2017MotY

今年見た映画は45本。リストにしても多すぎて見づらいのでどう書こうか迷ってましたが、まず先に今年良かった映画を感想と一緒に書いて、その後MotYという流れにしようと思います。
その後それ以外のタイトルと、あればコメントを。
重度のネタバレは配慮した書き方にしますが、軽度の物はそのまま書くのでお気を付けを。

 

●スターウォーズ:ローグワン
2017年元旦に見た映画。エピソード1~3と7が個人的にアレだったので期待してませんでしたが、予想外に面白かった。
それまでのシリーズでイマイチ迫力がなかった銃撃戦をいい感じに見せてくれたのが好印象。
エピソード4につながる要素も良かった。

●ドクター・ストレンジ
マーベル物でも個人的になじみのないキャラで、しかも魔法? とか思ったらこれも面白かった。
トレーラーにもあった都市折り畳みや、時間の流れを利用した戦闘がジョジョのスタンドバトルっぽくて、ビジュアル的に見ごたえあった。
勝てるわけないようなボスとの対決方法がグッド。

●ラ・ラ・ランド
ほとんどミュージカルは見ないのであまり他と比べられないですが楽しめた。
明るい色彩、楽しい音楽だけでなく、夢を追う先に、何を選択するのかというストーリーも良かった。
その選択の後に、「あったかもしれない未来」を、ほんのひと時の魔法めいて見せてくれるビターなエンドが沁みた……

●キングコング 髑髏島の巨神
こちらは細かいことは考えずのモンスター映画として楽しかった。
モンスターユニバースとしてゴジラやキングギドラとかといっしょに出るみたいですが、特に特殊能力のないコングはどうするんだろう。
アベンジャーズにおけるキャップやホークアイ的なテクニカルな立ち位置になるのかしら。

●ズートピア
VODにて視聴。公開当時は吹替しか選択がなかったんだよなー。
ケモさをかわいさ、ファニーさだけでなく、うまく現実の人種問題にひっかけてポリスバディムービーに仕立てて、うまいこと作ったなと。一歩踏み込んで差別、逆差別まで描いてるのも好印象。

●スプリット
一般的にはシャマランがまたやらかしたという感想になると思いますが。
サイコパス役の多重人格演技とかもよかったと思いますが(逆にヒロイン側はイマイチ感があった)、
[wpex more=”続きはネタバレ” less=”閉じる”]最後の最期でなんとアンブレイカブルとつなげてくるというくだりで(一人で)大盛り上がり。アンブレイカブル結構好きなのよねー[/wpex]

●ローガン
アベンジャーズに対して常に一歩後を行っている印象のあったXMENシリーズでしたが、このローガンでやってくれました。
トレーラー詐欺が多い昨今において、その雰囲気のまま最後まで描いてくれて大満足。
ヒュー・ジャックマンはこれでウルヴァリン最終作ということですが、非常にいい感じに終われたと思います。

トレーラーにも使われてるテーマソングも良い。

●メッセージ
原作は未読ですが、コンタクト物のSFストーリーとしても面白かったし、それとは別にもう一つの大仕掛けがあって、そっちも良かった。

●ブレンダンとケルズの秘密
これまで英語版、字幕版と見ましたが、今回は吹き替え版を見てきました。アシュリンはもうちょっと囁くような声がいいかなと思ったけど、すぐに慣れて引き込まれました。

来年ブルーレイ発売ということで楽しみ。

●ソング・オブ・ザ・シー 海のうた
ブレンダンとケルズの秘密のトム・ムーア監督作品。日本ではこっちが先に劇場公開されたということで、一足先にブルーレイ版が出てます。
現代を舞台にしつつ、ケルトの神秘性、おとぎ話が巧みに織り交ざった物語が秀逸。

●ベイビー・ドライバー
エドガー・ライトがシリアスめに撮った犯罪映画。
オープニングの長尺オシャレカットが見どころ。
これでエドガーライトも普通のが撮れると証明してみせたと思いますが、でもやっぱりコメディが見たいんだよなー。

●スパイダーマン:ホームカミング
何度目だ、のリブート。さすがに分かっててオリジン周りはばっさり切ってますが、それでもやっぱりスタートはまどろっこしい。
でも、すっかりベテランぞろいになったアベンジャーズにおいて、成長の余地ある若いヒーローというのはいいですなー。

●猿の惑星:創世記
●猿の惑星:新世紀

リブート前のクラシックとティム・バートンのリメイクは未見。
創世記は最初の猿シーザーが独り立ちするまで、新世紀はウィルスで崩壊しつつある人類と猿部族との対決前夜という内容。
ひとつのテーマを作品ごとにジャンルを変えて切り口を変えて見せてくれたのが良かった。

●ジャスティスリーグ
ワンダーウーマンがアレだったので(後述)全く期待してなかったのだけど、意外と面白かった。
やはりアベンジャーズのジョス・ウェドンが監督と脚本に入ったのが大きかったか。
スパイダーマンと同じく、ヒーローとして未熟なフラッシュが入ったのも良かった。
ただまあ、スーパーマンが復活してしまうと、「もう全部あいつでいいんじゃないかな」状態になってしまうので、今後はスーパーマンをどう扱うかが問題になってくると思う。

●オリエント急行殺人事件
やたらスタイリッシュな予告とは違い、本格的な推理サスペンスに仕上がってました。

原作は未読ながらなんとなくネタは知ってたんですが、見てる最中はその辺吹っ飛んで展開に引き込まれてました。
面白ヒゲのおじさんが、後半カッコよく見えてくるのも、ケネスブラナー上手いなと。しかも監督まで。
これを100年前にやられちゃったら、もう推理小説とか書けないよなーと一緒に見に行った友人としみじみ語りました。

良かった映画はこんなところ。
この中でムービーオブザイヤーといえば、やはりローガンを推したい。

◆MotY
ローガン

◆ベストアニメーション
ソング・オブ・ザ・シー 海のうた

◆ベスト俺得
スプリット

選外作品は以下の通り。一言程度のコメント付きで。ワーストその他特別賞もおまけで。

・ドラゴン×マッハ!
SPLに絡めたり、社会派を狙ってるようなストーリーのせいでアクション少ないのが残念。強いボスに二人がかり、というカンフー映画のお約束が踏襲されたのは良かった。

・マグニフィセントセブン
割とよかったけど、七人の侍と比べるとさすがに描写の甘さがあるかなと。劇中のセリフ「so far so good(今のところはいい感じ)」は仲間内の流行語大賞に。

・アサシンクリード

・ゴースト・イン・ザ・シェル
ストーリー、ビジュアルともにアニメを追ってるばかりで超える気概が感じられない。同人臭がきつい。たけしもキツイ。

・パッセンジャー
SF良作。中盤のキツイ展開がキツイ……。

・ワイルドスピード8
いつもどおり。

・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
いつも通り。ギャグが滑り気味なのと、前作のいいところを台無しにしてるのが残念ポイント。

・キングアーサー
聖剣無双がいつの間にかなくなった。展開に突っ込みどころが多い。序盤は面白かった。

・ジョン・ウィック2
悪くはないけど、前作以上のものは見られなかった。

・シェフ 3つ星フードトラック始めました
ちょっと話が平坦っぽい印象はあるものの、良作。キューバサンドが食べたくなる。

・パワーレンジャー
映像だけに金をかけた特撮という印象。子供向けかと思えばどぎつい下ネタもありターゲットが良く分からん。

・トランスフォーマー・ロストエイジ
長い!!!!!
3時間超という長尺に見るまでに3年かかった。
作中唐突にコマーシャル的シーンが挟まるのがシュール。
ベストプロダクトプレイスメント賞

・ザ・マミー
可もなく不可もなく……。
ダークユニバースと銘打って古典モンスター物をシリーズ化しようとしたけど難航してるという話を聞き、まあ、そうなるなと。

・トップガン


ホントに続編どうなるんでしょうね……。

・ワンダーウーマン
「最強のアメコミヒロインは、天然系?」的なトレーラー見て憤死して、でもそれは配給が気を引くためのトレーラー詐欺なんでしょと見に行ったらホントに低IQ映画で2度死んだ。

あらゆるシーンで脚本が雑で突っ込みどころが満載なのに、ポリティカルコレクトネスの旗印に祭り上げられてしまい、まともな批評ができなくなってるのが不幸。
ベスト不可侵賞

・ダンケルク
戦争の描写は良かったと思うけど、時系列が前後してたり、特定の主人公がいなかったりして、日本人にはなじみの薄い題材だけに「そうですか……」以上の感想が出てこなかった。
イギリス人が見ればだいぶ感想も違ったんだろうねー

・プレステージ
割と面白かったけど、ちょっと伏線を丁寧にやりすぎたせいでネタが想像ついてしまった……。
あと登場人物が見分けつきづらい。

・裏切りのサーカス
以前途中でリタイアしたのをリベンジ。
今回は最後まで見られたけど、話は結局よくわからずじまいだった。どうも原作小説ありきらしい。
雰囲気は良かった。

・シャンハイ

・スクランブル
クリント・イーストウッドの息子スコット・イーストウッドが主演のクラシックカーアクション。
割といい感じの良作だし、スコット男前なので次の登場作品も楽しみ。

・ランドオブザデッド
ロメロ追悼その1。
知能を持ったゾンビというネタはイマイチしっくりこなかったけど、武装車両のインパクトがすごくてそっちで満足してしまった。

・猿の惑星:聖戦記
創世記、新世紀をVODで見てよかったので劇場で。
ただまあこっちは猿側があまり活躍しないのと、運任せの展開がいまいちだったかな。

・バリー・シール
トム・クルーズ主演の実話ネタ。70年代の雰囲気とか、トムのネジが外れたキャラ演技が好きなので満足。

・ブレードランナー2049
ウェルメイド感漂う続編。野心とかそういう物を感じなかった。
そもそもの設定がおかしく思えてならないので、全体のストーリーが破綻している気がする。

・マイティーソー:バトルロイヤル
コメディー分がすごく強くなってて、シリアスなんだかギャグなんだかよくわからない印象。
ガーディアンズオブギャラクシーとカラー合わせたのかな?
途中の闘技場惑星の話全カットしても成立する気がする。

・エクスペンダブルズ3
さすがにキャラ増やしすぎて訳が分からん。
代替わりしようとしてるのかなー

・ダイアリーオブザデッド
ロメロ追悼その2。
モキュメンタリー形式だけど、実質第1作のリメイクという感じ。
ソーシャルメディアに言及してたりして、その点は割と面白かった。

・ザ・コンサルタント



終盤のバトルの決着の付け方はどうかなーと思ったけど、伏線の張り方とばらし方は良かった。

・スターウォーズEp8
7がいまいちだったものの、ローグワンが良かったので一縷の希望を繋いでいたけど、無残に打ち砕かれた。
脚本が雑で、登場人物の誰にも好感、共感が持てないし、起こる出来事のほとんどが先につながらないのには唖然。
これまたポリコレ全開でアジアン面白顔女芸人をサブヒロインに持ってきて愛がどうこうと言葉でテーマを語らせるのもなんだかなーと。
言葉で説明されてフォースの奥義を数分で会得するレイや、舐めプ全開で敵を呼びつけてあっさり殺されるラスボス、単艦ワープ特攻で敵艦隊全滅(映像は美しいのが皮肉)など、見どころは多い
この内容で大手のレビューが絶賛、ブーイングしてるファンに「分かってない」と言い放つなど、別の意味の政治的なフォースが働いていると感じられてならない。
ベストディズニー暗黒面賞

そんな感じ。どうせ誰も読まないのに、結局全部についてコメントしてしまった……。
来年はアベンジャーズのインフィニティー・ウォーあたりが本命ですかね。