闇の中の対話

今日は沙風吟氏と表参道にてワークショップ形式の展覧会「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」へ。

これは全くの暗闇の中で日常をシミュレートするとでもいうべきもので、入るときに配られる杖とガイドの人の声、環境音などを手がかりに、自然環境、町中などを歩いていくというもの。

まあ、ベタな見かたをすれば、視覚障害者の疑似体験イベントというわけで、もちろんその体験も新鮮で、考えるべきところもあったのだけど、そのほかにも興味深い点が。

一つはそういう状況に置かれた時の行動。

このイベントでは約10人が一組となって暗闇の中を歩いていくのだけど、そうなったときの「運命共同体」的な感覚の共有みたいなものがあって、自然とお互いをサポートしようという気持ちになれたこと。

これはネットゲームででも感じられた感覚で、普段の生活では、お互いに助け合わなければならない状況というのが発生しづらいためにあまり意識することはないのだけど、こういうときにそういう感覚を持てるものなんだ、と思えたのが良かった。

もう一つは視覚障害の人の感覚の鋭さ。漫画とかでは「一つの感覚が失われると、他の感覚が発達する」なんてもっともらしく語られるけど、実際のところはどうなのか分からなかったのだけど、そのすごさを実感。

たとえばガイドの人が私たちに呼びかけて、こちらが答えるときにさりげなく、「手は挙げなくていいですよ」とか言う。その人によれば、「何となく気配で分かる」のだそうで。はったりだとしたらそれはそれですごいですが(笑)。

……とまあ、いろいろな意味で意義深い体験ができました。

教育にも良さそう。小学生高学年から中学生あたりに体験してもらうとよろしいのではないかと。

もちろん大人も体験して損はないと思いますが。

Dialog in the Dark Japan

http://www.dialoginthedark.com/