも混んでいて、料理が来るのにえらいかかったり、食べているうちに雨が降ってきたりと、多少トラブルはあったけど、まあ車のトラブルに比べればなんと言うこともなし。

3日目はエーアヴェルトでロープウェイに乗り、ドイツに出てノイシュバンシュタイン城を見学する予定。